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月曜日を最小限の力で乗り切る働き方「ベアミニマムマンデー」とは?

2026.02.16

月曜日がつらいと感じる人に注目されているのが「ベアミニマムマンデー」という働き方です。あえて最低限のタスクに絞って週を始めることで、メンタル不調や燃え尽きを防ぐ考え方。本記事では、その意味や効果、無理なく取り入れる方法を解説します。

日曜日の夜から憂鬱が始まり、月曜日の朝はうまく体も気持ちも動かない……。そんな「ブルーマンデー」という悩みを抱える人も多いのでは。

それは自分かもしれないと思ったあなた、月曜日から100%の力を出そうとしていませんか?

今、海外のSNSを中心に、月曜日をあえて「最低限(ベアミニマム)」のタスクで乗り切る「ベアミニマムマンデー」という働き方が注目されています。

本記事では、なぜ月曜日に「頑張らない」ことが長期的な生産性やメンタルヘルスに良い影響を与えるのか、その理由と、心が軽くなる頑張らない働き方をご紹介します。

ベアミニマムマンデーとは?

ベアミニマムマンデー(Bare Minimum Mondays)とは、直訳すると「最低限の月曜日」という意味です。月曜日のタスクを文字通り最低限に絞り、自分に過度なプレッシャーをかけない働き方を指します。

これは単なるサボりではなく、1週間を健やかに走り抜けるための戦略的なスロースタートを意味しています。無理に自分を鼓舞するのをやめ、あえて低速で週を始めることで、心の平穏を保つ新しいライフハックです。

■完璧主義を捨てて“合格ライン”を下げる

月曜日が辛くなる大きな原因は、週の初めに完璧なスタートを切ろうとする思い込みにあります。メールを全て返し、溜まったタスクを片付け、1週間の計画を完璧に立てる。こうした高いハードルが、自らプレッシャーを生み出しています。

ベアミニマムマンデーの実践でまず大切なのは、自分の中の合格ラインを引き下げることです。例えば、「今日は出勤できただけで100点」「急ぎの返信が数通できればOK」といったように、あえて目標を低く設定します。

完璧主義を一時的に手放し、まずはエンジンを低速で回し始める。このマインドセットの切り替えが、重い重圧から心を解放する第一歩となります。

■週明けのメンタル不調を防ぎ、心のゆとりを保つ

月曜日は、休日のリラックスした状態から仕事モードへ急激に切り替えなければならない、1週間の中でも心身への負荷が極めて大きい日です。実際に、週の始まりである月曜日は他の曜日に比べてメンタルヘルスのリスクが高まりやすいというデータもあります。

ここで無理にエンジンをフル回転させようとすれば、心がパンクしてしまい、深刻なメンタル不調を招く原因になりかねません。

ベアミニマムマンデーは、いわば“心のクッション”のような役割を果たします。

月曜日のハードルを極限まで下げることで、週の始まりに受ける強いショックを和らげ、自分を守ってくれるのです。あえて余力を残して週を始めることが、結果として長期的な「燃え尽き(バーンアウト)」の回避にもつながります。

「サボっている」という罪悪感をなくす方法

ベアミニマムマンデーに興味を持っても、いざ実践しようとすると「周りはバリバリ働いているのに、自分だけ楽をしていいのか」という後ろめたさに襲われるかもしれません。

この罪悪感をなくすコツは、視点を「今日1日」から「今週1週間」へと広げることです。月曜日のセーブが、結果として自分と仕事の両方を守ることにつながる理由を見ていきましょう。

■月曜日のゆとりが1週間のリズムを整える

多くの人は月曜から全力投球することを美徳と考えがちですが、それでは週の半ばでガス欠を起こしてしまう可能性が高まります。月曜日にあえて最低限のタスクに絞ってエネルギーを温存しておくことは、週末まで無理なく働くための大切な準備です。サボりと捉えるのではなく、1週間を走り抜けるためのガソリンの節約だと考えてみてください。

月曜日を低速で始めることは、週の後半まで安定したペースを維持するための賢い選択と言えます。

■今の自分に合わせた「調整」と捉える

罪悪感を解消するために必要なのは、自分の調子に合わせて仕事のボリュームを調整することです。真面目な人ほど、自分の調子に関係なく常に100%を目指してしまいがちですが、それが心を疲れさせる原因になります。

無理にエンジンをふかすのではなく、今の自分が出せる範囲で動くことを「適切なコントロール」だと考えてみてください。その日のコンディションに合わせた柔軟な働き方を選ぶことが、結果として日々のパフォーマンスを安定させてくれます。

無理なく月曜日をスタートさせるための3つのステップ

ベアミニマムマンデーをスムーズに取り入れるための、具体的な進め方を紹介します。

1.月曜日に重いタスクは入れないよう調整する

まずは、月曜を迎える前に、月曜日のスケジュールを調整しておくことから始めましょう。自分でコントロールできる範囲で構いませんので、できるだけ会議や集中力が必要な重いタスクを月曜日に入れないように工夫します。

打ち合わせを火曜日以降に設定したり、月曜の午後は単純作業に充てたりするなど、あらかじめ余白のある時間配分を心がけてみてください。前もってスケジュールを整理しておくことで、月曜当日に感じる圧迫感を大幅に減らすことができます。

2.「これだけやればOK」なことを決める

月曜日は、その日のタスクの中から、これだけは最低限終わらせるというものを選びましょう。

ポイントは、今の自分のコンディションに合わせて、無理のない範囲で絞り込むことです。すべてのタスクを完璧にこなそうとせず、優先度の高いもの以外は「今日しなくてもいい」とあらかじめ割り切ってしまいましょう。やるべきことを最小限に決めておくことで、心理的なハードルがグッと低くなります。

3.自分を労うご褒美を用意する

ベアミニマムマンデーを締めくくるのは、月曜日を無事に乗り切った自分へのちょっとしたご褒美です。大げさなものでなくて構いません。好きなスイーツを買って帰る、ゆっくりとお風呂に浸かる、気になっていた動画を見るなど、自分がリラックスできる時間を意識的に作りましょう。

月曜日を最低限のパワーで乗り切れたことをポジティブに捉え、自分を労うことで、脳に「月曜日は辛い日ではない」という実感を積み重ねていくことができます。このささやかな楽しみが、次の1週間をまた穏やかに始めるための原動力になります。

文・構成/藤野綾子

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精神保健福祉士、産業カウンセラー、EAPメンタルヘルスカウンセラー、メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種の資格を持つ。大学に通い直し、心理の国家資格取得に向けて勉強中。教育施設、就労移行施設などでカウンセラー研修、実務も続けている。

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