業種特化の専門文書AIの企画・開発を手がけるメタリアルは、11月23日の勤労感謝の日にあわせ、20〜69歳の会社員を対象に「AIと労働時間に関する調査」を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
AIで短縮できそうな労働時間は1.9時間、 資料作成や経費精算などを任せたい
「働き方改革関連法」が2019年4月から順次施行され5年以上が経過するが、一般労働者の総実労働時間や業務を取り巻く状況は、変わっていない(※3)。また、少子高齢化の進行により、日本の生産年齢人口は 2050年には5,275万人(2021年から29.2%減)に減少すると見込まれている(※4)。
※3. 厚生労働省「人口構造、労働時間等について」より
※4. 総務省「特集 情報通信白書刊行から50年~ICTとデジタル経済の変遷~」2020年生産年齢人口(15歳〜64歳)
一方で、近年AI(人工知能)分野の急速な普及に伴い、AIの活用で業務効率化を図る事例も増加。実際に何を、どのくらいAIに任せられそうかを聞いた。
その結果、1位は「資料作成」(36.4%)、次いで「資料作成のためのリサーチ」(25.2%)、「電話対応」「経費精算」(どちらも22.2%)となった。
AIに任せたい具体的な内容や理由については、時間や手間がかかる面倒な作業をAIに任せ、自身は別の作業に時間を当てたいという回答が多数寄せられいる。
また、それらの作業をAIに任せられるとしたら、1日あたり何時間くらい短縮できそうかを問うと、平均1.9時間となった。
<AIに任せたい具体的な内容や理由>
・資料に必要な用件を伝えて、AIがまとめてくれると楽になる気がする(40代・男性)
・資料の文章を考えるのに時間がかかるので、AIにやってもらいたい(50代・女性)
・資料作成のリサーチは手間も時間もかかるので、自分が別の作業をしている間にAIにやってもらえると嬉しい(50代・女性)
・電話はAIが初期対応して、人間にしか対応できないものだけ対応したい(20代・女性)
・申請関係はボタンを押すだけで、あとはAIが各上長の許可をとってきてほしい(20代・女性)
・作業内容を読み取って、自動的に日報の処理してくれるとありがたい(50代・男性)
・メールの用件だけ記載すれば、後の言い回し等をうまく使って文書を作ってほしい(50代・女性)
■AIによって仕事から解放されたら「趣味や遊び」「家族と過ごす時間」に使いたい
AIの活用によって労働時間が短くなるとしたら、仕事から解放された時間を何に使いたいか質問したところ、最も回答が多かったのは「趣味や遊び」(44%)。次に「家族と過ごす時間」(33%)となった。
AIを活用することで労働時間が短くなることは、自分の時間や家族との時間が増えることになり、人生を豊かにすることにつながるかもしれない。
調査概要
調査タイトル/AIと労働時間に関する調査
調査期間/2024年10月2日
調査対象/20〜69歳の会社員(正社員、契約・派遣社員)
有効回答数/合計500名
調査方法/インターネット調査
構成/清水眞希