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医師が選んだ「今年の漢字」で〝改〟が1位に選ばれた理由

2024.12.10

メドピアは国内医師の約半数にあたる17万人が登録する医師集合知プラットフォーム、「MedPeer」において、2024年の医学界を表す漢字一文字「医師が選ぶ今年の漢字」を募集。1位に選ばれた「改」以下、10位までをカウントダウン形式で発表した。

「医師が選ぶ今年の漢字 2024」1~10位

4月から適用された医師の働き方改革や、診療報酬改定、マイナ保険証義務化などの様々な変革の影響を受けた医師の思いを映す漢字がランクインした。

■1位 改 153票 

・医師の働き方改革。準備期間は設けられていたものの、各施設で混乱が起きたであろう一年。(20代 総合診療 男性)
・働き方改革、アフターコロナの法改正、政治改革など、良くも悪くも改まった年だった。(30代 一般内科 男性)
・働き方改革が大きく取り上げられましたが医師のスキルアップの障害とならないことを祈ります。(50代 腎臓内科・透析 男性)

■2位 減 130票

・診療報酬改定で内科系診療所は大きな減収となった。 マイナ保険証義務化で高齢医師等の診療所の閉院が相次いだ。(40代 一般内科 男性)
・病気も小流行はあるが減ったし、インフルエンザワクチンを打つ人も減り、患者さん側に受診機会を減らす動きがある。収入も体力も減。(60代 小児科 男性)

■3位 変 105票

・働き方改革や、美容系を含めた多様な働き方が、少しずつ大きなうねりになっていると感じる。(30代 神経内科 男性)
・高齢化社会の深化、医師不足の地域格差、そして働き方改革による医療従事者の負担軽減の取り組みなど、医師会や医学界が直面する課題も大きく変化している。(40代 その他 男性

<4位 働 101票>
・働き方改革にいかに対応するかが病院の収入や勤務体制とからみつつ大きな課題となっている。(50代 消化器内科 男性)
・働き方改革、直美(ちょくび※)、偏在対策など働き方を考えさせられた。(40代 一般内科 男性)
※直美…医師の初期研修修了後、他科を経験せず直接美容外科に入職すること

<5位 乱 71票>
・マイナカードで「混乱」、働き方改革で「混乱」、いろいろと落ち着かず混乱の一年でした。(50代 一般内科 女性)
・一月一日の能登半島地震、豪雨災害、イスラエルやウクライナの戦乱が続いている。(50代 アレルギー科 男性)

<6位 忍 60票>
・実臨床でも医療経済的にも忍ぶことが多かった。(60代 リハビリテーション科 男性)
・物価高、労働賃金引き上げの中で診療報酬引き下げなどの医療業界の厳しさ。(50代 小児科 女性)

<7位 貧 59票>
・薬の出荷停止や制限などで満足な治療ができなかった。(60代 一般内科 男性)
・医療の高度化の一方、高齢化が進み、結果として高度医療を受けられない高齢者が増えている印象。(60代 リハビリテーション科 男性)

<8位 金 52票>
・お金にまつわる不祥事や、パリオリンピックでの金メダル獲得などの話題が多かった。(30代 一般内科 男性)
・社会保険料の問題が取り上げられるようになり、医療と金について議論することになりそう。(50代 泌尿器科 男性)

<9位 選/苦 44票>
・日本とアメリカの選挙は医学界にも影響あり。(60代 一般内科 女性)
・働き方改革やら、診療報酬改定やらいろいろと苦しい場面が多かった。(30代 消化器内科 女性)

<10位 無/難 42票>
・薬が無くなり、とても困った。(50代 小児科 男性)
・すべてDX化で、高齢医師は難だらけです。(80代 一般内科 男性)

調査概要
テーマ/「医師が選ぶ今年の漢字2024」
調査方法/「MedPeer」に登録している医師会員へのインターネットを利用したアンケート調査
期間/2024年11月21日〜11月23日
有効回答/3006名

関連情報
https://medpeer.co.jp

構成/清水眞希

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