性格別の対応方法
次に、部下の性格別の対処法についてアドバイスしていきます。
■繊細タイプ
几帳面で細かい性格。業務遂行上は長所となる性格ですが、メンタルが不調の際は必要以上に細かいことを気にしてしまう傾向があります。
そのため、1対1のために会議室を取っても「上司と会議室に入ったことを見られていて噂にされないか」といったことも警戒されてしまう可能性があります。したがって、繊細タイプの方はオンラインやメールを利用するなど極力プライベートが確保される環境を選択してください。
■口数が少ないタイプ
コミュニケーション下手で、普段からおとなしく口数が少ないタイプは自分の心と体の状態を言語化して他人に説明することが苦手な人も多いです。
したがって、たとえば「やる気が出ない」と言われた場合は、「いつ頃から自覚するようになったのか」「どんな業務でもやる気が出ないのか」「プライベートで困っていることはあるか」など丁寧に質問を重ねて状態を把握していってください。
■秘密主義タイプ
社内行事にはまったく参加しない、社内の人とは必要最低限の話しかしない、など秘密主義的で、会社とプライベートをきっちりと切り分けているタイプは当人に色々聞くよりも、先に医療機関やカウンセリングなど第三者の介入を勧め、「行ってきたら結果の報告をお願いします」という流れで状況を把握することをおすすめします。
まとめ
「部下の様子がおかしい」と気付くためには普段から部署全体を俯瞰で見て、かつ1人1人の部下をよく観察していることが大切です。
昨今はリモートワークを取り入れる企業も増えたため、部下の言動や他人との関わり方をリアルで把握することが難しい時代ですが、マネジメント職にとって「部下が健康で働ける環境づくり」は大切な業務です。部下の個性別の対処法もぜひ参考にしていただき、適切な聞き取りで状況把握に努めていってください。
文/小日向るり子
フィールマインド代表。カウンセリング件数約6000件(2024.4月現在)。カウンセリングのほか人間心理や恋愛コラムの執筆も行っている。
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