小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

ExcelのTEXTSPLIT関数を使って文字列を特定の区切り文字で分割する方法

2025.11.11

TEXTSPLIT関数は文字列を特定の区切り文字で分割する関数である。文字列を分割することで、それぞれ独立した値として扱える。区切り文字を2つ指定したり、横方向だけでなく縦方向に区切ったりすることもできる。

ExcelのTEXTSPLIT(テキストスプリット)関数の使い方が分からない、という方もいるのではないだろうか。TEXTSPLIT関数は、文字列を特定の区切り文字で分割できるという関数だ。

本記事ではTEXTSPLIT関数の使い方について解説する。TEXTSPLIT関数を特定の区切り文字で2つに分割したり、横方向ではなく縦方向に区切ったりする方法もまとめた。

TEXTSPLIT関数とは?

TEXTSPLIT関数は、セルに書かれたテキストを、特定の文字列で区切って分割する関数だ。

たとえば、「田中,山田,佐藤」と書かれたセルがあるとしよう。

TEXTSPLIT関数を使えば、このテキストを「,」ごとに区切ることができる。「田中」「山田」「佐藤」とそれぞれのセルに記入させることができる。

■TEXTSPLIT関数の基本的な構文

TEXTSPLIT関数の基本的な構文は次のとおり。

  • =TEXTSPLIT({テキスト},{縦方向に分割するための区切り文字},{横方向に分割するための区切り文字},{オプション1}, {オプション2}, {オプション3})

基本的には、分割したいテキストと、区切り文字を指定するだけで良い。

その他、オプションを指定することで、TEXTSPLIT関数の挙動を調整できる。

  • オプション1:空文字を無視するかどうかを指定(TRUEだと無視する)
  • オプション2:大文字・小文字を区別するかを指定(TRUEだと区別しない)
  • オプション3:データが不足しているときに表示する値を指定

具体的なTEXTSPLIT関数の使い方は、後ほど詳しく解説しよう。

■TEXTSPLIT関数が使えるバージョン

TEXTSPLIT関数を使うには、Microsoft 365を契約する必要がある点には注意が必要だ。古いバージョンのExcelでは使うことができない。

もしMicrosoft 365を契約していないなら、Web版のExcelを使う方法もある。Web版のExcelなら、問題なくTEXTSPLIT関数を使うことが可能だ。

関連記事:買い切り型とサブスク型、どっちがお得?比較に便利な「Microsoft 365」の価格表

TEXTSPLIT関数の使い方

TEXTSPLIT関数の使い方について解説する。

TEXTSPLIT関数で次の5つを行う方法を順番にみていこう。

  1. 特定文字列で区切る
  2. 2つの特定文字列で区切る
  3. 縦方向に区切る
  4. 縦方向にも横方向にも区切る
  5. 空欄を除外して区切る

■1.特定文字列で区切る

まず、区切り文字を1つ指定し、文字列を横方向に区切る方法を解説する。

以下では「=TEXTSPLIT(A2, “,”)」としている。

A2には、カラム区切りで数値が入力されている。区切り文字は『,』を指定した。

TEXTSPLIT関数によって、A2の文字列を『,』で区切ろうとしている。

『,』で区切る

実行するとA2の文字列が『,』で区切られ、それぞれのセルに入力されていることが分かる。

『,』で区切られた結果

「=TEXTSPLIT(A2, ” “)」」とすることで、文字列ではなく、空白で区切ることもできる。

空白で区切る

実行することで、A2の文字列が空白で区切られていることが分かる。

空白で区切られた

■2.2つの特定文字列で区切る

区切り文字を1つではなく2つ指定することもできる。

以下では「=TEXTSPLIT(A2, {“$”,”&”})」としている。こうすることで、『$』と『&』の2つを区切り文字として、文字列を区切ることができる。

2つの文字列を指定

実行すると、正常に文字列が区切られていることが分かる。

2つの文字列で区切った結果

■3.縦方向に区切る

TEXTSPLIT関数は、横方向ではなく縦方向に文字列を区切ることも可能だ。

縦方向に区切るには、2つ目ではなく3つ目の引数に区切り文字を指定する。

以下では「=TEXTSPLIT(A2, , “,”)」としている。3つ目の引数に「”,”」を指定している。

縦方向に区切る

実行すると、縦方向に文字列を区切っていることが分かる。

縦方向に区切った結果

なお、CHAR(10)を指定することで、改行を区切り文字とみなして、文字列を区切れる。

以下では「=TEXTSPLIT(A2, , CHAR(10))」を指定している。

改行で区切る

実行すると、改行を区切り文字として、文字列を縦に区切っていることが分かる。

改行で区切った結果

■4.縦方向にも横方向にも区切る

今度は縦方向にも横方向にも区切る方法を見ていこう。

横方向に区切る際は、2つ目の引数に区切り文字を指定する。横方向に区切る際は、3つ目の引数に区切り文字を指定する。

縦方向にも横方向にも区切る際は、2つ目にも3つ目にも、区切り文字を指定すれば良い。

以下では「=TEXTSPLIT(A2,”,” ,”;”)」としている。

両方向に区切る

実行すると、以下のようになった。

  • 『,』区切りで横方向に文字列が表示される
  • 『;』区切りで縦方向に文字列が表示される
両方に区切った結果

■5.空欄を除外して区切る

最後に空欄を除外して区切る方法について見ていこう。

そのままだとTEXTSPLIT関数は空欄を削除することができず、そのまま表示してしまう。

空欄をそのまま表示

空欄を削除するには、4つ目の引数(オプション1)に「TRUE」を指定する。

以下では「=TEXTSPLIT(A2, “,”, ,TRUE)」としている。

空欄を除外する

「TRUE」を指定したことで、空欄を除外できた。

空欄を除外した結果

まとめ

本記事ではTEXTSPLIT関数とはなにかについて解説した。最後に、TEXTSPLIT関数の使い方についておさらいしよう。

  1. 特定文字列で区切る
    例:=TEXTSPLIT(A2, “,”)
  2. 2つの特定文字列で区切る
    例:=TEXTSPLIT(A2, {“$”,”&”})
  3. 縦方向に区切る
    例:=TEXTSPLIT(A2, , “,”)
  4. 縦方向にも横方向にも区切る
    例:=TEXTSPLIT(A2,”,” ,”;”)
  5. 空欄を除外して区切る
    例:=TEXTSPLIT(A2, “,”, ,TRUE)

TEXTSPLIT関数を使えば、文字列を任意の区切り文字で簡単に区切ることができる。

関連記事:文字列の一部分を取り出す便利な「LEFT関数」の使い方
関連記事:Excelで一部のデータを取り出す時に役立つ「MID関数」の使い方【画像付き】

構成/編集部

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年11月14日(金) 発売

昭和レトロvs平成レトロ、あなたはどっち派?DIME最新号は、「ヒット商品クロニクル」大特集!あの頃、我々の心を掴んだ人、モノ、コト、懐かしのCM。計300点のロングセラーで学ぶ〝温故知新〟!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。