こんにちは。弁護士の林 孝匡です。宇宙イチわかりやすい法律解説を目指しています。
社員のLINEグループで不適切なメッセージ送信を繰り返した人が解雇されました。
―― あと、どんな問題行動を?
会社
「とにかく協調性がないんです」
「女性社員への配慮を欠いた言動」
「過度に上司を批判することもありました」
裁判所の判断は!?
(東京地裁 R7.8.6)
以下、わかりやすく解説します。
※ 実際の判決を基に構成
※ 判決の本質を損なわないようフランクな会話に変換
※ 争いを一部抜粋して簡略化
登場人物
▼ 会社
産業用ロボットのシステムやソフトウェアなどの開発を行う会社
▼ Aさん
エンジニア
Aさんは入社から約2年で解雇されます。入社初日から問題行動は始まりました。スタートダッシュです。
■ 指導に対し「孤独な旅になりそうですね」
Aさんは業務上、すぐに質問をして自分ひとりで解決しようとしない傾向がありました。非常にウザイですね。
ある日、上司に対しチャットで「今はフレンドリーモードですか?ヘルプする気持ちはありますか?」とメッセージを送りました。イラッとしますね。
これに対して、上司は、「これまでの指導をふまえて、他の人がやっていることに干渉せずに、1か月、汗を流すということを思い出してください」と返信しました。
これに対し、Aさんは、「そうであるなら、孤独な旅になりそうですね」と皮肉めいたメッセージを送りました。
■ LINEグループでの暴走
Aさんは、従業員の大半が参加するLINEグループでも、トラブルを連発しました。
・マスクの高額転売を示唆
品薄だった時期にマスクの写真を添付した上で、「うちの奥さんがこのマスクを備蓄していることに気が付いたよ。どうしよっかな。売って儲けることもできるし」と投稿しました。なんだコイツは……。ブチギレた同僚と言い争いになり、職場の空気を悪化させました。
・女性用トイレの画像を投稿
Aさんは、トイレの画像とともに、「みんな、日常的にトイレが不足して困っていない?私だけかな?」「もしかしたら、現在の女性専用トイレのいくつかを男女共用トイレにできるかもしれないね。あくまで私の個人的な意見だけど」とメッセージを送信。女性従業員の感情を逆なでしました。
■ 会社はかなりガマンした
会社はいきなりAさんを解雇したわけではありません。約2年間、ガマンしたんです。上司は、Aさんに対し「他の人の気持ちに配慮する必要がある」「やっていいことかどうか判断がつかないときはやらないほうがいい」など、注意指導を繰り返しました。
それでも改善が見られませんでした。ほかの社員からも「Aさんが人種差別的、性差別的なハラスメントを行っている」との苦情が出ていました。
そこで、会社は「態度や言動に関する懸念について」と題する警告書を交付。
最終的には、2か月間の自宅待機期間を経て、解雇を言い渡しました。会社側としては、改善のチャンスを十分に与えた上での決断だったのでしょう。
しかし、解雇に納得できないAさんが提訴しました。







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