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「〇〇ちゃん」と身近な人を呼ぶのは、珍しいことではありません。「〇〇さん」よりも、ちょっと親しいニュアンスのある「〇〇ちゃん」。英語ではこれに相当する言葉はあるのでしょうか?
日本語での「ちゃん」
日本語では人を呼ぶ時にさまざまな敬称を使います。「〇〇さま」「〇〇さん」「〇〇くん」「〇〇ちゃん」など、日常的に区別して使われています。
それでは、その中でも「〇〇ちゃん」を使うのはどんな時なのか、改めて考えてみましょう。
主に、自分よりずっと年下の女の子のことは「ちゃん」を付けて呼ぶケースが多いですが、男の子にも用いる場合もあります。また、「さん」と呼ぶよりも「ちゃん」を使った方が距離感が近くなるため、親しい女性に対してや友人同士で使うことも多いです。
場合によっては年上の相手にも、親しみを込めて使うこともありますね。家族のことも「お兄ちゃん」「おばあちゃん」など、「ちゃん」を付けて呼ぶことも珍しくありません。
このようなニュアンスには、どんな英語の表現が相応しいのでしょうか?
英語で「〇〇ちゃん」を表現するには?
英語では「〇〇ちゃん」にぴったりと当てはまる単語はありませんが、似たようなニュアンスを表現することはできます。
シチュエーションや相手との関係性に合わせて、呼び方を選んでみましょう。「〇〇ちゃん」のニュアンスに似た、いくつかの代表的なフレーズをご紹介していきます。
【1】Little 〇〇
ひとつ目は「Little 〇〇」という呼び方です。
「Little」は「小さい」「少し」などの意味を持つ単語です。
例えば、小さな子どもの名前の前に Littleを付けて呼んだりします。以下、()内は日本語訳。
「Little Emily」(小さなエミリーちゃん)
他にも、恋人に対して使ったりもできます。
「My little girl」(私の可愛らしい人)
「Little ◯◯」には、その人物が「小さくて可愛らしい」というニュアンスが込められています。主に子供や小さな動物などを対象に使われることが多いですが、その他にも恋人などにも愛情を込めて使うこともあります。
)【2】Dear
「Dear」は、「親愛なる」「愛しい」と訳される単語で、親しみを込めて「あなた」と呼ぶ時などに使われます。主に家族や愛する人、親しい人を呼ぶ時などに使われます。
「Good morning, dear!」(おはよう、あなた)
「How are you, my dear?」(ご機嫌いかが、あなた?)
他にも、知り合いではなくても「お嬢ちゃん」「ぼくちゃん」というニュアンスで、年配の方が若い子に向けて使う場合もあります。
「Do you need some help, my dear?」(何かお困りですか、お嬢ちゃん?)
【3】Sweetie
「Sweetie」は「甘いもの」等の意味を持ちますが、人を呼ぶ時のカジュアルなフレーズとしても使われることが多いです。
「可愛い人」「愛しい人」というニュアンスで、親が子供を呼ぶ時や、恋人同士等でよく使われます。
「I missed you! Sweetie」(愛しい人、会いたかったよ)
また、「sweetie pie」と、食べ物の「パイ」である「pie」を付けて呼ぶこともあります。
「What are you doing, sweetie pie?」(何をしているの?愛するあなた)
この他にも、「cutie pie」(可愛らしいパイ)や「honey pie」(はちみつパイ)など、愛情表現としてパイを付ける場合が多いです。
【4】Sweetheart
「sweetheart」は親しみを込めて「あなた」と呼ぶ時などに使われる、少し古風な呼び方です。古風ではありますが、現在も使われています。
恋人同士や家族、友人同士などで主に使われます。
「Take care, sweetheart」(愛しい人、気をつけてね)
上記以外でも、優しくしてくれた人、親切で素敵な人、愛情が深い人などを指す意味で使う場合もあります。
「She is such a sweetheart」(彼女って本当に優しい人よね)
【4】Honey
「Honey」はご存知「はちみつ」という意味の単語ですが、「可愛らしい人」「愛しい人」という意味を込めて、家族や恋人、親しい人同士などで使われます。
「It’s time to wake up, honey!」(起きる時間よ、あなた)
「Honey」のように「甘いもの」を連想させるものは、親しい関係での呼び方として使われることが多いです。
一例として「Suger」(砂糖)、「Pumpkin」(かぼちゃ)、「Muffin」(マフィン)などが挙げられます。
英語でも「〇〇ちゃん」のような表現はたくさん
「〇〇ちゃん」という風に、お決まりの敬称を名前につける…という形ではありませんが、英語でも、親しみなどを表現する呼び方はたくさんあります。
上記でご紹介した呼び方は定番のものです。日常的に使われているので、チェックしてみてくださいね。
文/まなたろう