トラブルについて
テーブル解除がうまくいかない、あるいは意図した結果にならないといったトラブルはよく経験することだろう。ここでは、その主な対処法をいくつか紹介する。
■テーブルデザインが出ない
この場合、テーブルの外側のセルを選択している可能性が高い。必ずテーブルの中の任意のセルをクリックし、「テーブルデザイン」タブが表示されているか、まず確認してほしい。
■見た目が解除前と変わらない
「範囲に変換」を実行しても、テーブルのスタイルはそのまま残るものだ。だから、セルのスタイルや罫線、塗りつぶしなどは手動で消去する必要がある。場合によっては、「書式のクリア」機能も活用すると効率的だろう。
まとめ
テーブル機能はエクセルでデータを整理・分析する際に非常に役立つ。しかし、残念ながらすべての作業に適しているわけではない。用途によっては、通常のセル範囲のほうが柔軟に対応できる場面も多いのは事実だ。
本記事で解説した「範囲に変換」や「コピー&値貼り付け」といった方法を用いれば、誰でも簡単にテーブルを解除できるはずだ。解除後には、残ったスタイルやフィルターをしっかり見直し、自分にとって使いやすいシートに整えておくことが肝心である。テーブル機能をうまく使いこなしつつ、必要に応じて解除できるスキルをぜひ身につけておこう。
本記事の内容を以下で簡単におさらいしておこう。
- テーブル解除方法①:「テーブルデザイン」タブから「範囲に変換」を選ぶと、元のセル範囲に戻せる(書式は残る)。
- 解除の手順
- テーブル内のセルをクリック
- 「テーブルデザイン」タブを開く
- 「範囲に変換」をクリック →「はい」で確定
- 解除の手順
- テーブル解除方法②:テーブル全体をコピーし、別の場所に「値貼り付け」すると完全な通常セルになる(構造もリセットされる)。
- 解除の手順
- テーブル範囲を選択してコピー(Ctrl+C)
- 任意の場所に「値貼り付け」
- 書式・構造・機能が除去される
- 解除の手順
- 解除したい理由の例
- 行の色分けなどの書式が見づらい
- 構造化参照が扱いにくく、関数が書きにくい
- 編集や分析に支障が出る
- 解除時の注意点
- 書式やフィルターが残ることがある
- 構造化参照が通常のセル参照に変換される
- 解除後の処理
- スタイル除去:「ホーム」→「セルのスタイル」→「標準」または「書式のクリア」
- フィルター解除:「データ」→「フィルター」ボタンをオフにする
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構成/編集部