類似関数との違い
NETWORKDAYS関数に似た機能を持つ関数も存在する。それぞれの違いを把握することで、より柔軟な対応が可能になる。
■NETWORKDAYS.INTL関数
=NETWORKDAYS.INTL(開始日, 終了日, [週末], [祝日])
この関数は、休日の曜日を自由に指定可能である。たとえば、「日曜のみ」「金土」など企業独自のカレンダーに合わせてカスタマイズできる。
=NETWORKDAYS.INTL(A1, B1, “0000111”)
→ 金曜・土曜・日曜を週末と定義する場合

第3引数”0000111″は週末パターンを表す7桁の文字列。
1 = 休日
0 = 営業日
左から月・火・水・木・金・土・日の順番となる。
■WORKDAY関数
=WORKDAY(開始日, 日数, [祝日])
WORKDAY関数は、指定した営業日数を加算した日付を返す関数である。たとえば、「8月1日から15営業日後の日付」を知りたい場合に使用する。

まとめ
NETWORKDAYS関数は、業務における営業日数の計算を正確かつ効率的に行うための必須関数である。土日や祝日を除いた日数を自動で算出できるため、勤怠管理、納期算出、工程管理など、あらゆる場面で活用可能だ。
日常業務の正確性とスピードを高めるために、NETWORKDAYS関数をぜひ活用してほしい。
本記事の内容を以下で簡単におさらいしておこう。
- NETWORKDAYS関数の概要
- 開始日と終了日を指定し、土日・祝日を除いた営業日数を自動計算するExcel関数。
- 勤怠管理、納期計算、プロジェクト日数算出などで活用可能。
- 基本構文
- =NETWORKDAYS(開始日, 終了日, [祝日])
- 開始日:計算の起点日
- 終了日:計算の終点日
- 祝日(省略可):除外したい日付範囲
- =NETWORKDAYS(開始日, 終了日, [祝日])
- 使用手順
- 開始日と終了日をセルに入力(例:A1=2025/08/01、B1=2025/08/31)
- 祝日を別セルに一覧化(例:D1=2025/08/11、D2=2025/08/15)
- 関数入力
- 祝日除外なし:=NETWORKDAYS(A1, B1) → 土日除外の営業日数
- 祝日除外あり:=NETWORKDAYS(A1, B1, D1:D2) → 土日+祝日除外の営業日数
- 実務での活用例
- 勤怠管理:月間出勤可能日数の集計
- 納期計算:作業可能日数を考慮した現実的スケジュール設定
- プロジェクト管理:ガントチャートでの工程日数計算
- 注意点
- 開始日と終了日は両方含む仕様
- 正確な計算には最新の祝日リストが必要
- 日付は正しい日付形式で入力する
- 類似関数
- NETWORKDAYS.INTL:休日曜日を自由設定可能
- WORKDAY:営業日数を加算した日付を返す
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構成/編集部