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地方の小さな時計屋がクラウドファンディングで大成功を収めた理由

2016.05.29

成功者が語るクラウドファンディングのメリット、デメリット

 このクラウドファンディングのプロジェクトの目玉は「実際に45万円で日本の時計師がつくった時計を購入できること」である。最大のメリットはそこに新規顧客がついてきたことだと清水氏は語る。つくばという場所に縛られていると常連客しか来ないが、クラウドファンディングで展開することでメディアにも配信され、ニュースアプリなどにも転載され宣伝効果としても非常に高かったという。実際45万円の時計を購入していただいたお客様は、千葉と熊本からの出資者だったそうだ。

 デメリットとしては、「フィードバックを受けにくいことかな」と清水氏は語る。出資をする人というのは基本的にポジティブな気持ちで出資するため、ネガティブな反応が見えづらい。また曽我氏によると「特典のコントロールも大事だ」と述べる。

 プロジェクトを成功させたいあまりに過大な特典を付けてしまうと後々(自分でやるにせよ誰かにお願いするにせよ)負担が大きくなってしまうことは反省点として挙げられるとのこと。「100万以下のプロジェクトは人件費まで見合ったマネジメントが必要だ」と曽我氏は続けた。プロジェクト開始は結構不安だったのでは?と聞くと清水氏は「そうでもなかった」と述べる。何年もお客さんと直に接してきたから、スペックと価格を見合わせた時に成功することが見えていたとのことだ。

「できないって言ったら終わりで、できるようにする」のが清水氏の根本にある。それでも出来なかったら「素材はあるので他のモノを作れば良い」という思いで進めてきた。「起案者がビビっていたらプロジェクトは成功しない」という言葉はモノ作りだけでなく、仕事においても当てはまることなのかもしれない。

時計屋がオススメする腕時計は?

 最後に「@DIME」読者にお勧めする時計は?と聞いてみた。すると答えは「メーカーのネームにとらわれず自分が気に入ったデザインのものを着けることが良いんじゃないかな」とのこと。3040歳代の男性は、結婚や育児によって自分のための可処分所得が最も少なくなる時期だ。そして現行品はスイスフランや原材料費の高騰によって手が届かなくなりつつある。

 近年工作機械の進化によって「どのメーカーもクオリティは上がってきている」という。ただし「クオーツより機械式時計の方をオススメするけど」と清水氏は述べる。それはクオーツというものはほっといておいても数年は動き続けるので愛着が湧かなくなるからだと言う。

 機械式はゼンマイを巻かないと動かないし、そうなると針ズレや日付修正も気になってくる。直しながら使うので身につけていないと気持ち悪くなる=愛着が湧くという論理だ。

 クルマやバイクも同じように好きな人は愛着を湧かしている。「手入れが好きでデザインが好みに合っていれば良いと思うよ」と清水氏は最後に述べた。

 このようにクラウドファンディングという手法が発達することで、地方の個人経営のようなお店までマスにリーチすることが可能になったモノ作りの世界。もしアナタやその周りの自営業の人が資金繰りに困っているようだったら勧めてみてほしい。地域にとらわれず、日本全体をマーケットとして見る視点があれば復活の兆しは見えてくるだろう。

関連情報

ドッペルコーポレーション
http://www.doppel.biz/

文/コダマ タク

映画館興行、ITのポータルサイトを経てモノ作りの世界に足を踏みいれた流れ者。時計にまつわる正しい知識で販売をする「ウォッチコーディネーター」と修理を行なう「時計技能3級」取得者。時計とスニーカーを中心にした記事を執筆。Twitterアカウントは@sarasaate


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