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部下のせいでストレスMAXに…マネジメントに限界を感じた時の心の対処法

2025.04.02

部下のマネジメントに限界を感じた上司へ、ストレス要因の分析と対処法を提案。リフレッシュや部下との歩み寄り、「フランクリン効果」を活用した頼み方などで、関係性改善と効率向上を目指しましょう。

2022年4月からすべての企業に対してパワハラ防止措置が法令として義務化されました。

それにより、部下が上司からその地位を利用して、精神的・身体的苦痛を与えられた場合は、「パワーハラスメント」としてしかるべき場所に訴えることができるようになり、専用窓口の設置やハラスメント講習を行う事業体も増えています。

しかし現状は、上司が部下の業務態度や言動によるストレスで心身に不調が出ても、部下を対処できる法令はありません。

ともすればマネジメント不足として上司側に非があるように見られてしまうこともあり、一人で抱えて苦しんでいる上司側の人からのご相談も実は珍しいことではありません。

今回は、部下のマネジメントに限界を感じている上司の方に、ストレス要因を分析し、部下によって受けるストレスへの対処方法をお伝えしたいと思います。

ストレス要因となる部下の特徴

まず、ストレスを感じがちな部下の特徴を挙げてみましょう。特徴が問題なのではなく、こうした言動が注意しても「直らない」という点にストレスを感じることが多いのです。何度注意しても繰り返すという事実が、上司を疲弊させていきます。

■言い訳が多い、反抗的

アドバイスや注意に対して明らかに不満そうな表情をしたり、返事をしなかったりといった反抗的な態度や、「でも」「そう言われても」といった他責思考が強い言葉が口ぐせになっている部下。

■勤務時間にルーズ

遅刻が多い、欠勤の際に連絡をしない、トイレや喫煙などの離席が長すぎる、あるいは残業をする必要がないのにいつまでも帰ろうとしないなど、勤務時間のルールに対してルーズな部下。

■一般常識に欠けている

「おはようございます」などの挨拶ができない。目上の人に敬語が使えない。入室の際にドアをノックしない、など社会人としての常識に欠けている部下。

■何を考えているのかわからない

顔に表情が出ない、口数が極端に少ない、マニュアルは読んだのかといった事実確認にもかかわらず黙り込んでしまう、など何を考えているのかわからない部下。

■仕事の習熟度が著しく低い

勤務年数や年齢などを考慮して与えた仕事が全くできない。指導者を変えたり仕事のコツを伝授するなど、教える側がいろいろ工夫をするものの学習度が低いままの部下。

自分の状態を振り返る

部下のせいでストレスがマックス。なぜこんなに悩まされなければならないのだろう、と考えると、部下の困った言動にばかり焦点が向きがちです。しかし少し遠くの視点から問題を見てみると、自分自身の状態がストレス増大に拍車をかけているということもあります。ここからは、以下のようなことが自分に思い当たらないかを点検してみてください。

■自分の業務が忙しすぎる

目標設定面談や月に1回の1on1などで、上司は部下の業務の進捗状況を定期的に把握することができます。しかし、部下からは上司の仕事はほぼ見えません。

上司も人間ですから、忙しいときは顔つきが険しくなっていたり、せわしない動きをしていたりするものですが、部下は上司が醸し出すピリピリした空気を意外と察知しているものです。

つまり「何をしているのかよくわからないけれど、上司がピリピリして怖そう」という目で見ているということ。

すると、最低限の報告だけにしよう、当たり障りのない報告をしておこう、などと考えるようになり、さらには上司が出す空気の怖さから、ミスをしても打ち明けられずに嘘をついてしまうこともあります。

これでは仕事の業務効率が下がるだけでなく、部下の嘘によって事件となってしまう可能性もあり、負のループとなってしまいます。

■部下に期待をし過ぎている

部下に対して期待を抱き過ぎてはいないでしょうか。これは、入社時に自分が面接官として立ち会ったケースで生じがちです。

面接時に流暢に回答できていた、学歴が申し分ない、これまでの経緯を見ると即戦力として期待できる、などの入社前の印象と、実際に仕事の現場に入ってから発揮できる能力は、必ずしもイコールではありません。

人間の一般心理に「ハロー効果」というものがあります。これは、ある対象を評価する際にその人の目立った特徴に引きずられてしまうという認知バイアスのことをいいます。

たとえば「経歴が立派だから即戦力になるに違いない」といった認知バイアスがかかると、期待値が大きすぎて能力が普通であった時にイライラしてしまうことが起こり得ます。

自分の認知バイアスが偏り過ぎてはないだろうか、ということは点検してみる必要があるでしょう。

■部下とのコミュニケーションを避けている

日常的に関わる人の中に「ハッキリした理由はないけれどなんとなく苦手」と感じてしまう人は誰にでもいると思います。上司と部下も人間同士ですから、なんとなく苦手だなと感じてしまう部下がいることは仕方がないことです。

だからと言って、コミュニケーションを過度に避けたり、他の部下をひいきしているように映ってしまっていたとすると、上司としての器に欠けているとみられても致し方ありません。

「何となく苦手だから面談時間は短くていいかな」とわざと会議の隙間時間に面談設定を入れるなど恣意的なことをしていないかを振り返ってみましょう。

■プライベートで人間関係に問題を抱えている

夫婦仲がうまくいっていない、恋人とうまくいっていない、趣味の仲間と揉めている、などプライベートの人間関係でストレス要因になっている人がいると、それが部下に投影されてしまうことがあります。

たとえば、趣味の仲間で揉めている人の容姿や性格が部下に似ている場合。理不尽な現象なのですが、無意識に、その部下に対して苦手意識を持ついう現象が起こることがあります。

すると、自分が一方的に苦手意識を持っているのに、その部下が自分のことを嫌っているのだと思いこむようになる、という心理現象が起きることがあり、これを「投影」と言います。

プライベートな人間関係でゴタゴタを抱えている人は、部下に対して投影をしたりしていないかを確認してみてもよいでしょう。

●部下に限界を感じる前に――対処法――

それではここからは、部下につぶされてしまう前に、上司ができる対処法をアドバイスしていきたいと思います。

■自分自身のリフレッシュ

これは上司と部下の関係性に限らずですが、自分が満たされていなければ、他人を満たすことはできません。つまり、上司自身がオフの日にリフレッシュできていなければ、部下もリフレッシュできないということです。

休みの日にも気になることがあるとついメールを入れてしまう。「休み明けの対応でOKです」と加えたとしても、メールが届いた時点で部下には負担になります。自分がきちんと休んでリフレッシュすることを大切にしてください。

■部下に歩み寄る

苦手な部下だから避けるのではなく、苦手だからこそ歩み寄ってみることもありです。

一見、ストレス負荷が高そうな行為に思えますが、実は「反動形成」といって、自分の心を守るために無意識に行う人間の防衛行動なのです。

ご飯に誘うなどせずとも、面談の際に部下がいつも飲んでいる飲料を渡して珈琲ブレイク的に接してみるだけで面談の場がなごみ、お互いに苦手意識がなくなるといったことが起これば、ストレスがかなり軽減されます。

■部下に頼ってみる

「フランクリン効果」と呼ばれる心理現象をご存知でしょうか。これは、自分が助けた相手に好意を感じるようになるという心理現象です。

頼み事をされて助けられたのは自分(上司)の方であるにも関わらず、頼んだ相手(部下)が好意を持ってくれるというのは不思議な感じがするかもしれませんが、「人から頼られる」ということは、部下にとって自分の存在意義そのものであるということです。

上司が頼ってくれたということが部下の自己肯定感をあげ、やる気につながれば生産性も業務効率もあがります。思い切って部下を頼ってみることも選択肢のひとつです。

まとめ

近年ネットによる仕事の効率化やIT技術が急速に進み、仕事の仕方、スピード感の世代間での解離は広がってきています。しかし、どんなにツールが進化しても、喜怒哀楽を基本とした人間の感情は変わりません。お互いに人と人であるという基本に立ち返り、部下との関係性を構築していきましょう。

文/小日向るり子
フィールマインド代表。カウンセリング件数約6000件(2024.4月現在)。カウンセリングのほか人間心理や恋愛コラムの執筆も行っている。

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