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ExcelのDCOUNTA関数を使って条件に合う「空白以外のセル数」を求める方法

2025.09.29

DCOUNTA関数とは、データベースから条件に合致するものを抽出し、空白以外のセル数を求める関数である。データベースのデータ数を集計したい場合に役立つ。

DCOUNTA関数の使い方がよく分からないという方もいるのではないだろうか。DCOUNTA関数はデータベース関数の1つであり、データベースから特定条件に合致するものの数をカウントすることができる。

本記事では、DCOUNTA関数の使い方について解説する。DCOUNTA関数に関連する関数の使い方についてもまとめた。

DCOUNTA関数とは?

DCOUNTA関数とは、検索範囲から条件に合う「空白以外のセル数」を求める関数だ。文字列や数値、日付など、空白以外ならすべてカウントし、カウント数を表示する。

DCOUNTA関数はデータベース関数の1つである。Excelで作成されたデータベース内にあるデータを抽出し、集計を行いたい場合に使う関数だ。

データベースとは主に表形式で作成された情報群のことで、データが規則正しくまとめられており、集計や検索が容易に行えるようになっている。

■DCOUNTA関数の基本的な構文

DCOUNTA関数の基本的な構文は次のとおりである。

  • =DCOUNTA({データベース},{フィールド},{検索条件})

それぞれの意味は次のとおりだ。

  1. データベース ⇒ データベースのセル範囲を指定する ※ラベル名も含む
  2. フィールド ⇒ セル数を数えたいラベル名を指定する
  3. 検索条件 ⇒ 検索条件が記載されているセルの範囲を指定する

具体的な使い方については次の項目から解説する。

DCOUNTA関数でセル数を求める方法

DCOUNTA関数でセル数を求める方法を解説する。

DCOUNTA関数で次の3つを行う方法について順番にみていこう。

  1. 1つの条件に合致する値を検索
  2. 複数条件に合致する値を検索
  3. 条件範囲の値を検索

■1.1つの条件に合致する値を検索

まずは、出席状況が書かれた以下のデータベースを作成しておこう。

そして、データベースの横(F1:F2)に検索条件を記載する。(出席有無:”出席”)。

今から、出席有無が「出席」になっているセルの個数をDCOUNTA関数で求める。

出席表を作成

以下では「=DCOUNTA(A1:D10,A1,F1:F2)」としている。

1つめの引数にデータベースの範囲、2つめにセル数を数えたいラベル名、3つめに検索条件を指定している。

出席有無を判定

実行すると「6」と表示されており、「出席」の数をカウントできていることが分かる。

出席有無を判定

■2.複数条件に合致する値を検索

今度は、検索条件を複数にしてみよう。さっきは出席有無が「出席」の数をカウントしたが、出席有無が「出席」かつ性別が「男」の数をカウントしてみる。

以下のように、検索条件を記載する。(性別:”男”,出席有無:”出席”)

検索条件を複数に

以下では「=DCOUNTA(A1:D10,A1,F1:G2)」としている。

性別が男の数を判定

実行すると「3」と表示され、「男」でかつ「出席」の人数が求められた。

人数を表示

■3.条件範囲の値を検索

以下のように「出席有無」のところを「点数」に変更しよう。今度は「点数」が80点以上の個数をDCOUNTA関数でカウントしてみる。

以下のように、検索条件を記載する。(点数:>=80)

点数が80以上

以下では「=DCOUNTA(A1:D10,A1,F1:F2)」としている。

80点以上か判定

実行すると「6」と表示され、点数が80点以上の数がカウントされていることが分かる。

80点以上をカウント

DCOUNTA関数に関連する関数

続いて、DCOUNTA関数とよく似た関数を紹介する。

DCOUNTA関数とよく似た関数には次のようなものがある。

  1. COUNT関数
  2. COUNTA関数
  3. COUNTIF関数

ひとつひとつの関数の特徴・使い方について詳しく解説する。

■1.COUNT関数

COUNT関数は、指定したセル範囲の中から数値が含まれているセルの個数を返す関数だ。DCOUNT関数のように、検索条件を指定するのではなく、単にセル範囲を指定する。

以下では「=COUNT(A2:A10)」としている。A2〜A10の中から、数値が含まれているセルの数をカウントする。

セルの数をカウント

実行すると「7」と表示され、数値の数がカウントされていると分かる。

数値の数がカウント

■2.COUNTA関数

COUNTA関数は、指定したセル範囲の中から空白以外のセルの個数を返す関数だ。基本的な使い方はCOUNT関数と同じである。

以下では「=COUNTA(A2:A10)」としている。

COUNTA関数の使用

実行すると「8」と表示され、空白以外の数がカウントされていることが分かる。

空白以外の数をカウント

関連記事:COUNTA関数の便利な使い方は?よくあるエラーの原因と対処法

■3.COUNTIF関数

COUNTIF関数は、指定したセル範囲の中から、検索条件に合致するセルの個数を返す関数だ。

以下では「=COUNTIF(B2:B10,”出席”)」としている。B2〜B10の中から「出席」と書かれたセルの個数をカウントしようとしている。

COUNTIF関数を使用

実行すると「6」と表示され、「出席」の数をカウントできていると分かる。

COUNTIF関数を実行

関連記事:ExcelのCOUNTIF関数を使って複数条件に一致するデータを計算する方法

まとめ

本記事ではDCOUNTA関数の使い方について解説した。最後に、DCOUNTA関数の基本的な構文についておさらいしよう。

  • =DCOUNTA({データベース},{フィールド},{検索条件})

それぞれの意味は次のとおりである。

  1. データベース ⇒ データベースのセル範囲を指定する ※ラベル名も含む
  2. フィールド ⇒ セル数を数えたいラベル名を指定する
  3. 検索条件 ⇒ 検索条件が記載されているセルの範囲を指定する

DCOUNTA関数を使えば、データベース内の条件に合致するセルの個数を簡単にカウントできる。データベース関数の中でも基本的なものなので覚えておこう。

構成/編集部

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