
自動充当やポイント送付機能も進化し、さらに便利に。ポイント共有グループは廃止され、ポイントは代表会員へ集約されます。
目次
ポイ活に便利な「dポイントクラブ」。いつもの買い物やドコモの支払いにドコモのケータイユーザー以外でも使えるため、人気を集めています。
dポイントクラブのサービスが変更となりさらに進化しますので、その真相をチェックしてみましょう。
dポイントクラブ サービス変更のQ&A
dポイントクラブのサービス改定は、有効期限の考え方、ドコモ料金への充当機能の進化、そして家族間でのポイント共有の仕組みがこれまでと大きく異なります。
ここでは、注目すべき変更点をQ&A形式でわかりやすく解説します。
■Q.有効期限はどう変わる?
A.dポイントの有効期限は、2025年10月から大きく変更される予定です。
これまでは「獲得したポイントごとに、獲得月から48か月後の月末まで」と設定されていました。
つまり、獲得したポイントの有効期限が月ごとにバラバラだったのです。
そのため、ポイントをついうっかり失効してしまう可能性がありました。
新しい制度では「最後にポイントを利用(貯める・使う)した日から12か月後まで」へと変わります。
有効期限自体は1年と覚えておきましょう。ただし、有効期限が切れる前に別のポイントを貯めるか使うと、そこからまた1年間有効となるのです。
ちょっとわかりにくいと思いますので、図と例示でご説明します。
例えば、2025年4月に1000ポイントを貯めたとします。

本来は翌年の2026年4月を過ぎると「失効」になってしまうのですが、図のように2025年の10月に500ポイントを使うと、残りの500ポイントの有効期限は2026年10月まで延長されます。
さらに、2026年2月に1000ポイントを貯めたとします。すると合計1500ポイントが2027年2月まで有効になる……という仕組みです。
バラバラの有効期限ではなく、2025年10月からは「最後にポイントを獲得した・使った」日にちだけを気にすればよいので、シンプルになります。
■Q.ドコモ料金にdポイントを充当する機能はどうなる?
A.ドコモのケータイやサービス料金、ドコモ光の料金、ドコモでんきの料金をdポイントで支払う、便利な「dポイント充当機能」ですが、こちらは毎回毎回dポイントの利用申込みが必要で面倒でした。
そこに、毎月自動で利用する仕組みが追加されることになります。もちろん、今まで通りその都度での支払いも選べます。
ドコモ料金に充当したいポイント数を申込みしておけば、ドコモ料金の精算の時にdポイントを利用可能。
もし、設定したポイント数よりも支払いが少なくて超過した場合は、超過分のポイントが返ってくるので安心です。

■Q.「dポイントを送る」機能に変化はある?
A.dポイントをdポイントクラブ会員同士で送ったり、受けとることができる「dポイントを送る」機能も進化します。
今までは「d払い」アプリでその都度dポイントを送っていましたが、「dポイントクラブ」サイト/アプリも利用可能になります。
さらに、あらかじめ予約すれば、指定したポイント数を毎月自動で送ることも可能です。
お子さんのお小遣いを毎月500ポイント送る……といった利用が便利になります。

■Q.dポイントの共有はどうなる?
A.個人個人で保有しているdポイントを1つにまとめて管理するための「ポイント共有グループ」は、2025年7月16日に新規受付を終了し、7月23日から順次グループを廃止しています。
ポイント共有グループで管理していたdポイントは、代表会員にまとめられます。
dポイントクラブの基本情報Q&A
dポイントクラブの進化についてご紹介しました。
ここからはdポイントクラブとはそもそも何か? 簡単にご紹介します。
dポイントクラブの会員もそうでない人も、知っておくと便利な簡単基礎知識です。
【参考】【公式】dポイントクラブ[dポイントカード]| NTTドコモhttps://dpoint.docomo.ne.jp/index.html
■Q.dポイントクラブってそもそも何ですか?

A.個人名義ならドコモユーザーでなくても入会できるポイントプログラムです。
dポイントを貯めたり、使ったりしてお得なポイントライフを楽しめます。
ドコモのケータイ回線を持っていない人も利用できます(一部できないサービスもあります)。その場合は、「dアカウント」を作ればOKです。
■Q.入会金や年会費はどれくらいかかるの?
A.入会金は¥0、年会費も¥0とお得です。
■Q.dポイントはどうやって貯める?
A.お店やネットショッピングの買い物でdポイントは貯まります。
また、ドコモのケータイ回線やドコモ光を契約していると、利用料金に合わせてdポイントが貯まります。
さらに、クジを引いたりアンケートに答えるとdポイントがもらえたり、キャンペーンなどの利用でもdポイントは楽しく貯めることができます。

■Q.dポイントはどのようにして使う?
A.dポイントはお店やAmazonなどのネットショッピングの買い物で利用可能。dポイントカードでもスマホのアプリでも利用できます。

例えば、ローソンならdポイントが1ポイント1円から使えます。
また、ドコモのケータイ/サービス料金やドコモ光、ドコモでんきの料金にもdポイントは利用可能。
投資でポイントを増やしたり、JALのマイルに交換といったことにも利用可能です。
■Q.たまる・つかえるお店はどこ?
A.セブン-イレブンやローソン、ファミリーマートなどのコンビニや、ココカラファインやサンドラッグ、スギ薬局などのドラッグストア、スーパーやホームセンター、家電量販店、カフェ、レストラン、ガソリンスタンドや駐車場、旅行や学習など、様々な店舗やサービスで利用可能です。
店舗だけではなく、ネットショッピングにも便利です。

お店探しはこちらが便利です。
■Q.dポイントカードはどんな種類がある?
A.dポイントを貯める・使うのに便利なのが、dポイントサービス専用のカード「dポイントカード」です。
ドコモショップやdポイント加盟店でプラスチックカードを無料で入手できます。

そして、スマホで使うのに便利なのが「モバイルdポイントカード」です。

【参考】dポイントカードとは
【まとめ】
今回のdポイントクラブのサービス変更でユーザーはより効率的にdポイントを活用できるようになります。
特に、ポイントの有効期限の管理がシンプルになる点や、ドコモ料金への自動充当機能は、多忙なビジネスパーソンにとっても時間と手間の削減に繋がるはずです。
この機会に、自身のdポイントクラブの利用状況を見直し、新しいサービスを最大限に活用してみてはいかがでしょうか。
■ポイント有効期限のシンプル化
変更時期:2025年10月から
これまで:獲得したポイントごとに、獲得月から4年後の月末までとバラバラ
改定後:最後にポイントを利用(貯める・使う)した日から1年後にシンプル化
メリット:ポイントを使うたびに有効期限が延長されるため、月ごとの管理が不要になり、ポイント失効のリスクを大幅に減らせます。
■ドコモ料金への自動充当機能の追加
これまで:都度利用の申込みが必要
改定後:毎月自動でdポイントをドコモのケータイ料金やサービス料金、ドコモ光、ドコモでんきなどの支払いに充当できるようになります
メリット:毎回の手間が省け、ポイントの使い忘れを防ぎ、家計管理を効率化
■「dポイントを送る」機能の進化
これまで:「d払い」アプリでの都度送付が主
改定後:「dポイントクラブ」サイトやアプリからも送付が可能になり、さらに指定したポイント数を毎月自動で送る予約設定も可能
メリット:家族間でのポイント融通がより手軽になり、例えばお子さんへのお小遣い代わりにポイントを送るなど、活用の幅が広がります
■ポイント共有グループの廃止
時期:2025年7月16日に新規受付終了、7月23日から順次グループ廃止
改定後:グループで管理していたdポイントは代表会員にまとめられます。
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※当記事に掲載している価格などのデータは2025年9月時点でのものです。
文/中馬幹弘
ガジェット・MONO・マネー編集/ライター。慶應義塾大学卒業後、野村證券にて勤務。アメリカンカルチャー誌編集長、モノ情報誌編集を歴任。iPhone、iPad登場時より実務に携わる