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レクサス「RZ 550eF SPORT」vs アウディ「Q6 Sportback e-tron」、時代の一歩先を体感できるハイエンドスポーツEV対決

2026.08.29

コンパクトサイズの電気自動車(EV)が増えており、話題になるモデルも現われるようになった。一方で、ハイエンドモデルの進化も目覚ましいものがある。今回は、新しい体験をさせてくれる注目の2台をピックアップ。その魅力をお届けしよう。

レクサス『RZ 550eF SPORT』vs アウディ『Q6 Sportback e-tron』

 電気自動車(EV)の将来については、まだ不確実なことが多いが、自動車メーカーは開発の手を緩めてはいない。現在もコンパクトカーからVIPカーまで、幅広いカテゴリーで新型車を投入している。しかし、日本のメーカーと海外、特にドイツのメーカーではEVの開発に対する考え方は異なる。今回、紹介するミドルクラスのSUVでもそれが顕著だ。レクサス『RZ 550e』は同社のEVのフラッグシップモデル。フラッグシップがセダンではなく、SUVということが、現在の日本市場を象徴している。レクサスでもセダンの『LS』『IS』は販売不振が続き、『LS』は次期モデルで『クラウンクロスオーバー』のようなSUVになるのでは?という噂も存在した。トヨタとしても、EV路線の中核を担うのはレクサスブランドだとしているが、『LS』をEV専用モデルにする勇気はなかったのか、昨今の人気からSUVをベースにしたフラッグシップモデルを造ったのだ。ただし、高級車ブランドのレクサスは、既存モデルをベースにしたEV専用車を造ることはなかった。EV専用のプラットフォームを開発し、外観も新しいものを用意した。機能面でも次世代の操縦感覚を体感できるステアバイワイヤのステアリング機能を実装、特徴的な形状にして先進技術を具現化した。

 一方、アウディのEV戦略は幅広く展開されてきた。『e-tron』というEV戦略を揚げ、主にSUVでバリエーションを拡大した。コンパクトクラスからラージクラス、さらには4ドアのスポーツクーペまでラインアップを拡充。今回紹介する『Q6』はミドルクラスのEVだ。欧州の場合、地球の環境保全という点でも自動車メーカーは積極的にEVをラインアップに加えていかなければならない立場にある。そこで各社は既存車種のボディーを流用して、EVモデルを次々投入している。メルセデス・ベンツだけEV専用のセダンまで開発しているが、これが日本とドイツのメーカーの根本的な違いだ。

 EVの所有は自宅で充電することが前提になるので、現在の日本でEVが主流になることは難しいだろう。しかし今回紹介した2台に試乗すると、新しい乗り物に乗っているという気持ちになった。ぜひ、一度新しいEVのハイエンドモデルに乗ってみてほしい。

次世代の運転感覚を楽しめる最先端EV

レクサス『RZ 550e “F SPORT”』

Specification
■全長×全幅×全高:4805×1895×1635mm
■ホイールベース:2850mm
■車両重量:2130kg
■総電力量:リチウムイオン電池76.96kWh
■モーター形式:交流同期
■最高出力:前227PS/後227PS
■最大トルク:前268Nm/後268Nm
■変速機:電気式無段
■航続距離:582km(WLTCモード)
■車両本体価格:950万円

※補助金130万円+
※F SPORT

レクサス『RZ 550e “F SPORT”』

2025年12月にラインアップに加わった『550e F SPORT』はフロントのスポイラーを新たに設定。レクサスの顔でもあるスピンドルグリルはあくまでデザインだけで機能は持たせていない。

レクサス『RZ 550e “F SPORT”』

プラットフォームから改良され、走行性能は着実に進化している。EVでの走行性能を向上させるため、空力抵抗の軽減にも力を入れている。ホイールキャップも斬新なデザインで目を引く。

レクサス『RZ 550e “F SPORT”』

車体前後に駆動用モーターを搭載した4輪駆動だが、駆動力システム「DIRECT4」の電動化技術を改良している。テールランプの位置が高いため、やや腰高に見える。

EVの魅力が満載のフラッグシップモデル

アウディ『Q6 Sportback e-tron』

Specification
■全長×全幅×全高:4770×1965×1635mm
■ホイールベース:2895mm
■車両重量:2440kg
■総電力量:100kWh
■モーター形式:交流同期
■最高出力:前190PS/後380PS
■最大トルク:前275Nm/後580Nm
■変速機:一速固定式
■航続距離:674km(WLTCモード)
■車両本体価格:1037万円

※補助金68.8万円+
※quattro

アウディ『Q6 Sportback e-tron』

高い位置に配されたデジタルデイタイムランニングライトと、シングルフレームが特徴のフロントマスク。アウディはグリルにパターンを加えており、このパターンが車種によって変わる。

アウディ『Q6 Sportback e-tron』

プラットフォームはポルシェと共同開発。後輪駆動と4輪駆動を用意。クーペスタイルの「Sportback」は2025年10月に登場。垂直に構えたフロントと傾斜したルーフが特徴。

アウディ『Q6 Sportback e-tron』

すっきりとしたデザインのリアビュー。リアウインドウの下には小さなスポイラーが備わっている。空力装備の多い『RZ 550e』とは対照的。テールゲートの開口部は『RZ 550e』より4cmも高い。

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