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「花鳥風月」とはどういう意味?「雪月花」との違いは?

2026.04.24

「花鳥風月(かちょうふうげつ)」とは、自然の美しい景色のことです。また、その美しさを題材にした詩や絵画などをたしなむさまを表します。本記事では、「花鳥風月」の正しい意味をご紹介します。関連する四字熟語も知り、言葉の幅を広げましょう。

「花鳥風月」の意味とは

「花鳥風月」の4字は、それぞれ自然の美しい情景を表しています。

【花】地に咲く花
【鳥】空に舞う鳥
【風】そよぐ風
【月】澄みわたる月

これらを組み合わせた「花鳥風月」は、自然の美しさや、風流なさまを指す言葉です。

また、それらを詩や歌などに詠(よ)んだり、絵画としてたしなんだりすることも「花鳥風月」と言い表します。

「花鳥風月」の使い方

「花鳥風月」は、風流なさまを指す言葉として以下のように活用できます。

自然の美しさを歌や絵画でたしなむ行為はもちろん、風流なことのたとえとしても使用できる言葉です。

自然美を日常で大切にする気持ちなどは、「花鳥風月を友として」の形で表現します。

  • 上司に勧められて展覧会に足を運んだものの、実はあまり興味がなかったんだ。実際には、花鳥風月を主題とした作品がすばらしく、思わず目を奪われてしまったよ。
  • 花鳥風月を歌に詠むとは、いい趣味をしているね。
  • 四季折々の自然美を繊細なタッチで描く彼は、花鳥風月を友としながら日々を過ごしているのだろう。
  • 今日も朝早くから満員電車に揺られ、残業を終えて帰宅した。花鳥風月とはほど遠い毎日だ。
  • たまにはこうして旅に出て、日本の花鳥風月な趣を感じるのも悪くない。

「花鳥風月」と「雪月花」の違い

「雪月花」は、「花鳥風月」と同様に自然の美しさを表す言葉です。ただし、双方には細かなニュアンスの違いがあります。

また、「雪月花」は、日本の伝統文化でもある茶道に関係する言葉です。

ここからは、「花鳥風月」と「雪月花」の違いに重点をおきながら、それらを深掘りしていきましょう。

■「雪月花」は四季折々の眺めのこと

「雪月花」は、四季折々の風雅な眺めを指す言葉です。「せつげっか」や「せつげつか」、または「ゆきつきはな」と読みます。

3つの漢字は、それぞれ以下の季節を表しています。

【雪】冬
【月】秋
【花】春

冬の雪見、秋の月見、春の花見と、いずれも古来、日本で愛されてきた情景です。自然美を愛でるという点では、「花鳥風月」と共通する言葉といえます。

異なるのは、「花鳥風月」のように「歌や絵画で自然を風流にたしなむ」という意味は含まれない点です。

「雪月花」をテーマとした作品は数多く生み出されています。ただし、言葉の意味としては『花鳥風月』と多少の違いがあることを理解しておきましょう。

■「雪月花」は茶道の点前のこと

「雪月花」は、茶道の点前のひとつでもあります。千利休を祖とする茶道の家元・裏千家(うらせんけ)の11代、玄々斎(げんげんさい)が考案したものです。

「雪月花」の点前では、まず集まった人々が札を引きます。菓子を食べるのは、雪の札を引いた人の役割です。月にあたった人は茶を飲み、花にあたった人は茶を点てます。

茶道は、日本を代表する伝統文化のひとつです。そこに、「雪月花」という名称の点前が存在します。

主人が客を思う気持ちは、もてなしの精神にもつながります。風流な「雪月花」という点前があることも、知識のひとつとして覚えておきましょう。

「花鳥風月」の類語や言い換え表現

「花鳥風月」には、以下のような類語や言い換え表現があります。

  • 琴歌酒賦(きんかしゅふ)
  • 春花秋月(しゅんかしゅうげつ)
  • 風流韻事(ふうりゅういんじ)

類語を知ると表現の幅が広がり、その場の状況をより端的に伝えられます。それぞれの違いを知ることで、「花鳥風月」への理解もさらに深まるでしょう。

■「琴歌酒賦(きんかしゅふ)」

「琴歌酒賦」とは、世間離れした優雅な遊びのことです。「琴歌」には、琴を奏でて歌を歌うという意味があります。「酒賦」とは、酒を飲んだり詩を詠んだりすることです。

また、「琴歌酒賦」には「名誉や私欲と縁のない隠者の生活」という意味もあります。隠者とは、俗世との交わりを避け、ひっそりと暮らす人のことです。

つまり、「琴歌酒賦」は酒を飲み歌うような優雅なさまを表すと同時に、それほどまでに世間離れした隠者の生活を表現できる言葉といえます。

「花鳥風月」の類語ですが、より広い意味合いで使用できることを覚えておいてください。

  • 華やかなことを好む上司だったが、定年後は山間に住まいを移し、琴歌酒賦な日々を送っているらしい。

■「春花秋月(しゅんかしゅうげつ)」

「春花秋月」には、「花鳥風月」と同様に「花」と「月」と言う語句が含まれています。四季の美しさのなかでも、とくに春と秋の情景を表している言葉です。

春は、いたるところに花々が咲き誇ります。「中秋の名月」という言葉があるように、秋の澄んだ夜空に浮かぶ月は、古くから人々に愛されてきました。

それぞれの美しさを表す「春花秋月」は、「花鳥風月」のように自然美をたたえる言葉として使用できます。

  • ゴールデンウィークは実家に帰省する予定なんだ。都会の喧騒を離れて、春花秋月を愛でようかと思ってね。

■「風流韻事(ふうりゅういんじ)」

「風流韻事」とは、自然に親しみながら詩歌を詠み、優雅に楽しむことです。「韻事」には風流な遊びという意味があり、具体的には、書画や茶道、華道などが挙げられます。

「風流韻事」もまた、「花鳥風月」と同じように使える四字熟語です。以下のように、風流な趣を楽しむという意味も含まれます。

  • ここ最近は仕事が忙しく、風流韻事とは無縁の生活を送っている。

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