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ANAは今永昇太選手と契約、年率5%の成長が続くビジネスジェット市場の将来性

2025.01.30

自分の都合に合わせて渡航先まで就航するプライベートジェットは、ビジネスジェットとも呼ばれる。いま、時間を有効に使いたいビジネスパーソンの注目を集めているというが、その理由は?

メジャーリーガー・今永昇太選手とのサポート契約スタート

ビジネスジェットを手配するANAビジネスジェット(以下ABJ)は、このほどメジャーリーガーの今永昇太選手とのサポート契約を結んだ。

ABJ社長の世継崇(よつぎたかし)氏は、「世界最高峰のプロ野球リーグであるメジャ―リーグで、高い分析力を持ってプレイに臨む姿や、プロスポーツ選手として長く活躍できるよう、自らのコンディショニングに確固たる考え持って取り組まれている姿に感銘を受け、サポー ト契約のオファーをいたしました」とその理由を述べている。

今永選手は今後、試合の移動などの際にABJが手配するチャーター機を利用することになる。「コンディショニングはアメリカのスケジュールの中では大事なこと。利用してコンディショニングを最大限、合わせられるようにしたい」と1月24日に行われたサポート契約発表会で、大いに期待を寄せた。

プライベートジェットの比翼の形を二人で真似する撮影タイムも

実は年率5%成長がつづく、ビジネスジェット市場

今永選手が今後利用していくチャーター市場だが、世界で約2万2000機を超える運行機数があり、そのほとんどが欧米中心。日本では約100機が運行し、2040年までには3万機まで増えると予想されている。

日本の市場規模はまだ小さいものの、世界のビジネスジェットチャーター市場は約300億ドルであり、日本円で約4.7兆円。今後、チャーター市場は年成長率5%の増加を実現すると期待されていて、実は有望市場なのである。実際、ABJも2018年創業後、昨年は最高益を記録した。

出典:Global Market Insights

ABJの世継社長は、「日本ではまだなじみの薄い乗り物と言ってよいと思いますが、欧米ではすでに成熟した市場です。特に移動時間の短縮ができて、お客様個人のニーズに合わせた柔軟な渡航ができることから、一般的に利用される移動手段になっています」と語る。

特にビジネスジェットは、時間価値を重んじるビジネスパーソンにとって注目のサービスの一つ。移動時間の短縮だけでなく、自由で柔軟なスケジュール設計、秘匿性の高いプライベート空間が担保されるため、「移動するオフィス」として商談の実施が可能になる。時間価値の最大化を実現する移動手段、とも言えるだろう。

ビジネスジェット内の快適空間

ビジネスジェットの現況価格、どう見る?

最近は地方空港でもビジネスジェットの発着を受け入れる空港が少しずつ拡大してきており、ビジネスジェットはより利用しやすく身近な存在になってきた。

ただ問題は価格である。ABJがサンプル料金として公表している価格は日本→海外→日本の「グローバルチャーター」で東京とニューヨーク往復、大型機約13座席程度で約6000万円程度。行き先がロサンゼルスで約5000万円程度、ホノルルで約4000万円程度。

「エリアチャーター」と呼ばれる定期便で海外を訪れた後、ビジネスジェットを移動してエリア内を移動するケースでは、ワシントンDC→ボストン→ニューヨークで約400万円(座席数8~10の中型機)、または座席数4~5の小型機で約300万円。

「国内チャーター」では東京→下地島(宮古島)→東京で約1200万円(座席数8席の中型機)、座席数4~5の小型機で約700万円。東京→広島→東京だと約600万円(同中型機)、小型機で約300万円となっている。

高価ではあるが、オフィスとして利用したり、一人当たりの人数で換算すれば、手が届かない価格ではないのかもしれない。

プライベートな機内で過ごすのは「野球を反省する時間でもあるし、野球につながってくるものだと思う」と今永さん。ちなみに好きな機内食は「味噌汁。できれば具がたくさんで、日本を感じられるもの」だそうだ。

伸長を続けるビジネスジェット市場において、「皆に等しく限りある時間をもっと有効で有意義なものにしていきたい」という同社からの提案に、共感する人は今後も増えて行くはずだ。

文/柿川鮎子

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