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「昭和」と「令和」が入れ替わる!?ビジネスパーソンの価値観はどう変わったか

2024.12.27

転職サービス「doda」などを展開するパーソルキャリアが運営する調査機関『Job総研』は、616人の社会人男女を対象に「2024年 価値観変化の実態調査」を実施した。

この調査は、コミュニケーションやハラスメントにおける価値観、また残業・出社・出退社への価値観や転職・出世・管理職・仕事のスタイルへの価値観、そして昭和と令和の価値観が入れ替わる可能性など、現代の社会人が抱く価値観を明らかにしたものだ。

本稿では同社リリースをもとに、その概要をお伝えする。

自身の価値観:「令和的な価値観派」が62.8%で過半数

※「令和」「昭和」の定義は、各回答者が持つ価値観に委ねる形式で回答を集めています

回答者全体の616人に自身の価値観を聞くと、「令和的な価値観派」が62.8%で過半数を占め、内訳は「とても令和的」13.5%、「令和的」25.3%、「どちらかといえば令和的」24.0%だった。「令和的な価値観派」の年代別割合では30代が68.2%で最多となり、次いで20代が64.8%、40代が58.9%、50代が52.8%という結果が得られた。

■ハラスメント時代への価値観:「気にしすぎだと思う派」が68.7%

回答者全体の616人にハラスメント時代への価値観を聞くと「気にしすぎだと思う派」が68.7%で過半数を占め、内訳は「とても気にしすぎだと思う」11.4%、「気にしすぎだと思う」22.1%、「どちらかといえば気にしすぎだと思う」35.2%となった。「気にしすぎだと思う派」の価値観別割合では、令和的派が74.3%、昭和的派が65.0%だった。

■ハラスメント時代の影響:過ごしにくい派」が52.2%で過半数

令和的な価値観を持つ387人に、ハラスメントの種類が増える時代での過ごしやすさを聞くと「過ごしにくい派」が52.2%で過半数を占め、内訳は「とても過ごしにくい」9.4%、「過ごしにくい」16.6%、「どちらかといえば過ごしにくい」26.2%だった。

またハラスメント意識が影響していることを聞くと、「言葉選びが難しい」が52.1%で最多となり、「異性と話しにくい」が28.9%、「気軽にご飯や飲み会に誘えない」が24.6%となっている。

■コミュニケーションの理想:ハラスメントを意識せず上司/部下と話したい

回答者全体の616人にハラスメントを意識せず上司/部下と話したいかを聞くと、「話したい派」が66.9%で過半数を占め、内訳は「とても話したい」8.9%、「話したい」24.7%、「どちらかといえば話したい」33.3%だった。

「話したい派」の年代別割合では50代が75.2%で最多となり、次いで40代が68.8%、20代が65.1%、30代が63.8%という結果になっている。

はたらき方の価値観:「令和的な価値観派」が59.9%で過半数

回答者全体の616人にはたらき方の価値観を聞くと、「令和的な価値観派」が59.9%で過半数を占め、内訳は「とても令和的」16.7%、「令和的」24.0%、「どちらかといえば令和的」19.2%だった。

また、はたらき方に関する項目ごとに聞くと、それぞれ「残業しないのが当たり前派」が52.1%、「リモートワークが当たり前派」が52.1%、「出退社時間は自分で決めるのが当たり前派」が60.5%という結果だった。

■転職やキャリアの価値観:「転職が当たり前派」79.9%、「出世は実力主義派」70.0%

回答者全体の616人にキャリアの価値観を聞くと、「令和的な価値観派」が66.9%で過半数を占め、内訳は「とても令和的」20.8%、「令和的」27.3%、「どちらかといえば令和的」18.8%だった。

また、転職やキャリアに関する項目ごとに聞くと、それぞれ「転職が当たり前派」が79.9%、「出世は実力主義派」が70.0%、「管理職は男性のイメージ派」が92.6%、「仕事のスタイルは上司に合わせる派」が60.5%といずれも多数派となっている。

■価値観逆転の可能性:「入れ替わると思う派」が61.7%

回答者全体の616人に昭和と令和の価値観が入れ替わる可能性を聞くと「入れ替わると思う派」が61.7%で過半数を占め、内訳は「とても入れ替わると思う」7.5%、「入れ替わると思う」23.5%、「どちらかといえば入れ替わると思う」30.7%だった。

「入れ替わると思う派」の価値観別割合では、令和的派が57.4%、昭和的派が45.1%という結果になっている。

調査結果まとめ

今回実施した「2024年 価値観変化の実態調査」では、「令和的」な考えを持つ社会人が全体の6割となったが、一部「昭和的」な考えを持つ傾向が見られる結果ともなった。

全体の7割がハラスメントを気にしすぎと考えているものの、コミュニケーションの壁を生んでいる実態も顕著であり、特に令和的な考えを持つ人ほど過ごしにくさを感じていた。しかし、大多数が上司/部下とハラスメントを意識しないコミュニケーションを望んでいるという本音も見られた。

そして、今の社会人の当たり前は「残業はしない」「リモートワーク」「出退社時間は自分で決める」「転職はする」「出世は実力主義」となっている一方、「管理職は男性のイメージ」や「仕事のスタイルは上司に合わせる」思考を持っているなど、昭和を感じさせる回答結果から、今の社会人は「昭和令和の”ハイブリッド”」の価値観を持つ傾向があると考えられる。

本調査結果の背景には、コロナ禍を通してはたらき方の柔軟性を取り入れた一方で、新しい価値観を持つ世代との関わりやリモートコミュニケーションへの難易度を感じるなど、自由度と制約のバランスにジレンマを抱える社会人が増えたことが関係していると推察できる。

昭和の価値観を持つ派は令和に歩み寄るものの、令和の価値観を持つ派は昭和文化を欲している意見が挙がっていることを踏まえると、今後「昭和」「令和」の価値観が逆転していく可能性も考えられる調査結果と言えるだろう。

調査概要
調査対象者/現在職を持つJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件/全国の20~50代男女
調査期間/2024年12月4日〜12月9日
有効回答人数/616人
調査方法/インターネット調査

関連情報
https://job-q.me/articles/15740

構成/清水眞希

 

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