TRIMRANGE関数は、データ範囲の外側の空行・空列を除外(トリム)する関数である。余計な空白を削除することで、Excelの計算処理の負担を減らせる。TRIM関数は「文字列」の外側の空白を除外する関数であり、TRIMRANGE関数とは異なる。
目次
ExcelのTRIMRANGE関数の使い方が分からないという方もいるのではないだろうか。TRIMRANGE関数はデータ範囲の外側の空白を削除できる関数だ。
本記事ではExcelのTRIMRANGE関数の使い方について解説する。TRIM関数との違いについても詳しくまとめた。
TRIMRANGE関数とは?

TRIMRANGE関数は、データ範囲の外側にある空行・空列を除外(トリム)する関数だ。あくまで外側の空白のみを除外する。データ範囲の内側の空白は除外しない。
TRIMRANGE関数で空白を削除することには意味がある。余計な部分を除外(トリム)することで、Excelの計算処理の負担を減らすことができる。
■TRIMRANGE関数の基本的な構文
TRIMRANGE関数の基本的な構文は次のとおり。
- =TRIMRANGE({範囲},{行のトリミング方法},{列のトリミング方法})
{行のトリミング方法}と{列のトリミング方法}はあくまでオプションであり、省略できる。
基本的には{範囲}のみ指定する。指定した{範囲}の外側の空の行・列を削除できる。
TRIMRANGE関数の基本的な使い方

TRIMRANGE関数の基本的な使い方について解説する。
TRIMRANGE関数で次の6つを行う方法を順番に見ていこう。
- 1列全体をトリムする
- 複数列をトリムする
- 先頭の空白行のみトリムする
- 末尾の空白行のみトリムする
- 先頭の空白列のみトリムする
- 末尾の空白列のみトリムする
■1.1列全体をトリムする
まず、1つの列に存在する外側の空白を削除する。
以下では「=TRIMRANGE(A1:A16)」としている。
A列にあるデータの外側の空白を削除対象とする。

実行するとA列のデータ範囲の最初と最後の空白行が削除されている。
データ範囲の中にある空白行は削除されない。代わりに「0」とされている。

■2.複数列をトリムする
続いて、複数列に存在する外側の空白を削除する。
以下では「=TRIMRANGE(A1:B16)」としている。
A列・B列にあるデータの外側の空白を削除対象とする。

実行すると、A列・B列の最初と最後の空白行が削除されている。

■3.先頭の空白行のみトリムする
続いて、先頭の空白行のみ削除する方法を解説する。
以下では「=TRIMRANGE(A1:B16,1)」としている。
2つ目の引数では、「行をどのようにトリミングするか」を指定できる。「1」を指定すれば、「先頭の空白行のみ」を削除できる。

実行すると、以下のように先頭の空白行は削除される。
末尾の空白行は削除されず、「0」が記入される。

■4.末尾の空白行のみトリムする
今度は末尾の空白行のみ削除してみる。
以下では「=TRIMRANGE(A1:B16,2)」としている。
2つ目の引数に「2」を指定すれば、「末尾の空白行のみ」を削除できる。

実行すると、先ほどとは逆に、末尾の空白行のみが削除されている。

■5.先頭の空白列のみトリムする
今度は先頭の空白列のみ削除する方法を解説する。
以下では「=TRIMRANGE(A1:D10,3,1)」としている。
3つ目の引数では、「列をどのようにトリミングするか」を指定できる。「1」を指定すれば、「先頭の空白列のみ」を削除できる。

実行すると、先頭の空白列(A列)は削除されたが、末尾の空白列は削除されないことが分かる。

■6.末尾の空白列のみトリムする
最後に、末尾の空白列のみ削除する方法を見ていこう。
以下では「=TRIMRANGE(A1:D10,3,2)」としている。
3つ目の引数に「2」を指定すれば、「末尾の空白列のみ」を削除できる。

実行すると、末尾の空白列「D列」のみが削除されていることが分かる。

TRIMRANGE関数とTRIM関数の違い

名前は似ているが、ExcelのTRIM関数は全く別の関数である。
TRIM関数は「文字列」の外側の空白を除外(トリム)する関数だ。
対して、TRIMRANGE関数は「指定範囲」の外側の空白を除外(トリム)する関数である。
例をひとつ見てみよう。
以下では「=TRIM(” TEST “)」としている。
「TEST」の外側に空白が入っている。

実行すると空白が除外されて「TEST」のみが表示された。
TRIMRANGE関数とTRIM関数は使う場面がまったく異なる。どちらかといえばTRIM関数の方が使用頻度が多い。

まとめ
本記事ではTRIMRANGE関数とは何かについて解説した。最後にTRIMRANGE関数の使い方についておさらいしよう。
◯TRIMRANGE関数の構文
- =TRIMRANGE({範囲},{行のトリミング方法},{列のトリミング方法})
◯TRIMRANGE関数の使用例
- 1列全体をトリムする
例:=TRIMRANGE(A1:A16) - 複数列をトリムする
例:=TRIMRANGE(A1:B16) - 先頭の空白行のみトリムする
例:=TRIMRANGE(A1:B16,1) - 末尾の空白行のみトリムする
例:=TRIMRANGE(A1:B16,2) - 先頭の空白列のみトリムする
例:=TRIMRANGE(A1:D10,3,1) - 末尾の空白列のみトリムする
例:=TRIMRANGE(A1:D10,3,2)
TRIMRANGE関数は指定した範囲の外側の空白を削除できる関数だ。使用頻度こそ少ないが、不要な部分を削除して計算処理を行いたいときに便利である。
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構成/編集部







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