
EOMONTH関数は指定した日付の月末の日付を取得できる関数だ。翌月末の日付や先月末の日付を求めることもできる。月末の日付を知りたいときに使える関数である。
目次
ExcelのEOMONTH関数の使い方が分からないという方も多いのではないだろうか。EOMONTH関数のような日付関連の関数は、難しいと感じる方もいるはずだ。
本記事ではExcelのEOMONTH関数の使い方について解説する。また、EOMONTH関数以外の日付関連の関数の使い方についてもまとめた。
EOMONTH関数とは?
EOMONTH関数は指定した日付の月末の日付を取得できる関数である。月末は月によって30だったり31だったりする。月末が何日なのかを知りたい場面は多くある。
たとえば、Excelで請求書のフォーマットを作成する場合などに役立つ。請求書の支払期限日を月末にしたい場合は多い。EOMONTH関数を使うことで、その月の月末を自動で取得できるようになる。
EOMONTH関数の基本的な使い方
EOMONTH関数の基本的な使い方についてみていこう。
EOMONTH関数で次の3つを行う方法を順番に解説する。
- 月末の日付を求める
- 翌月末の日付を求める
- 3ヶ月前の月末の日付を求める
■1.月末の日付を求める
まず、EOMONTH関数で指定日の月末の日付を求める方法を解説する。
以下では、「=EOMONTH(A2,0)」としている。A2には現在の日付を入力している。EOMONTH関数の第二引数には「0」を指定している。「0」を指定することで、その月の月末を求めることが可能だ。
実行すると、月末の日付を求めることができた。
月末の日付が表示されない場合は、そのセルでCtrl+1(Macならcommand+1)を押す。セルの書式設定画面が開かれるので、分類欄から「日付」を選択し、種類欄から1番上の書式を選択しよう。選択したら「OK」をクリックする。
これで、書式が日付に変更される。
■2.翌月末の日付を求める
続いて、翌月末の日付を求める方法についてみていこう。
今よりも後の月を求めたい場合は、EOMONTH関数の2つ目の引数に正の数を指定する必要がある。以下では「=EOMONTH(A2,1)」としている。
実行すると翌月末の日付を求められていると分かる。
■3.3ヶ月前の月末の日付を求める
続いて、3か月前の月末の日付を求める方法を解説する。
今よりも前の月を求めたい場合は、EOMONTH関数の2つ目の引数に負の数を指定する必要がある。以下では「=EOMONTH(A2,-3)」と指定している。
実行すると、3ヶ月前の月末が表示されていることが分かる。
EOMONTH関数以外の日付関連の関数
EOMONTH関数以外にもExcelには多くの日付関連の関数がある。すべての関数を覚えるのは難しい。ここではよく使う日付関連の関数として次の4つを紹介する。
- NOW関数
- DATE関数
- EDATE関数
- MONTH関数
ひとつひとつの関数の使い方についてみていこう。
■1.NOW関数
NOW関数は現在の日付・時刻を返してくれる関数である。
使い方は簡単で「=NOW()」とするだけだ。引数は指定する必要がない。
実行すると現在の日付を返してくれる。書式設定を変更することで、時刻も表示される。
また「=NOW()+7」とすると、1週間後の日付と時刻を返してくれる。
実行すると、1週間後の日付が表示されていると分かる。
■2.DATE関数
DATE関数は日付データを生成できる関数である。
以下では「=DATE(2025,5,5)」としている。DATE関数では年・月・日をそれぞれ、引数に指定する必要がある。これらの引数を元にして、日付データを生成する。
実行すると「2025/5/5」と表示されており、引数を元に日付が生成されたことが分かる。
■3.EDATE関数
EDATE関数は「◯月後」の日付を求めることができる関数。
以下では「=EDATE(NOW(),2)」としている。第2引数に「2」を指定することで、2ヶ月後の日付を求めることができる。
実行すると、現在の日付の2ヶ月後が表示されていることが分かる。
■4.MONTH関数
MONTH関数は、日付から月だけを取り出すことができる関数だ。
以下では「=MONTH(NOW())」としている。こうすることで、現在の日付から「月」の部分だけを取り出すことができる。
実行すると「5」と表示された。
なお、表示が「1990/……」のようになってしまう場合、書式が日付のままになっているのかもしれない。書式を修正すれば、正しく表示されるようになる。
Ctrl+1(Macならcommand+1)からセルの書式設定画面を開こう。分類欄から「標準」を選択して「OK」 をクリックする。
まとめ
本記事ではEOMONTH関数について解説した。最後にEOMONTH関数の基本的な使い方についておさらいしよう。
- 月末の日付を求める
- 例:=EOMONTH(A2,0)
- 翌月末の日付を求める
- 例:=EOMONTH(A2,1)
- 3ヶ月前の月末の日付を求める
- 例:=EOMONTH(A2,-3)
EOMONTH関数は月末の日付を求めることができる関数だ。請求書のフォーマット作成などに活用できるので、覚えておくと良いだろう。
関連記事:Excelで日付を入力するには?知っておくと便利な日付や時刻関連の関数の使い方
関連記事:Excelの関数を使って何日後かの日数計算を行なう方法
構成/編集部