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Excelのマクロを使って、ボタンを押すと時間を記録する仕組みをつくる方法

2025.11.06

VBAによってマクロを作成することで、押すと時間を記録できるボタンを生成できる。マクロとは、登録した処理を自動的に行ってくれる機能のことである。

Excelでボタンを押すと時間を記録できるようにしたい、という方もいるのではないだろうか。Excelに搭載されているマクロ(VBA)を使うことで、このような処理は可能になる。

本記事では、Excelでボタンを押すと時間を記録する方法を解説する。マクロ(VBA)の基本的な使い方についても解説しよう。

Excelのマクロとは?

Excelのマクロとは、実行したい処理を設定することで、その処理を自動的に行ってくれる機能のことである。マクロを活用することで、Excel作業を自分で行わなくても良くなり、作業効率がアップする。

たとえば、Excelで請求書など形式が決まった書類を作成したり、メール文の作成・送信を自動で行ったりすることが可能だ。

マクロを使う際は、プログラミングスキルなどの専門知識は不要である。

関連記事:「Excelのマクロ」って何?初心者でもかんたんにできる資料作成を自動化する方法

■マクロとVBAの違い

VBAはExcelなどのオフィス製品で使われるプログラミング言語のことである。VBAを使うことで、Excelなどのオフィス製品の機能を拡張できる。

マクロとVBAは異なるものである。VBAを利用して作られるのがマクロである。マクロは機能であるのに対して、VBAはプログラミング言語を指す。

ExcelではVBAを使わなくても、マクロ作成が可能だ。VBAの知識がなくても、簡単な処理を行うマクロを作成し、作業を自動化することができる。

ただし、VBAを使わない場合、できることが限定されてしまう。VBAを使って自分で1からマクロを作成する方が、できることの幅が広がる。

関連記事:VBAとマクロの違い、説明できる?Excelの機能を上手に使い分けるコツ

Excelでボタンを押すと時間を記録できるようにする方法

「ボタンを押すと時間を記録する」といった処理を行うマクロをVBAで作成する方法を解説する。基本的な手順は次のとおり。

  1. マクロを登録する
  2. ソースコードを編集する
  3. ボタンを押す
  4. ボタン名を変更する
  5. 表示される日付の形式を変更する

ひとつひとつの手順について詳しく見ていこう。

■1.マクロを登録する

まず「マクロの登録」という画面を表示させる手順を解説する。

「開発」タブから「ボタン」をクリックする。環境によっては、「開発」⇒「挿入」⇒「ボタン」という手順でクリックする必要がある。

ボタンをクリック

すると「マクロの登録」という画面が表示される。ここから、今から作成するマクロに関する情報を登録できる。

後で区別しやすくなるように、マクロ名を付けておこう。「マクロ名」の欄に「Time」と記入する。

マクロ名付ける

関連記事:Excelのマクロを有効にするには?セキュリティ警告が表示されず有効化できない時の対処法

■2.ソースコードを編集する

続いて、VBAのソースコード(命令文)を記入するための画面を表示する。

「新規作成」をクリックする。

新規作成をクリック

すると、VBAを記入するための画面が表示される。

すでにソースコードが記述されているが、以下のソースコードに変更しよう。

=================
Sub Time()
Range(“A2”).Value = Now()
End Sub
=================

NOW関数は、現在の日付を取得する関数である。NOW関数によって取得した日付を、A2のセルに表示させるようにしているのが、上記のソースコードである。

ソースコードを入力

ソースコードを記入したら、保存ボタンを押す。

保存ボタンをクリック

■3.ボタンを押す

保存ボタンを押したら、ソースコードを記述する画面を閉じて、先ほどのシートに戻る。すると、「ボタン1」と書かれたボタンが表示されていることが分かる。

「ボタン1」をクリックしてみよう。すると、以下のようにA2に日時が表示される。

日時が表示

■4.ボタン名を変更する

このままでも良いのだが、ボタン名を分かりやすく変更しよう。

ボタン名を「時間表示」に変更する。

ボタン名を変更

■5.表示される日付の形式を変更する

今回は「ボタンを押すと時間を記録する」のが目的であり、日付は不要だ。そこで、時間だけを表示できるように、先ほど記入したソースコードに修正を加えよう。

ボタンを右クリックして、「マクロの登録」をクリックする。

マクロの登録

修正したいマクロを選択して、「編集」をクリックする。

編集をクリック

ソースコードを以下のように変更しよう。

=================
Sub Time()
Range(“A2”).Value = Format(Now(), “hh:mm:ss”)
End Sub
=================

先ほどと同様にNOW関数で、現在の日付を取得している。今回は更に、FORMAT関数によって、日付の書式を変換し、時間のみを切り取っている。

ソースコードを修正

変更したら保存ボタンを押す。

再び保存

「時間表示」を再び押してみよう。日付がなくなり、時間のみが記録されることが分かる。

時間のみが表示

まとめ

本記事では「ボタンを押すと時間を記録する」方法を解説した。最後に、VBAで「ボタンを押すと時間を記録する」マクロを作成して実行する、までの手順をおさらいしよう。

  1. マクロを登録する
    1. 「開発」⇒「ボタン」をクリック
    2. マクロ名を付ける
  2. ソースコードを編集する
    1. 「新規作成」をクリック
    2. VBAのソースコードを記入する
    3. 保存ボタンを押す
  3. ボタン名を適切なものに変更する
  4. ボタンをクリックし、時間が表示されることを確認する

以下は、現在の日付を記録するソースコードだ。

=================
Sub Time()
Range(“A2”).Value = Now()
End Sub
=================

こちらは、現在の時間を記録するソースコードである。

=================
Sub Time()
Range(“A2”).Value = Format(Now(), “hh:mm:ss”)
End Sub
=================

ソースコードは1文字でも間違えると正しく動作しないので注意しよう。

構成/編集部

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