
土日の色を変更するには条件付き書式ルールの設定が必要だ。祝日を色を変更するには更に、祝日リストの取得が必要になる。
目次
Excelで土日や祝日の色を赤や青に変更し、カレンダーっぽくしたいと考える方もいるのではないだろうか。特定の曜日の色を変更するには、書式ルールの設定を行う必要がある。
本記事ではExcelで土日や祝日の色を変更する方法について解説する。
特定の情報の色を変更するには条件付き書式ルールの設定が必要
Excelには特定の条件に合致するセルの文字色などを変更できる機能がある。特定条件に合致する情報の色を変更するには、条件付き書式ルールの設定が必要だ。
書式ルールの設定を行うことで、文字色や背景色などを変更できる。
■Excelで条件付き書式ルールを作成する方法
Excelで条件付き書式ルールを作成する方法について、まずは簡単に紹介しよう。
まず書式ルールを適用したいセルを選択する。
「ホーム」タブから「条件付き書式」⇒「セルの強調表示ルール」をクリックする。
すると、さまざまな書式ルールが表示される。ここでは「指定の値より大きい」を選択する。

選択すると「新しい書式ルール」画面が表示される。「次の値より大きい」の隣に80と数値を記入しよう。これで「80の値より大きい」数値に、書式ルールを適用できる。
記入したら「OK」をクリックして画面を閉じる。

すると、80よりも大きい数値の背景が赤色に変わっていることが分かる。これが、条件付き書式ルールの基本的な作成方法である。

Excelで土日の色を変更する手順
まず、Excelで土日の色を変更する手順を解説する。
土曜日を青、日曜日を赤色にするための手順は次のとおり。
- 書式ルールを設定する
- 関数を入力する
- 色を選択する
- 日曜日も同じように変更する
ひとつひとつの手順について詳しくみていこう。
■1.書式ルールを設定する
まず、書式ルールの設定画面を開く必要がある。
設定画面を開くには、「ホーム」タブから「条件付き書式」⇒「セルの強調表示ルール」をクリックする。ここからさまざまな表示ルール形式を選択できるが、今回は「その他のルール」を選択しよう。

「新しい書式ルール」画面が表示されたら「指定の値を含むセルだけを書式設定」を「数式を使用して、書式設定するセルを決定」に変更する。

■2.関数を入力する
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」に変更することで、数式入力欄が新しく表示される。ここに数式を入力することで、書式ルールを自分で決められる。
以下のように、土曜日のみ色を変更する数式を記入しよう。
- =TEXT($B2, ”aaa”)=”土”

■3.色を選択する
数式を入力したら、書式ルールに該当する情報を何色にするかを決める。ここでは、土曜日のみ色を「青」に変更できるようにする。
「書式」欄をクリックして「ユーザー設定の書式」を選択しよう。

「色」欄をクリックして青を選択する。

「OK」をクリックする。

以上の作業が完了したら、プレビュー欄を確認し、青色になっていることを確認して「OK」をクリックしよう。

すると、次のように土曜日の色が青色に変化していることが分かる。

■4.日曜日も同じように変更する
今度は、日曜日を赤色に変更しよう。
先ほどと同じ手順で「新しい書式ルール」画面を開き、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択して、数式を入力できる欄を表示させる。
今度は以下の数式を入力する。
- =TEXT($B2, ”aaa”)=”日”

そしたら、「書式」欄をクリックして「ユーザー設定の書式」を選択し、今度は赤色に変更して「OK」をクリックする。

プレビューが赤色になっていることを確認し「OK」をクリックする。

すると、日曜日が赤色に変わっていることが分かる。

Excelで祝日の色を変更する手順
続いて、Excelで祝日の色を変更する手順について解説しよう。
祝日の色を変更する手順は次のとおり。
- 祝日リストを作成
- 書式ルールを設定する
- 関数を入力する
- 色を変更する
ひとつひとつの手順について詳しくみていく。
■1.祝日リストを作成
祝日の色を変更するには、「祝日は何日なのか」という情報をExcel上にもってくる必要がある。まずは、Excelのシートを新しく作成して「祝日リスト」という名前をつけよう。
続いて、国民の祝日データのページを開こう。こちらから、2025年の国民の祝日・休日データをコピーする。そして、「祝日リスト」のシートにそのまま貼り付ける。

■2.書式ルールを設定する
続いて、書式ルールを設定する必要がある。
「ホーム」から「条件付き書式」⇒「セルの強調表示ルール」⇒「その他のルール」をクリックする。

「指定の値を含むセルだけを書式設定」を「数式を使用して、書式設定するセルを決定」に変更する。これで準備は完了だ。

■3.関数を入力する
祝日の色を変更するための数式を入力する。
- =COUNTIF(祝日リスト!$B:$B,A2)>0
A列の日付が「祝日リスト」のB列にある場合のみ、書式ルールを適用している。

■4.色を変更する
数式を入力したら、祝日の色を赤に変更できるようにしよう。
「書式」欄をクリックして「ユーザー設定の書式」を選択する。

「色」欄をクリックして「赤」を選択し、「OK」をクリックする。

プレビューを確認して赤に変わっているなら「OK」をクリックする。

すると、祝日である1月1日(元日)と1月13日(成人の日)の曜日が赤に変わっていることが分かる。

まとめ
本記事ではExcelで土日や祝日の色を変更する方法について解説した。最後に、土日の色を変更する手順についておさらいしよう。
- 書式ルールを設定する
- 「ホーム」⇒「条件付き書式」⇒「セルの強調表示ルール」⇒「その他のルール」をクリック
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」に変更する
- 関数を入力する
- 例:「=TEXT($B2, ”aaa”)=”土”」と記入
- 色を選択する
- 「ユーザー設定の書式」に変更する
- 「色」欄から青を選択する
- 「OK」をクリック
- 「OK」をクリック
- 日曜日も同じように変更する
- 例:「=TEXT($B2, ”aaa”)=”日”」と記入
- 「ユーザー設定の書式」に変更する
- 「色」欄から赤を選択する
- 「OK」をクリック
- 「OK」をクリック
また、祝日の色を変更する手順は次のとおり。
- 祝日リストを作成
- 「祝日リスト」シートを作成する
- 「祝日リスト」シートに国民の祝日データを貼り付ける
- 書式ルールを設定する
- 「ホーム」⇒「条件付き書式」⇒「セルの強調表示ルール」⇒「その他のルール」をクリック
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」に変更する
- 関数を入力する
- 「=COUNTIF(祝日リスト!$B:$B,A2)>0」と記入
- 色を変更する
- 「ユーザー設定の書式」に変更する
- 「色」欄から赤を選択する
- 「OK」をクリック
- 「OK」をクリック
関数を使う必要はあるものの、手順はそこまで複雑ではないのでぜひやってみよう。
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構成/編集部