志望企業を決める軸は「ワークライフバランスの確保」が最多
「志望企業を決める際に最も重視すること」に関する質問では、「ワークライフバランスが確保できる」が16.0%となり、「なりたい職種であること」(10.1%)、「自分の成長」(9.9%)、「企業内の雰囲気の良さ」(9.9%)を抜いて最多となった。
また、『「ワークライフバランス」を表すものとして最も近いものは?』という質問では、「上長・同僚がワークライフバランスを尊重し、働き方に理解を示しているかどうか」が最多の42.6%に上り、制度の充実よりも「実際のところ周囲の理解があるか」「カルチャーとして浸透しているか」を見極めたい学生の考えがうかがえる。
■ワンキャリア キャリアアドバイザー 小林 直樹氏からのコメント
今回の調査では、外資コンサル志望者など就活生の「一部」に見られた就活の早期化傾向が、日系大手志望者を含む「全体」に広がりつつあることがわかる結果となりました。
ここ数年、職種選びの軸は「自分のなりたい職種である」や「成長」「給料」といったキャリアの上昇志向を物語る項目が上位に選ばれていましたが、今回は「ワークライフバランス」が1位でした。
この結果も、就活の早期化が「全体」に広がり、上昇志向を持つ学生の割合が相対的に減ったことが背景にあるものと推察されます。
日々、学生と面談をしている中でも「ワークライフバランスを重視したい」という声は強く、「年間休日日数」「土日に休めるのか」「副業や趣味と両立できるのか」など、自分の時間を確保できるか等の指標をしっかりと見て企業を見極めています。
「ワークライフバランス」の重視傾向とは対照的に、「高収入」への関心が弱まりつつある印象も受けます。
「給料を重視したい」と話されている方でも、「30代で年収1,000万円」という学生が減り、「40代で年収700~800万円」という学生が増えました。
激務や高難易度の仕事で高収入を狙うよりも、「自分の時間を確保しながら仕事をしつつ、時々プチ贅沢ができれば良い」と言った現実的なイメージを持っているようです。
調査概要
調査名:[26卒]就職活動に関するアンケート
調査期間:2024年5月31日~6月5日
調査機関(調査主体):株式会社ワンキャリア
調査対象:2026年卒の大学生
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:586
出典:「ワンキャリア調べ」
関連情報
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構成/Ara