アクサ生命保険は、全国47都道府県の中小企業経営者を対象に実施した意識調査を実施。その結果に基づき、『社長さん白書2024』を作成して発表した。
本稿では同社リリースを元に、その概要をお伝えする。
健康経営を認知しているが実践には課題を残す
Q. 会社として、生産性を向上させ事業の継続と発展のため、従業員の健康づくりに取り組むことを「健康経営」と言います。「健康経営」をご存じですか?(単一回答)
従業員の健康づくりを重要な経営課題と位置づけ、生産性や企業価値の向上につなげる「健康経営」について、内容を知っている(「内容を知っており、取り組んでいる」または「内容は知っているが、まだ取り組んでいない」を選択)と答えた経営者は、約半数(48.0%)で、認知は昨年よりも1.2ポイント上昇した。
そのうち、「内容を知っており、取り組んでいる」と回答した経営者が19.3%であるのに対し、「内容は知っているが、まだ取り組んでいない」と回答した経営者は28.7%と約3割に上り、引き続き健康経営の導入・実践のサポートを必要とする企業が多いことがわかった。
■働き方改革を実践する企業は増加する一方で、2割以上が「心の健康状態を把握できていない」
Q. 経営者ご自身や従業員の心と体の健康増進について会社内で実施していることを教えてください。(複数回答)
Q. 現在、従業員の心の健康に課題がありますか? (単一回答)
Q. 従業員の心の健康をサポートするために取り組みたいことを教えてください。(複数回答)
Q. 従業員の福利厚生制度で取り組んでいること、また、取り組みたいことはなんですか。(複数回答)
心と体の健康増進について会社内で実施していることを尋ねたところ、「働き方改革の実践」が昨年よりも5.8ポイント上昇し、37.0%となった。
「従業員の心の健康」については、経営者の28.0%が課題を認識している一方で、24.3%はその課題を把握できていないと回答。従業員が安心して働く環境を整えるためにも、まずは従業員の心の健康状態を把握し、課題を解決するための企業のサポート体制の構築が急務といえそうだ。