勤め先で「DXが進んでいる」と評価したのは、わずか全体の約27%
今回の調査では、人手不足が叫ばれている中、解決策の一つの糸口になると考えられる「DX」についても調査を実施した。所属する会社でDXが進んでいると思うかと尋ねたところ、『DXが進んでいる』と評価したのは全体の27.3%という結果に。中でもZ世代は48.4%が『DXが進んでいる』と評価しており、若年層が所属する企業・組織の方がDXは進んでいる傾向にあると考えられる。
また、「DXの必要性を感じている」と回答した人(全体の36.8%)に対して、DXが必要だと考える理由を尋ねたところ、「人手不足の改善のため」という回答が48.6%と最も多かった。特にZ世代では、61.1%とその傾向が顕著で、その他世代と比べて、仕事を簡易化することで効率化を図り、無駄な仕事を省きたい・自身の生産性を向上させたい等の価値観が表れている可能性もあると考えられる。
加えて、「業務・コミュニケーションの効率化」に向けてDXを推進すべきと考えるZ世代の割合に関しても、その他世代と比較して12.5%多かった。Z世代は、その他世代以上に、最新のチャットツール等も活用することで、迅速・柔軟に業務やコミュニケーションを進めていきたい意向もあると考えられる。
今回、業務の生産性向上や効率化のためにDXを実施していきたいと考えているZ世代の存在が判明した一方、業務やコミュニケーションにおいて、これまでのやり方に慣れているミレニアル世代〜バブル世代の回答があったため、今回のような世代間ギャップが生まれたと推測する。
人手不足が深刻化する昨今だからこそ、生産性向上・業務効率化・コスト削減のためにDX等の推進は必要と考えられるが、世代ごとの考えが異なるため、各世代に対し耳を傾けることも忘れず組織の変革を行うことで、仕事に対する幸せ度をさらに高めていくことが好ましいのではないだろうか。
<調査概要>
[調査方法]インターネット調査
[調査時期]2024年5月25日~5月29日
[調査機関]Grillリサーチ
[調査対象]働く10代から50代の男女計4,578名
Z世代:18~28歳/ミレニアル世代:29~44歳/氷河期世代:45~53歳/バブル世代:54~59歳
構成/こじへい