会社における経営・人事課題の解決および、事業・戦略の推進を支援するリクルートマネジメントソリューションズは、従業員規模が50名以上の会社に勤める25歳~59歳の正社員8376名を対象とした「働く人の本音調査2024」を実施。
先日、その分析結果第3弾を公開した。本稿では同社リリースを元に概要をお伝えする。
TOPIC1:従業員に人気のある研修は社会背景と関係がある
■「個人選択型研修」や「IT スキル取得支援」などがキャリア自律の背景から人気を集める
図表1:「あなたは、以下の人材開発施策の中で、どれが魅力的だと思いますか。魅力的だと思うものをすべて選んでください。」の回答結果
図表1 は、魅力的と感じる人事施策を選んでもらった結果だ。最も人気があったのは、「個人選択型研修(38.1%)」で、次いで多かったのは「IT スキル取得支援(39.4%)」となった。
背景として、現代の日本ではキャリア自律が急速に広まっており、自分が身につけたいスキルを選択して受講する「個人選択型研修」へのニーズが高くなっていることが考えられる。
また、DX やリスキリングなどの観点から、IT スキル取得に魅力を感じる人も多いようだ。
■「ITスキル取得支援」「語学海外留学支援」は若い世代ほど魅力を感じる人が多い
図表2:「あなたは、以下の人材開発施策の中で、どれが魅力的だと思いますか。魅力的だと思うものをすべて選んでください。」の回答結果
図表2は、魅力的な人事施策についての年代別の結果だ。このデータからは、若手が対象の「OJTリーダー制度」はもちろん、若い人ほど「ITスキル取得支援」や「語学海外留学支援」を魅力的に感じていることがわかる。
人生100年時代といわれるなかで、20代、30代はITスキルや語学といった汎用的スキルを若いうちに習得することに意欲的なのかもしれない。