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スマホは水に弱い。
筆者がそれを思い知ったのは、バックパックに入れたスマホが、浸み込んだ雨水で完全にダメになったという経験だ。最近の機種は防水性能をうたうものが多いが、過信はできない。
特に夏場は、海、川、プールへの行楽が多く、うっかりスマホを水没させるアクシデントは後を絶たない。屋内でも、台所仕事や風呂場でスマホを見ているときに、水濡れさせてしまうリスクがあって気は抜けない。
その対策に使えそうなグッズがダイソーで売っていた。商品名は、「簡易防水ソフトケース」と「スマートフォン防水ケース」の2種類。前者はサイズに応じて、さらに3品目に分かれる。はたして、どのようなものだろうか。購入して使ってみた。
手軽に水濡れを防げる「簡易防水ソフトケース」
まずは、頭に「簡易」とついたものから。スマホ用に小、大の2つのサイズがあり、くわえて「for iPad」と表記された特大サイズがある。具体的にはそれぞれ、縦17cm×横11cm、縦21cm×横13cm、縦30cm×横23.5cm。
左から小、大、特大サイズ
大サイズには「クールカラー」と「スイートカラー」がある。パッケージを見ると、このカラーとは開閉部分の色(青またはピンク)を指すようだ。しかし、実際はどちらも白であった。「たまたま、このロットが誤封入か何かあったのかな」と思い、他店を見たが、陳列されているのはやはり白だった。これは、ちょっとした謎である。
パッケージのイメージと違って開閉部分はなぜか白
サイズの話に戻ろう。例えばiPhoneの最新モデルは、高さは147.6mm、幅は71.6mm、厚さは7.80mm。他メーカーの標準モデルもおおむねこのサイズなので、「小でもぴちっと収納できそうか……」と思いきや、ぎりぎり収納できない。入ることは入るが、チャック(ジッパー)を閉めるには、あと少し足りないのである。
惜しくもチャックが閉まらない
大サイズだと問題なく入る。スマホカバーを付けたままでも大丈夫なくらいだ。
入れた状態で、その上からタップ、スワイプ、文字入力をしたが、割とスムーズにできた。
では、肝心の防水性能について見てみよう。素材はポリエチレンとナイロンなので、防水性はすこぶる高い。なので、水の侵入を許すとしたらチャックとなるだろう。これは、フリーザーバッグと同じで、プチプチいわせながら凹凸を閉めていくかたち。いったん閉めると、簡単には開かない。
開けるには、両手で左右に引っ張るぐらいの力が必要となる。逆に閉め方が甘いと容易に水が入っているので、そこは注意しなければならない。
スマホを入れ、確実に閉めた状態で、流水にさらしたり、洗面器に張った水に短時間入れてみたが、全く水は入ってこないことが確認された。
しかし、後で気づいたのだが、パッケージの裏には、「本品は完全防水ではありません。水や海水などに浸けないでください」と記されている。閉めたと思っても、わずかな隙間が開いているリスクをふまえての注意事項なのだろうか。
なので、あえて水にさらす挑戦めいたことはしないのが無難だ。使い方としては、台所で洗い物をしているときにスマホで動画を視聴するといった、ときどき水が飛び跳ねるとか、濡れた指でスマホを操作するといったシーンに限ったほうが良さそう。
蛇足ながら、「普通のフリーザーバッグでもよくないか?」とも思い、試してみたが、ちょうどいいサイズ感のものがない。110円の初期投資で済むので、最初から専用の防水ケースを使ったほうがベターと感じる。
■商品詳細
商品名:簡易防水ソフトケース スマートフォン用
価格:110円
原産国:日本
材質:ポリエチレン、ナイロン
商品サイズ:縦21cm×横13cm、縦17cm×横11cm
種類:大、小、色はクールカラー、スイートカラー
商品ページ(クールカラー):https://jp.daisonet.com/products/4550480228457
■商品詳細
商品名:簡易防水ソフトケース アイパッド用
価格:110円
原産国:日本
材質:ポリエチレン、ナイロン
商品サイズ:縦30cm×横23.5cm
種類:-
商品ページ:https://jp.daisonet.com/products/4550480368276
防水性がさらにアップした「スマートフォン防水ケース」
ダイソー公式サイトの「話題の新商品」の2024年8月6日付の記事に登場したのが、こちら。商品名は、シンプルに「スマートフォン防水ケース」だが、「水深10m防水テスト合格 最高水準の防塵・防水国際保障等級 IP 68」の文言がパッケージに踊る。
IP 68のIPとはIngress Protection(侵入保護)のことで、6と8はそれぞれ防塵性と防水性のランクを示す。防水性の8は最高ランクで、長時間水没した状態でも浸水しない仕様を意味する。また、パッケージには、ケースに入ったスマホを水中に差し入れている絵がある。
開閉部分は、レバーのようなものが2か所あり、これを左右に動かして開け閉めするかたち。また、付属のストラップを取り付けて、首掛けも可能。サイズはやや小さめなので、ケースを付けたままでは入らないこともある。
先に紹介した「簡易防水ソフトケース」の完全防水バージョンなのかと思ったら、パッケージの裏にはそこだけ赤字で、「水中で使用しないでください」と明記されている。「どっちやねん」と、正直悩む。
要するに、防水性はアップしているが、これを身に着けて泳ぐとか、水中撮影するのはダメですよ、ということなのだろう。例えば潮干狩りをしていて、万が一落としたときは、すぐ拾えばOKなレベルと考えてよさそうだ。やはり過信は禁物、日常使いに徹しよう。
■商品詳細
商品名:「スマートフォン防水ケース」
価格:110円
原産国:中国
材質:塩化ビニル樹脂、ABS樹脂
商品サイズ:縦20.5cm×横11.5cm
種類:-
商品ページ:https://jp.daisonet.com/products/4550480232294
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撮影・文/鈴木拓也