
2021年春、 auの格安プランpovoのサービス提供がスタートした。povoの特徴は、ユーザーが利用スタイルに応じて「トッピング」と呼ばれるオプションを自由にカスタマイズできること。トッピングは、ユーザーのニーズに合わせて今後も順次増やしていくと発表されている。本記事では、今回発表されたトッピングの中でも、電話をよくかける人に向けた「通話かけ放題」にの内容と利用方法を併せて解説する。
povoは基本「かけ放題」ではない
povoの基本プランはいたってシンプル。「かけ放題」「留守番電話サービス」などのサービスが付帯されておらず、その分月額使用料金を抑えた料金設定になっている。代わりに、基本プランに好みのトッピングを追加することで、使いやすいプランを自分で選択して作れるのが特徴だ。
povoの通話料金や基本仕様(オプションなしの場合)
povoの基本プランは、月額2,728円。国内通話料金は30秒あたり22円、月間データ容量は20GB。20GBは、毎日何時間も動画を再生したり、長時間ビデオ通話をしたりする人でなければ十分こと足りるデータ量だろう。20GBを超過すると通信速度は最大1Mbpsに制限されるが、大容量のデータを送受信しなければ不便は感じないレベルだ。
povoはキャリアメール(@ezweb.ne.jp)が使えないものの、電話番号だけで写真やスタンプを送れる「+(プラス)メッセージ」が利用できる。+メッセージ同士ならau以外のドコモ、ソフトバンクのスマホを使っている人ともやり取り可能だ。auからpovoへ移行した場合、端末購入サポート「アップグレードプログラム」や修理代金などの一部負担サービスがある「auスマートパス」「auスマートパスプレミアム」は継続して適用される。
「トッピング」と呼ばれるオプションで追加可能
povoでは月額2,728円の基本プランに、好みのトッピングを追加できる。トッピングは2021年5月時点で4種類。「データをたくさん使いたい時向け」のトッピング2種類と「電話をよくかける人向け」のトッピング2種類だ。トッピングは「トッピングアプリ」から、いつでも申し込み・変更ができる。
データをたくさん使いたい時は、「データ使い放題24時間 1回/220円」「データ追加1GB/550円」のトッピングが便利。この2種類のトッピングは、アプリで申し込み後すぐに利用できる。データ使い放題の残り時間やデータの残容量は、アプリ上でいつでも確認可能だ。
2種類のかけ放題オプション
*povo公式サイトより
povoは「電話かけ放題」のトッピングも2種類用意されている。それぞれどんな特徴があるか、その内容を詳しく見てみよう。
5分以内かけ放題
「5分以内かけ放題」は、月額550円で1回5分以内の国内通話がかけ放題になるトッピング。ただし、1回の通話が5分を超えた場合、5分超過分につき、22円/30秒の通常の通話料金が別途かかることを覚えておこう。家族間や仕事上で頻繁に短いやり取りをする人におすすめ。
通話かけ放題
月額1,650円で国内通話がかけ放題になる「通話かけ放題」のトッピングは、固定電話にかける機会が多い人や、アプリの無料通話機能を使わずに電話する人に向いている。仕事柄、電話を多くする人、取引先とのやり取りを日常的に行う必要がある人は、このトッピングを活用しよう。
povoの通話トッピングで注意すべき点
トッピングは必要な時につけたり外したりできる利便性があるものの、期間内に途中で外した場合、利用料は日割り計算されない点には注意が必要だ。また、「かけ放題」のトッピングを追加しても対象外になる通話があることも覚えておきたい。
対象外になる通話
「0570(ナビタイトル)」「0180(テレドーム)」「0067(67コール)」から始まる、他事業者が料金設定している電話番号への通話は「かけ放題」が適用されない。例えば、宅急便の再配達受付やコンサートチケットなどの電話発売、競艇のレース結果や実況を聞くサービスなどがこれらに該当する。他には、衛星船電話、「104(電話番号案内)」「188(行政1XYサービス)」、国際電話や海外での発着信も対象外だ。
その他の注意点
データに関するトッピングは、アプリ上で申し込みを完了したらすぐに利用開始となるが、かけ放題のトッピングはpovoの事務手続きが完了するまでは適用されない。また、先述の通りトッピングの申し込みや変更、解約といった手続きは、すべてオンライン上から手続きを行うため、ネットの操作に慣れてない人は不便に感じる人もいるかもしれない。その分、povoは契約事務手数料がかからず、契約期間の定めや解約金も無いため気軽に試せるメリットがある。
文/oki
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