
大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
表面上の付き合いに疲れたら?
《A》『本当はどうしたいの? と問うてみる』
日頃から、相手に話を合わせて、盛り上がる話題を共有して会話する。けれども、そんな表面的な付き合いに疲れてしまっている、だからこそ「相手の本音」を知りたいと思う時もあると思います。
ここでお伝えしたいことは「相手の本音が分からない」とおっしゃる方の多くは、実は「自分の本音が分かっていない」ということがよくある、ということです。つまり「自己開示」しようにも、自分に正直になれない、本当に求めていること、感じていることが言語化できていないので、隠しているつもりはないのに、結局は表面上の会話になってしまうのです。
端的に言えば、意見がない者同士の会話は、お互いの本音が分からないまま終わる、ということです。意見や考えが言葉になっていないので、そもそも「本音がない」のです。それでは、本音が分からなくて当然ですよね。
その場合は、あなたに必要なスキルが2つあります。
一つは「あなたの想いを正直に言葉にするスキル」です。日記を書いたり、夢をリストアップしてみたり、日報に感じたことを書いてみる、など。自分の価値観、好き嫌いや意見をはっきりさせれば、相手から見て、よい意味で「分かりやすい人」、「付き合いやすい人」になることができます。
もう一つは「相手が言葉にできないことの言語化をサポートするスキル」です。「本当はどうしたいの? どうなりたいの?」といった質問や傾聴によって、相手の本音がどこにあるのか、何を言いたかったのかを言語化する支援をするのです。コーチングやメンタリングといわれる領域の話です。
「そうそう、それを言いたかった!」「すごいすっきりした!」と、相手が思わず言ってしまうようなコミュニケーションや質問のスキルが身に付けば、表面上の付き合いではなく、心から分かり合える関係性が築けるのではないでしょうか。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部
大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。 人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考...