外部共有チャンネルを安全に運用するための注意点
安全な運用には、ルールの明確化と継続的な管理が不可欠である。次のポイントを押さえておくと、トラブルを避けやすくなる。
■情報共有範囲を最小限にする
共有チャンネルでは、投稿内容を常に意識すること。社内用の資料や人事情報などは、別チャンネルで扱うのが原則だ。必要最低限の範囲で共有することで、情報漏えいのリスクを下げられる。
■トラブル発生時の対応ルールを定めておく
誤送信や添付ミスが発生した場合の対応フローを決めておく。削除・報告・通知の順に動けるよう、社内で役割を整理しておくと良い。複数の組織が関わる場合は、連絡先や責任範囲を文書化して共有しておくと安心だ。
■共有解除と履歴管理も定期的に行う
案件が終了したら、共有チャンネルをアーカイブまたは削除する。重要なファイルは社内のストレージに保存し、バックアップを取っておく。放置したチャンネルは、思わぬ情報流出の温床になりやすい。
まとめ
Slackの外部共有チャンネルは、社外との協働を効率化し、プロジェクトの進行を加速させる強力なツールである。ただし、便利さの裏にはセキュリティ上の注意点もある。招待・承認・アクセス管理の3つを意識し、定期的に運用状況を見直すことが不可欠だ。適切に運用すれば、従来のメール中心のやり取りよりも、はるかにスピードと信頼性を両立できるだろう。
本記事の内容を以下で簡単におさらいしよう。
- Slack Connectの特徴
- 社外の担当者と同じチャンネル上でやり取りできる。
- メール往復の手間がなく、進行・確認・納品チェックを同一画面で完結できる。
- 情報共有が即時化し、行き違いを防げる。
- 従来の「ゲスト招待」との違い
- 外部ユーザーを自社ワークスペースに追加する必要がなく、相手企業のアカウントをそのまま利用できる。
- 双方の管理権限を保ちながら作業できるため、セキュリティと運用効率を両立。
- 利用前の確認事項
- 有料プランが対象
- 相手企業もSlackを導入している必要あり。
- 社内承認ルールや情報管理ポリシーを事前に確認しておく。
- チャンネル作成と共有の手順
- サイドバーの「チャンネル」→「+」をクリックし、名称・説明・公開範囲を設定。
- チャンネル名をクリック → 「メンバーを招待」→「Slack Connectで追加」を選択。
- 外部担当者のメールを入力し、権限(投稿のみ/招待可)を設定。
- 招待メールを送信 → 相手が承諾後、共有チャンネルが有効化。
- 承認後の確認項目
- 権限範囲を明確化(投稿のみ or 招待権限あり)。
- 管理者画面で外部招待者・許可ドメインを設定。
- 月次で接続状況を確認し、不要なチャンネルはクローズ。
- 安全運用のポイント
- 機密情報は共有チャンネルに投稿しない。
- 誤送信時の削除・報告・連絡手順を明文化。
- プロジェクト終了後はチャンネルをアーカイブし、履歴を社内に保存
関連記事:「Slackの特徴はチーム内の情報共有だけじゃない!効果的に使いたい「ダイレクトメッセージ」機能と使い方」
構成/編集部







DIME MAGAZINE











