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決断に迷いやすい人の共通点とは?配慮しすぎてブレる心理を「エモーショナルインテリジェンス」で読み解く

2026.01.28

仕事でしっかり考えて決めたはずなのに、あとから「本当にこれでよかったのかな」と迷ってしまう。そんな経験はありませんか。実はそれは、優柔不断だからではなく、周囲に配慮できる人ほど陥りやすい思考のクセかもしれません。この記事では、決断後に迷いが残る理由を、エモーショナルインテリジェンス(感情の知性)の視点から整理し、ブレずに動ける考え方のヒントを解説します。

仕事では、自分なりに考えて決めているはずなのに、「これでよかったのかな」と迷いが残ることはありませんか。

誰かに何か言われるたびに気持ちが揺れたり、「あの人はそう言っていたけど、それが本当にベストなんだろうか」と考え直してしまう。こうした状態が続くと、決断に時間がかかり、行動のスピードも落ちていきます。

背景にあるのは、考えが足りないからではありません。周りの意見や立場を大切にするあまり、「自分はどうしたいか」「どう考えているのか」を後回しにしすぎてしまっていることもあります。

この記事では、「配慮して考える人」ほど迷いが残りやすくなる理由を、エモーショナルインテリジェンス(感情の知性)の視点から整理していきます。

配慮ができる人ほど、決断に迷いが残りやすい理由

相手の立場も考えて、周りの意見も聞いたうえで決めているのに、なぜか自分の決断に自信が持てない。

そんな状態が続いているとしたら、決断力が足りないのではなく、決め方のバランスが少し偏っているだけかもしれません。

決断の場面では、「自分はどう思うか」だけでなく、「相手はどう感じるか」「この決断で誰かが困らないか」「別の見方もあるかも」と、いくつもの視点が自然と浮かびます。これは、周りをよく見て配慮できる人の強みです。

ただ、そのときに起きやすいのが、「私はどうしたいか」「どう考えているか」といった自分の考えが後回しになることです。周りの意見をもとに決めるものの、どこかで「なんとなく違う気がする」と感じてしまう。

そういうときは、あとから別の意見を聞いたときに「やっぱりそっちだったかも」と、気持ちが揺れやすくなります。これは優柔不断だからではありません。

むしろ、周りをちゃんと見て、関係を大事にしようとしている人ほど、つい自分の考えは後回しにして決めてしまいがちです。

決断のあとに迷わない人は、どうやって考えを整理しているのか

周りに気を配りながらも、決めたあとに迷わない人もいます。人の意見をちゃんと聞いているのに、自分の中ではもうブレていない。その違いは、決断に至るまでの整理の順番にあります。

(1)まず、気になっていることや迷いを外に出している

決める前に、「なにが気になっているのか」「どこで迷っているのか」をそのままにせず、外に出しています。

頭の中だけでぐるぐる考えるのではなく、メモに書いたり、人に話したりして、自分の反応を見える形にしておく。そうすると、気持ちが少し落ち着いて、考えやすくなります。

(2)その気持ちを、すぐに否定しない

出てきた気持ちに対して、「気にしすぎかな」と打ち消したり、「こんなふうに感じるのはダメだ」と責めたりしません。

「そう感じるのも無理はないな」と、いったんそのまま受け止めています。そうすることで、感情を押し込めることなく、考える段階に移りやすくなります。

(3)落ち着いたあとで、考えを整理している

気持ちを整理したあとで、「今回いちばん大事にしたいことは何か」「今できる選択肢は何か」「自分はどうしたいか」を落ち着いて考えています。感情がごちゃごちゃしていないので、同じことを何度も考え直さずにすみます。

(4)無理なく「ここまで考えたなら」で区切りがついている

ここまで整理できていると、「もう一度考え直さなきゃ」とはなりにくくなります。「ここまで考えたなら、これでいこう」という感覚が無理なく出てくる。だから、あとから人の意見を聞いても、必要以上に揺れません。

決断が安定すると、行動スピードと成果が変わる

決断に迷いが残るかどうかは、その場の考え方だけでなく、その後の行動にも影響します。決断が安定している人は、次に動くまでが早い。その違いが、仕事のスピードや成果を左右します。

仕事では、ひとつの決断のあとに、次の行動が続きます。決めたあとに迷いが残っていると、「本当にこれでよかったのか」と考え直す時間が増え、動き出しが遅くなりがちです。

結果として、行動のスピードが落ち、仕事全体の流れも鈍くなっていきます。一方、決断が安定している人は、決めたあとに引きずりません。

必要があれば修正はしますが、同じ判断を何度も見直すことが少ない。だから、次の行動に早く移りやすく、仕事が前に進みます。

この差を生んでいるのは、決めた内容そのものではなく、「どう決めたか」の部分です。自分の考えを整理して、納得してから決めているかどうか。

その違いが、行動スピードに直結しています。納得して決められていると、同じ判断を何度も見直す必要がなくなり、次の行動に集中できます。

決断が安定している人は、周囲とのやり取りでも変化が出ます。意見が分かれたときにも、自分がなぜそう決めたのかを伝えやすくなるから、話し合いも前に進みやすい。

結果として、個人の判断が滞りにくくなるだけでなく、チーム全体の動きもスムーズになります。ここまで紹介してきたように、自分の考えを後回しにせず整理し、納得したうえで決めて、次の行動につなげていく力。こうした力を、エモーショナルインテリジェンス(感情の知性)と呼びます。

決断に迷わないために、ひとつだけ意識したいこと

周りに配慮しながら決断できる人ほど、自分の考えを後回しにしてしまいがちです。

次に何かを決める場面が来たら、周りの意見を集める前に、「自分はどう考えているか」を一度だけ整理してみてください。そのひと手間が、決めたあとに迷わず動ける感覚につながっていきます。

構成/高見 綾

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