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海を制するのはどこ?日本郵船、商船三井、川崎汽船、国内3大海運会社の戦略と競争力

2024.11.15

川崎汽船 環境対応に注力した「らしさ」の強化

【創業と独自の戦略展開】

川崎汽船(K Line)は、1919年に設立されました。設立当初より、重工業製品や工業機械の輸送に注力してきた同社は、戦後の自動車産業の成長とともに、自動車輸送分野での専門性を磨きました。1980年代からは、コンテナ輸送事業も拡充し、今や自動車輸送とコンテナ輸送の二本柱を軸に発展しています。

【環境対応と「エコシッププロジェクト」】

川崎汽船は、より軽量で環境負荷の少ない船舶運航に力を入れており、電気船やハイブリッド船の開発を通じて環境対策を推進しています。また、欧米市場でのエコロジー意識の高まりに合わせ、持続可能な船舶技術の研究開発を積極的に行っています。「エコシッププロジェクト」は、海洋環境保護に貢献するだけでなく、企業のブランド価値の向上にもつながっています。

【欧米市場でのプレゼンス強化とEV市場の可能性】

川崎汽船は欧米市場における自動車輸送に強みを持ち、特にEV(電気自動車)の需要が高まる中、新たな需要を見込んでいます。今後も、環境対応と市場の需要変化に応じた柔軟な戦略展開が期待されます。

【業績データ】

川崎汽船の業績データによると、2025年3月期の売上高は約1兆200億円が見込まれており、前期の約9,623億円から約6%の増加が予測されています。ここ数年の推移を見ると、2023年3月期には約9,426億円、2022年3月期には約7,570億円の売上高を記録しており、安定した成長を続けていることがわかります。

営業利益についても、2025年3月期には1,020億円が予想されており、前年の約847億円から約21%の増益が期待されています。2023年3月期には約789億円、2022年3月期には約177億円の営業利益を記録しており、近年は利益面でも急成長を遂げていることが伺えます。

このデータから、川崎汽船は売上・営業利益ともに順調に増加しており、特に2022年からの利益の急増が目立ちます。2025年3月期には、さらなる増収増益が期待されており、同社の成長基盤がしっかりと構築されていることが見て取れます。

投資家へのアピールポイント:高配当利回りと安定収益

海運企業の魅力の一つに、高配当利回りがあります。日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社はそれぞれ、安定した収益基盤を背景に、比較的高い配当利回りを提供しており、特に長期投資家にとっての魅力となっています。

【日本郵船】

安定収益と配当政策の強化により、配当利回りが他社よりもやや高めです。多角化された事業展開はリスク分散にも繋がっており、株主還元にも積極的です。

【商船三井】

高収益のエネルギー輸送に依存しているため、配当利回りも高水準を保っています。特にLNG輸送の成長が、今後の利益を底上げする期待が持てます。

【川崎汽船】

他の二社に比べて規模は小さいものの、環境対応への積極投資が企業価値の向上に繋がり、株主還元の面でも注目されています。

まとめ:三社の「らしさ」と未来への視点

日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社はそれぞれ異なる強みと戦略で、日本の海運業界をリードしています。日本郵船は多角的な事業展開と環境対応の先駆者、商船三井は高収益のエネルギー輸送と革新的な技術への投資、川崎汽船は独自の環境対応戦略で「らしさ」を際立たせています。今後もグローバルな需要や環境問題への対応が求められる中で、三社の戦略がどのように進化していくのか注目が集まります。

【参考資料】
https://www.nyk.com/profile/pdf/sail_green_2026.pdf
https://ir.mol.co.jp/ja/ir/library/integrated_report/main/0111111/teaserItems2/0/linkList/0/link/MOL_REPORT2023(J).pdf
https://www.kline.co.jp/ja/ir/library/presentation/main/0111111111112/teaserItems1/0/linkList/01/link/2024_2_presentation_j.pdf

文/鈴木林太郎

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