
KDDIの「povo」はトッピングというユニークな仕組みにより、基本料金は0円になっています。その賢い使い方を確認してみましょう。
目次
スマホでデータ通信を行うためのモバイル回線といえば、月額料金が定められている料金プランの契約をするのが一般的ですが、最近ではさまざまな料金形態のプランが登場しています。
中でも特徴的なのが、KDDIがオンライン専用ブランドとして提供する「povo」です。基本料金が0円という、非常に珍しい料金形態になっています。
本記事では、povoの基本的な使い方や、どのように料金が発生するのかについて解説します。
povoの基本的な使い方や料金形態を詳しくチェック!
早速、povoの基本的な使い方や料金形態をご紹介します。なお、本記事の情報は、2025年4月時点、「povo 2.0」のものになります。
■基本料金0円のpovo! 発生する月額料金は?
冒頭でも触れた通り、povoは基本料金が0円の料金プランです。そのため、回線を維持する〝だけ〟なら、ほぼ0円で運用できます。
オンライン専用ブランドということもあり、契約事務手数料も基本0円となります。ただし、同一名義で5回線の契約をしている場合、累計6回線目以降の契約時には、手数料として3850円/回線が発生します。
発生する料金は、後ほど詳しく紹介する「トッピング」の料金に加え、国内通話が22円/30秒、国内SMSが3.3円/通(70字まで)となります。
■povo最大の特徴である「トッピング」とは
基本料金0円の料金ブランドであるpovo。最大の特徴は、「トッピング」と呼ばれる仕組みでしょう。
簡単にいうと、データ通信量や通話オプションといった、通常の料金プランに組み込まれているサービスを、プリペイドカードのように購入するというものになります。
トッピングは、データ追加1GBが390円/回で7日間利用可能、1か月あたり30GBが2200円、データ追加120GBが2万1600円/回で365日利用可能、データ使い放題が7日間×12回分で9834円といったように、利用できる期間や容量によって、さまざまなタイプが用意されています。
povoの回線を契約し、データ通信を行う場合は、基本的にこれらのトッピングを適宜購入して使用することになります。どれくらいデータ通信を利用するかを、自分で見極める必要があるという難しさがある一方で、必要なデータ通信量に応じて、自分でカスタマイズできるのが強み。
先月は自宅にいることが多かったから、データ通信はあまり使わなかったけど、今月は旅行に行くからデータ通信をガンガン使いたいといったように、ニーズに合わせて、使いやすいブランドとなっています。
■期間限定や企業とのコラボトッピングも魅力
上記したトッピングの例は、「いつものトッピング」と呼ばれる、基本的にはいつでも購入できるトッピングになります。一方で、期間限定のお得なトッピングや、飲食店などとコラボしたトッピングも適宜登場します。
期間限定トッピング、コラボトッピングは、タイミングを逃すと購入できなくなってしまうので、povoからのお知らせや、公式HPを見逃さないようにしましょう。
■通話オプションや海外で利用できるデータ容量もトッピングで購入可能
先に国内通話の料金は22円/30秒と紹介しましたが、より通話を多用する人におすすめなのが、通話トッピングです。いわゆる、通話オプションだと考えて差し支えないでしょう。
通話トッピングは、5分以内の通話かけ放題が550円/月、時間制限なく通話かけ放題が1650円/月となります。また、伝言を預かってくれる留守番電話サービスは、330円/月で利用できます。
そのほか、海外でも追加料金なくデータ通信が行える、海外ローミングのトッピングも用意されています。
トッピング料金は渡航先によって異なりますが、渡航後の購入も可能となっています。
povoは〝完全無料〟ではない!?
基本料金無料、トッピングによってデータ通信容量を購入するpovoですが、永久に無料というわけではありません。有料トッピングの購入が180日間以上ない場合は、利用停止、契約解除になる可能性があります。
とはいえ、有料トッピングは数百円のものから用意されているため、約半年に一度、数百円の出費で回線の契約ができると考えれば、安価なことに変わりはないでしょう。
ローソンに行くだけでpovoのデータ通信容量を獲得できる!
povoでは、全国のローソンに行くだけでデータ容量がチャージできる「povo DataOasis」を展開中。ローソン店舗内でpovo shopにアクセスし、「povo Data Oasis」でデータチャージをするをタップし、位置情報の取得を許可するだけで、データ通信容量が取得できます。
チャージできる容量は一回の来店に月0.1GB(24時間利用可能)で、月に10回まで。トッピングには、ローソンで利用できるクーポンがセットになっているものもあるので、ローソンに行く機会が多い人は、ぜひチェックしてみてください。
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※データは2025年4月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦