小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

3500人に聞いた職場で受けたことがあるハラスメント、3位カスハラ、2位セクハラ、1位は?

2024.10.29

2022年4月からパワーハラスメント防止措置が全ての事業主に義務化されるなど、職場でのハラスメント行為への関心が高まってきている。「労働施策総合推進法」が施行された現在、職場でのハラスメントの状況に変化はあったのだろうか。

エン・ジャパンは、同社が運営する総合求人サイト『エン転職』上で、ユーザーを対象に「ハラスメント」についてアンケートを行ない、3,566名から回答を得たので以下、概要をお伝えしよう。

64%の人が「職場でハラスメントを受けたことがある」、受けたことのあるハラスメントは「パワハラ」が85%で最多

「これまで職場でハラスメントを受けたことがありますか?」と伺うと、64%が「ある」と回答した。

年代別でみると、40代以上が71%と20代の47%より24ポイント高く、年代が高い人ほど、ハラスメントを受けた経験があることが判明。男女での差は、ほとんどみられない(男性:65%、女性:64%)。

また、職場でハラスメントを受けたことが「ない」と回答した人に「ハラスメントを受けない理由は何だと思いますか?」と伺うと、最多は「職場の人間関係が良好だから」(56%)という結果に。

年代別で見ると、20代(67%)が30代(53%)、40代(51%)より10ポイント以上高く、男女別ではほとんど差がなかった(男性:55%、女性56%)。

図1:これまで職場でハラスメントを受けたことがありますか?

図2:これまで職場でハラスメントを受けたことがありますか?(年代別)

図3:これまで職場でハラスメントを受けたことがありますか?(男女別)

図4:これまで職場でハラスメントを受けたことが「ない」と回答した方に伺います。職場でハラスメントを受けない理由は何だと思いますか?(複数回答可/年代別)

図5:これまで職場でハラスメントを受けたことが「ない」と回答した方に伺います。職場でハラスメントを受けない理由は何だと思いますか?(複数回答可/男女別)

職場でハラスメントを受けたことが「ある」と回答した人に「どんなハラスメントを受けましたか?」と伺うと、トップは「パワハラ」(85%)であった。

これは、昨年(2023年)に実施した同テーマの調査と比較して5ポイント減少している。

また、年代別で見ると「セクハラ」と回答したのは、20代が31%であったのに対し、40代以上は19%と10ポイント以上乖離があった。

男女別で見ると、男性は「パワハラ」と回答した人が女性と比較して12ポイント高く(男性:92%、女性:80%)、女性は「セクハラ」と回答した人が男性と比較して31ポイント高い結果に(男性:6%、女性:37%)。具体的なエピソードも紹介しよう。

図6:これまで職場でハラスメントを受けたことが「ある」と回答した方に伺います。どんなハラスメントを受けましたか?(複数回答可/年代別)

図7:これまで職場でハラスメントを受けたことが「ある」と回答した方に伺います。どんなハラスメントを受けましたか?(複数回答可/男女別)

■各ハラスメントの具体的なエピソード

▼「パワハラ」と回答した人
・上司から「仕事ができない」などと直接言われている。教育体制が整っておらず、いきなり現場に放り出されて手探りの状態のため、理不尽だと思いながら日々働いている。(20代男性)
・部署内で仲間外れにされる、メールで関係の無い人までCCに含めて叱責されるなど。(20代男性)
・職場の女性の先輩から仕事を押し付けられ、先に帰られたのに給料泥棒だと言われた。(40代女性)

▼「セクハラ」と回答した人
・業務中に頭をポンポンされる。彼氏はいるか聞かれるなど。(20代女性)
・職場の上司から「女性だと感じない」「なんで料理をしないのか」「肌が荒れている」などの言葉をかけられた。(30代女性)
・同僚男性から、バストのサイズを聞かれたり、触られたりした。(30代女性)

ハラスメントを受けた際の相談先トップは「上司」。61%が相談した結果「解決しなかった」と回答

職場でハラスメントを受けたことがある人に「誰かに相談しましたか?」と伺うと、トップ3は「上司」(33%)、「誰にも相談していない」(28%)、「同僚」(26%)という結果に。

年代別では、「誰にも相談していない」で10ポイントの差(20代:21%、40代以上:31%)、「家族」で17ポイントの差(20代:33%、40代以上:16%)、「先輩」で11ポイントの差(20代:24%、40代以上:13%)があった。

男女別で見ると、10ポイント以上差が開いたのは「家族」(男性:14%、女性:27%)、「誰にも相談していない」(男性:35%、女性24%)。

「誰にも相談していない」と回答した人に理由を伺うと、最多は「相談しても解決にならないと思ったから」(66%)であった。「相談しても解決にならないと思ったから」という回答は、昨年(2023年)の同テーマの調査と比較して5ポイント下がっている。

続いて、相談先を「上司、先輩、同僚、人事、社長・役員、社内の相談窓口、社外の相談窓口(労働局等)、家族」のいずれかと回答した人に、相談した結果について聞くと「解決した」人は13%であった。具体的なエピソードも紹介しよう。

図8:これまで職場でハラスメントを受けたことが「ある」と回答した方に伺います。職場でハラスメントを受けた際、誰かに相談しましたか?(複数回答可/年代別)

図9:これまで職場でハラスメントを受けたことが「ある」と回答した方に伺います。職場でハラスメントを受けた際、誰かに相談しましたか?(複数回答可/男女別)

図10:職場でハラスメントを受けた際「誰にも相談しなかった」と回答した方に伺います。 相談しなかった理由を教えてください。(複数回答可)

図11:職場でのハラスメントの相談先を「上司、先輩、同僚、人事、社長・役員、社内の相談窓口、社外の相談窓口(労働局等)、家族」のいずれかと回答した方に伺います。相談した結果について教えてください。

■ハラスメントが解決・改善したエピソードや、解決できなかった・悪化したエピソード

▼解決したエピソード
・警察へ通報した後、従業員を守るために「カスハラ防止」の張り紙を館内フロントへ掲示し再発防止の対策を行なった。(20代男性)
・労基と人事を含めた調査を実施し、上司は解雇され部署は解体となった。その後は、希望者のみ会社に残る事になった。(30代女性)

▼解決できなかったエピソーはたら
・社内窓口へ相談を実施したが、3ヶ月以上何の連絡もなく、こちらから別の担当者へ相談したところ、相手がパワハラの事実を認めているにもかかわらず異動や懲戒などは行なわれなかった。(20代女性)
・労働局が介入し、助言・指導を企業に行なったものの、改善されず泣き寝入りすることになった。(30代男性)

▼解決しないまでも改善したエピソード
・相手を部署異動させることはできないと言われたが、出来る限りシフトや配置の被りを避けるようにしてもらえた。(20代女性)
・初めは信じて貰えなかったが、改善要望を出したことで上司が変わった。それにより、自分の評価が「聞いていた評価と違う」となり高く評価されるようになった。(30代男性)

▼状況が悪化したエピソード
・注意されてから3日間は上司の行動がよくなったが、4日後には元に戻った。最近は、会社に報告する前よりも当たりがキツくなっている。(20代女性)
・社長から注意してもらったが、その後は「仕事が振られなくなる」、「全く話かけられなくなる」、「仕事のLINEをブロックされる」など社内で孤立するようになった。(30代女性)

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。