インタビュー時のポイント
(1)話しやすい環境をつくる(心理的安全性)
「原稿は事前確認できるので、ざっくばらんにお話ください」と伝えたり、相槌や笑いを挟むことで、安心して話すことのできる雰囲気をつくる。
(2)沈黙を恐れない
前述の通り、自分の考えを言語化できる人は少ない。すぐに回答が得られなくても、急かさずに待つ。また、相手が気づいていないことに関しては、気づきのヒントを与える。「Aの経験がBの経験に繋がっているんですね」など。
(3)具体的な感情や言葉を言語化する
「その時どのような気持ちになったか?」「周りの反応や、印象に残っている言葉は?」など、具体的な感情や言葉を言語化することで、読者がその情景を思い浮かべることができ、没入感が増す。また、インタビュイー自身が気づかなかった感情やストーリーが湧いてくることがある。
(4)「痛み」を「共感」に変える
成功体験だけの順風満帆な話はつまらない。インタビュイーがこれまで直面した苦労や挫折など、「痛み」を見せることで共感を得ることができる。
(5)取捨選択する
全てを均等に聞こうとすると、全てが浅くなってしまう。ターゲットにとって刺さるエピソード/情報を見極め、それ以外は捨てる(深く聞かない)勇気を持つ。
(6)具体的なファクトで信憑性を高める
「良い」「人気」といった漠然とした表現だけでなく、「月間の作業時間が20時間削減できた」「1万個販売した」など、具体的な数字や実績など、ファクトを紹介することで、その情報の信憑性を高める。
(7)得たい回答から逆算した質問事項
「この商品を誰に勧めたい?」「満足度は何%?」など、謳い文句やタイトルに使えそうな回答を引き出すための質問を用意しておく。
企業にとって優良な記事を提供するためにはもちろんのこと、インタビュイーにとっても有意義な時間となるよう、「誰に何を届けたいのか」を頭に、しっかりと事前準備をしておこう。
文 / Kikka
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