「花鳥風月」のように風流なさまを表す四字熟語

ここからは、「花鳥風月」のように風流なさまを表す四字熟語をご紹介します。
- 嘯風弄月(しょうふうろうげつ)
- 風流三昧(ふうりゅうざんまい)
- 一觴一詠(いっしょういちえい)
- 吸風飲露(きゅうふういんろ)
それぞれの正しい意味と使用例を見ながら、理解を深めていきましょう。
■「嘯風弄月(しょうふうろうげつ)」
「嘯風弄月」とは、風流に月を眺めることです。風に吹かれながら詩歌を口ずさみ、月を鑑賞するという優雅なさまを表します。
転じて、自然の美しさを称え、「花鳥風月」のようにその情景を楽しむという意味もあります。「花鳥風月」と似たニュアンスで、次のように使用できる四字熟語です。
- 今年は夜の花見に出かけてみた。夜空に浮かぶ月が桜の花びらを照らし、嘯風弄月の楽しみを味わった思いだ。
■「風流三昧(ふうりゅうざんまい)」
「風流三昧」とは、他をかえりみないほどに風流な遊びを楽しむことです。風流な遊びには、「花鳥風月」のような詩歌や絵画などが含まれます。
日常生活では自然に親しんだり、芸術などに没頭したりすることも「風流三昧」と言い表せます。
- 「連休は箱根の温泉旅館に泊まったんだって?」「あぁ。部屋から景色を眺めたり、ゆっくり本を読んだりと風流三昧の日々だったよ」
■「一觴一詠(いっしょういちえい)」
「一觴一詠」には、酒を飲みながら歌を詠み、風流に楽しむという意味があります。「觴」とは、酒を飲む盃のことです。転じて、宴そのものも表します。
語句の順を入れ替えた「一詠一觴(いちえいいっしょう)」も正しい使い方です。
出どころは、4世紀前半を代表する貴族文化人「王羲之(おうぎし)」が書いた「蘭亭集序(らんていしゅうじょ)」にあるといわれています。
- 定年後は時間に追われることなく、一觴一詠を楽しむ人生を送りたいね。
■「曲水流觴(きょくすいりゅうしょう)」
「曲水流觴」は、3世紀末の中国で始まったとされる風流な春の遊びのひとつです。主に、旧暦の3月3日に開催され、参加者は小川に流した杯が目の前を通り過ぎる前に詩を作り、酒を飲みます。
日本では、王朝時代に「曲水宴(ごくすいえん)」の名で宮中に広まったといわれています。
- 京都には、曲水流觴の様子を当時のままに再現する神社があり、平安時代の雅な姿を見ようと、多くの観光客が集まるらしい。
「花鳥風月」の意味を知り正しく使おう

「花鳥風月」は、自然の美しい姿や、それらを詩歌などでたしなむ風流なさまを表す言葉です。日常生活では、風流なことのたとえとして活用できます。
類語である「琴歌酒賦」や「春花秋月」なども、風流なさまや遊びを表す四字熟語です。
そのほか、他をかえりみないほど風流な遊びを楽しむことは「風流三昧」、遊びに酒が加わることは「一詠一觴」と呼ぶなど、関係する四字熟語も多く存在します。
注意したいのは、それぞれ似ているようで、意味合いは少しずつ異なる点です。
「花鳥風月」をはじめとする語句の正しい意味や活用法を知り、語彙力を高めていきましょう。







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