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職場で突然のトラブルや想定外の事態に直面したとき、どのように対応していますか?機転がきく人は、臨機応変に対応してピンチをチャンスに変える力を持っています。
この記事では、「機転がきく」とはどういうことか、またそのメリットと、機転がきく人になるための具体的な方法について紹介します。
「機転がきく」ってどういうこと?
まず「機転がきく」の言葉の意味を確認していきましょう。
「機転がきく」とは、その場に応じて素早く適切な対応を取る能力を指します。
例えば、重要なクライアントとのプレゼン中にプロジェクターが故障したとします。機転がきく人はすぐにスマホで資料を共有し、スムーズにプレゼンを続けることができます。
このように、予想外の状況にも冷静に対処し、相手の立場を考えた柔軟な対応ができるのです。
機転がきく人の特徴
機転がきく人には、いくつかの共通する特徴があります。機転がきく人は、日常のちょっとしたトラブルや予期せぬ出来事にも、柔軟に対応する力を持っているのです。
(1) 全体を見渡して観察できる
機転がきく人は、自分の周囲や状況をよく観察しており、全体の中で自分の役割を理解しています。観察力もあるので、相手の表情や声のトーンに気づき、自然にその場に合った行動ができるのです。
(2)相手の立場に立てる
機転がきく人は、相手の気持ちや立場を考えることが得意です。普段から相手が喜ぶことを考え、いざという時にもその人に合った柔軟な対応ができるため、信頼関係を築きやすいのです。
(3)物事を柔軟に考えられる
機転がきく人は、固定観念にとらわれず、さまざまな視点から物事を考えます。複数の解決策を常に準備しているため、難しい状況でも慌てずに適切な対応ができるのです。
(4)肝が据わっている
機転がきく人は、どんな状況でも冷静さを保ち、事態を切り抜ける力があります。この冷静さが、周囲に安心感を与え、信頼される要素になります。
機転がきくことのメリット
機転がきくと、ビジネスシーンにおいてさまざまなメリットがあります。
(1)大きな問題を未然に防げる
機転がきく人は、予期せぬ事態にも素早く対応できるため、大きな問題に発展する前に解決できることが多いです。その結果、チームやクライアントからの信頼を得やすくなります。
(2)ストレスが減る
柔軟な対応力が身についていると、予想外のトラブルにも動じなくなり、精神的に余裕を持つことができます。これが、ストレス軽減につながります。
(3)周りから信頼される
咄嗟の判断ができることで、頼りにされる存在になります。人間関係もスムーズに進み、ビジネスシーンではリーダーシップを発揮しやすくなるでしょう。
機転がきく人になるための6つの方法
機転がきく人の持つ力は、トレーニングによって磨いていくことができます。日常的に取り組める方法を紹介します。
(1) 心にゆとりを持つ
機転がきくためには、まず心に余裕を持つことが大切です。忙しすぎたり、気持ちに余裕がなかったりするときは、冷静な判断ができなくなります。スケジュールを詰め込みすぎず、リラックスする時間を作りましょう。
(2)行動の基準を持つ
機転がきく人は、いつも自分なりの判断基準を持っています。たとえば、飲み会に参加するかどうかも、「楽しいか」「仕事に役立つか」など、自分の判断基準で決めています。何事も「なんとなく」ではなく、自分なりの行動の基準を持つことで、筋の通った判断ができるようになります。また、周りからのフィードバックがあれば、素直に取り入れて改善していくことで、判断力がより磨かれていくでしょう。
(3)目的を把握する
何をやるにしても、「なぜこれをするのか」という目的を常に意識しましょう。目的が不明確だと、トラブルが起きたときにどう判断すべきか迷いが生じ、混乱してしまいます。しかし、目的がしっかりしていれば、落ち着いて最善の方法を考え、適切な対応ができるようになるでしょう。
(4)相手のことを考えて行動する
自分のことだけでなく、周りの人にも配慮した行動を取ることが、機転がきく人になる大切なステップです。職場での利害関係を考慮し、関係者が困らないように対応することで、信頼を得られるでしょう。
(5)想像力を働かせて先読みする
機転がきく人は、少し先のことまで考えて行動しています。例えば、自分が何かを言えば、それに対して相手がどんな反応をするかをあらかじめ予測しておくと良いでしょう。日常の中で、起こりうる出来事を予測して対応策を考えておくことが、機転をきかせる力を養います。
(6)新しい状況に挑戦する
未知の状況に挑むことで、柔軟な対応力が身につきます。日常の中で少しでも新しいことに挑戦する習慣をつけることで、予測不能な出来事にも慣れ、自然と対応力がアップしていきます。
日ごろから想像力を働かせることが、機転がきく人になる第一歩
機転がきく人は、周りの人への思いやりを持ち、どこへ行っても頼られる存在です。日常の中で、想像力を働かせて周りをよく観察し、柔軟に対応することを意識することで、少しずつ対応力が磨かれていきます。まずは、日々の小さな出来事から実践し、自分の行動を振り返ることから始めてみましょう。
文/高見 綾
心理カウンセラー|“質上げ女子”のお悩み相談。カウンセラー養成コースで豊富な臨床経験を積み、心の世界で学んだことを現実に活かすアプローチに高い評価をいただく。相談数3千超。著書は『ゆずらない力』(すばる舎)。
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