小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

GW明けのモチベアップに有効!「アンダーマイニング効果」と「エンハンシング効果」を上手にコントロールする方法

2026.05.09

アンダーマイニング効果とは、動機付けが変わることによってモチベーションが低下する現象をいいます。組織にも悪影響を及ぼすため、防止策を講じることが必要です。

アンダーマイニング効果とは?

モチベーション維持に大きく関わるのが、アンダーマイニング効果という心理メカニズムです。一方で、エンハンシング効果という現象も存在します。

両者には、どのような違いがあるのでしょうか?まずは、それぞれの基本的な定義と特徴について詳しく見ていきましょう。

■モチベーションが低下する心理現象のこと

アンダーマイニング効果とは、やりがいや楽しさを感じていた活動に対し、外部からの報酬や評価によってモチベーションが低下する心理現象を指します。

例えば、絵を描くことが好きな子どもに「上手に描けたらお小遣いをあげる」と伝えた場合を考えてみましょう。最初は純粋に絵を楽しんでいた子どもが、次第にお小遣いをもらうために絵を描くようになります。

そしてお小遣いがもらえなくなると、絵を描かなくなってしまうのです。『過正当化効果』とも呼ばれるこの現象は、ビジネスの現場でも発生することがあります。

■エンハンシング効果との違い

エンハンシング効果とは、報酬や評価といった外部からの働きかけによって、逆にモチベーションが高まる現象を指します。

例えば、自主的に勉強会を開いている社員に対し、上司が「いつも勉強熱心で素晴らしいね」と努力を認めることで、さらに学習意欲が高まるケースなどが該当します。

両者の違いを分けるのは、外部からの働きかけの方法です。報酬や評価を与えることで、必ずしもモチベーションが低下するとは限りません。

適切な働きかけ方によって、本来持っている意欲をより引き出すことが可能になります。

モチベーションの種類

パソコンを操作する人物
(出典) pixta.jp

まず人間のモチベーションが、どのような仕組みで働いているかを知っておきましょう。モチベーションは、大きく分けて二つの種類に分類されます。

それぞれどういう性質を持ち、どのような場面で効果を発揮するのか詳しく見ていきましょう。

■内発的動機付け

内発的動機付けとは、興味や好奇心、やりがいなど、自分の内面から生まれる意欲によって行動を起こす動機付けのことです。

例えば、読書好きな人が新しい知識を得る喜びから自主的に本を読んだり、スポーツ選手が記録向上の達成感を求めて練習に励んだりする行動が挙げられます。

これらは外部からの強制ではなく、本人の純粋な関心から生まれる動機です。内発的動機付けは持続性が高く、創造性を発揮しやすいというメリットがあります。

しかし、この内発的動機付けが高い状態で外部から報酬を与えると、アンダーマイニング効果が発生する可能性もあります。

■外発的動機付け

外発的動機付けとは、給与や昇進、評価といった外部からの働きかけによって行動を促す動機付けのことです。自分の興味や関心からではなく、外からの刺激に依存している点が特徴です。

具体例としては、営業成績に応じたインセンティブ、プロジェクト完了時のボーナス、上司からの賞賛・感謝の言葉などが挙げられます。

外発的動機付けのメリットは、短期間で多くの人に効果を発揮し、組織の仕組みとして導入しやすい点にあります。

ただし、報酬に慣れてしまうと効果が薄れやすく、持続的なモチベーション維持が困難になる場合もあるため注意が必要です。

なぜ起きる?アンダーマイニング効果の原因

しかめっ面
(出典) pixta.jp

アンダーマイニング効果は、なぜ起こるのでしょうか?ここでは、よくある原因について解説します。

■やらされていると感じてしまう

アンダーマイニング効果の原因の一つが、「やらされている」と感じてしまうことです。例えば、本来は楽しさ・やりがいから好きで取り組んでいた業務が、上司から指示されて強制的にやらされるようになる場合などです。

この心理的な変化は、自己決定感の低下が根本的な原因となっています。「自分がやりたいからやっている」という感覚から、「他人から強制されている」という意識に変わることで内発的動機付けが阻害されてしまい、やる気を失ってしまうのです。

■目的がやりがいからお金に変わってしまう

仕事におけるモチベーションは、達成感・自己成長・社会貢献など、内発的動機に支えられることが望ましいとされています。しかし、目的がやりがいから金銭的報酬に変化してしまうことで、モチベーションが低下するケースもあります。

例えば、創作活動が好きで、企画書作成を楽しんでいる社員がいたとしましょう。しかし『良い企画書を作ればボーナスを支給する』という制度を導入すると、創作への情熱よりもお金をもらうためという目的が優先されてしまうのです。

その結果、ボーナスがない状況では、企画への取り組み意欲が著しく低下してしまいます。外発的動機は、内発的動機に比べて持続しにくいという特徴があるため、金銭的報酬に依存した動機付けでは長期的なパフォーマンス維持が困難になります。

■ノルマや締め切りを決められる

ノルマや締め切りといった仕事への制約も、アンダーマイニング効果を引き起こす要因の一つです。これらの制約は、仕事への自由度や裁量権を制限し、本来楽しんで取り組んでいた業務を義務的な作業に変えてしまうからです。

このケースは、実績を数値で評価される営業職などに多く見られるでしょう。厳しい締め切りが設定されると、プロセスよりも結果だけを重視する傾向が強まります。

さらに、過度に厳しいノルマはストレスを引き起こし、仕事そのものに対する興味を失ってしまう可能性もあります。

アンダーマイニング効果によるビジネスへの影響は?

仕事をしながら頭を抱える
(出典) pixta.jp

アンダーマイニング効果は、実際のビジネスシーンでどのような影響を及ぼすのでしょうか。以下、主要な三つの影響について解説します。

■組織の生産性低下

従業員のモチベーション低下は、組織全体の生産性に大きな悪影響を与えます。やる気にあふれた社員の生産性は、そうでない場合と比べ2~3倍もの差が生じるともいわれています。

やる気の低下がパフォーマンスの悪化を招くのは、自然な結果といえるでしょう。また、一人の従業員のモチベーション低下は、職場全体の雰囲気にも悪影響を及ぼします。

活気のない職場環境では、他の従業員も意欲を失いやすくなり、組織全体の生産性が段階的に悪化していきます。その結果、売り上げや利益にも悪影響が及び、最終的には企業全体の競争力が低下する恐れもあるでしょう。

■離職率の上昇

従業員のモチベーション低下は、離職率の上昇につながります。仕事への満足感・充実感を失った従業員は、より良い職場環境を求めて転職を検討するようになるためです。

自己実現やキャリア形成といった内発的な目標が達成されないと、この会社では成長できないと感じるようになります。優秀な人材ほど、他社でのキャリアパスを模索し始めるでしょう。

離職が発生すると、企業は新たな人材の採用・育成に、多大なコストを要することになります。さらに、組織の知識・ノウハウの流出も避けられません。

■人間関係の悪化

従業員のモチベーション低下は、職場の人間関係にも悪い影響を及ぼすことがあります。

従業員の関心が『チーム全体の成功』から『個人の報酬獲得』にシフトすると、職場には嫉妬・不信感が広がりやすくなるでしょう。特に、金銭的インセンティブ制度を導入している場合は、その傾向はより強まる可能性があります。

また、評価制度においても同様です。限られた昇進枠を巡って同僚を競争相手と見なすようになり、情報共有や協力的な姿勢が失われてしまいます。

このような状況が長く続くと職場の雰囲気が悪くなり、優秀な人材が離れていくリスクにつながります。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2026年4月16日(木) 発売

『コナン』はなぜ、ヒットし続けるのか?伝説の第1話から劇場版最新作まで、制作の裏側に迫る!特別付録には劇場版ロゴの折りたたみモバイルコンテナも!さらに第2特集では躍進を続ける『無印良品』の知られざる活用術を大公開!衣食住を網羅する名品の数々を徹底調査!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。