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野村不動産が職住一体の大型賃貸レジデンス 「TOMORE」 でコリビング賃貸事業に参入

2024.11.14

野村不動産は賃貸住宅領域において、新たに「コリビング賃貸レジデンス」事業に参入すると発表した。

「コリビング賃貸レジデンス」とは、シェア型賃貸住宅とコワーキングスペースが融合した住宅形態であり、今後同社は、専属の運営スタッフ「コミュニティオーガナイザー(※1)」によるコミュニティ運営付の職住一体・大型賃貸レジデンス 「コリビング賃貸レジデンス TOMORE(トモア)」(以下「本事業」)を開発・運営していくという。
※1 コワーキングスペースに日中滞在。利用者同士の交流や活動をサポートするコミュニティのハブ機能を果たす運営スタッフ

第1弾物件として、2025年2月に都営浅草線「中延」駅徒歩1分の地(東京都品川区)に総戸数135戸の「TOMORE品川中延」が竣工する。

「コリビング賃貸レジデンス」事業について

■「コリビング賃貸レジデンス」とは

「コリビング賃貸レジデンス(Co-Living Residence)」とは、シェア型賃貸住宅とコワーキングスペースが融合した、「職住一体のシェア型賃貸住宅」だ。

同住宅形態は、アフターコロナの在宅勤務やリモートワークの浸透に加え、起業や独立、副業などワークスタイルの急速な多様化、そしてインフレ局面における家賃含む生活費の高騰を背景に、欧米を中心に増加傾向となっている。

東南アジアにおいても徐々に広がりを見せる中、コリビング領域における世界全体の市場規模は、2028年まで約30%の年平均成長率が見込まれている。

日本国内でも東京都内を中心に「シェア型賃貸住宅」の供給量は徐々に増加傾向(※3)にあるが、一般の賃貸住宅検討者にとっては大きく3つの入居ネックが存在しており、市場は未成熟の状態だ。

特に、商品性(建物設備・居室空間)においては、現在東京都内で供給されているシェア型賃貸の95%が収容人数30人未満(※3)、さらに築20年以上の物件が70%超(※4)となっており、多くの人にとって住まいの選択肢となり得る商品自体が不足していると言える。
※3 シェアハウス市場調査2023年度版
※4 2015年シェアハウスに関する市場動向調査結果(国土交通省調べ)

そこで同社は、現在東京都内にわずか0.5%しか存在しない大型(100戸超)のシェア型賃貸住宅にフォーカス。これまで手がけてきた多様なアセットタイプの不動産開発力、約3年間のコワーキング運営実証で培ったコミュニティ運営力により、賃貸住宅領域における新事業として、主に「大型×新築」を強みとしたコリビング賃貸レジデンス「TOMORE」を展開していく。

<「シェア型賃貸住宅」の主な入居ネック>

コリビング賃貸レジデンス「TOMORE(トモア)」の概要

■提供価値

本事業は、「ひとり暮らしを、ひらく暮らしに。」をコンセプトに、従来の「シェア型賃貸住宅」が抱える入居ネックを解決。

日本国内においてもアフターコロナで急速にワークスタイルが多様化する現代において、「ライフ」と「ワーク」双方の充実を望む主に20~30代の活動的な社会人に対して、以下3つの生活価値を提供する、同社における賃貸住宅領域の新たなアプローチとなる。

<TOMOREの提供価値>

<「TOMORE(トモア)」の概念図>

「TOMORE品川中延」 共用部 完成予想CGパース

■職住一体の大型レジデンス

今後開発していく「TOMORE」は、概ね総戸数100戸超を目安とした大型賃貸物件が予定されている。これまでに多様なアセットを手がけてきた開発の強みを活かした仕様で、居室のプライベート空間に加え、共用部となるコリビングスペース、コワーキングスペースそれぞれの快適性を実現する。

居室空間には、シャワー・トイレ・洗面台等の水回り設備を設置することで、共用部を通らずとも帰宅可能な生活導線設計により、プライバシーを意識した生活環境を提供。

また共用部のコリビングスペースでは、一人でも複数人でも、日常生活を心地よく寛げる空間を意識して、キッチン・ダイニング・リビングそれぞれのスペースを配置する。

そして、低層階に配置するコワーキングスペースでは、Wi-Fiやモニター等のリモートワークに最適なワーク環境に加え、交流や活動体験を意識したコミュニティ環境を用意し、活動シーンに合わせて空間選択が可能なゾーニングを行なう。

「TOMORE品川中延」 完成予想CGパース

■専属運営スタッフによるコミュニティマネジメント

最大の特徴は、専属運営スタッフ 「コミュニティオーガナイザー」 の設置だ。彼らが共用空間に日中現地滞在して、利用者との日々のコミュニケーションによる「居心地づくり」に加え、利用者同士の「交流づくり」や、トークイベント、ワークショップ等の「活動づくり」を通じ、オンラインとオフライン双方での緩やかで活発なコミュニティ形成を行なう。

一般的なシェアハウスやシェアオフィスでは、交流体験の有無が利用者自身に委ねられることがほとんどが、「TOMORE」では偶発的に交流体験が生まれる運営設計に加え、コミュニティオーガナイザーが利用者の興味関心や課題等を吸い上げ、新たな繋がりや活動機会を自然と生みだす役割を担っていく。

コワーキング実証拠点「TOMORE zero」でも事業パートナーとして協業した、シェアオフィス「MIDORI.so」の運営等を行なうMIRAI-INSTITUTE株式会社と引き続き連携し、コミュニティの活性化を計る。

また、今後 「TOMORE」 を複数棟展開する中、各拠点コワーキングスペースの相互利用を可能とすることで、オフラインとオンラインでの拠点横断型の利用者交流を構想、拡張的なコミュニティ運営を目指す。

■企業間のサービス・コラボレーション(自社グループサービス含む)

本事業における 「職住快適」 と 「コミュニティ」 という提供価値の更なる向上を目指し、6つのキーワードに沿って、他企業様や当社グループ内企業とのサービス・コラボレーションを行うことで、様々な価値創出を進めていく。

「TOMORE品川中延」では3社の外部パートナーとコラボレーションし、そのうちパナソニックが新たに発表したランドリーサービス 「LAUNDROOM」は、「TOMORE品川中延」が導入第1号案件となり、他2社とのコラボレーションについてもシェア型賃貸住宅への導入は初となる。

・シェア型書店「渋谷〇〇書店」を手がける同社代表 横石崇氏により、「TOMORE品川中延」コワーキングスペース内のシェアライブラリーにおけるコンセプトデザイン、並びに選書を予定。入居者同士でおすすめの書籍を共有し合うシェアライブラリー運用を予定。
・中目黒や自由が丘、バンコクなどにも店舗があるこだわりの豆を使用した「ONIBUS COFFEE」。コーヒー豆は2種類を提供する予定。1 種類は人気の「ONIBUS Blend」、もう1種類は同社が毎月厳選した特別なコーヒー豆が提供されるという。

第1弾 「TOMORE品川中延」 について

TOMORE第1弾としてオープンする「TOMORE品川中延」は、4駅3路線利用可能で、都心部へのアクセスが良好な都営浅草線「中延」駅、徒歩1分の地に建設する135戸の新築大型賃貸レジデンスだ。

居室はシャワー・トイレ・洗面台付き13平方m台中心の全17タイプ。「屋上ルーフテラス」 に加え、7階にはキッチン、ダイニング、ソファゾーンを備えた約95平方mの 「ルーフバルコニー付きコリビングスペース」を設置。さらに、1階にはWi-Fiや個室ブース等のワークゾーン、隙間時間に交流を促すカウンターゾーン、イベント等の開催が可能なコミュニティゾーンを備えた約85平方mの 「コミュニティ運営付きコワーキングスペース」 を併設している。

https://www.tomore.jp/tomore/shinagawa-nakanobu/

■「TOMORE品川中延」 の物件概要・外観パース・フロア構成図

「TOMORE品川中延」 完成予想CGパース

関連情報
https://www.tomore.jp/

構成/清水眞希

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