「日本人は働きすぎ」とよく言われる。その勤勉さが関係しているのか、労働者の権利であるはずの「有給休暇」を積極的に取得せずに、何十日とため込んでいる人も珍しくない。
では、日本人は世界各国の人たちと比べて、どのくらい有給休暇を取得しているのだろうか?
エクスペディアはこのほど、毎年恒例の「有給休暇の国際比較調査」を、世界11地域11,580名を対象に実施し、その結果を発表した。
日本の有給休暇の取得率は世界最下位
エクスペディアが実施した「有給休暇の国際比較調査」によると、2023年の日本で働く人の有給休暇の支給日数が平均19日間、そのうち平均で12日間の有給休暇を取得しており、取得率は63%となった。この取得率は世界11地域のなかで最も低く、最下位となった。
また、取得しない理由について、最も多かった回答が「人手不足など仕事の都合上難しいため(32%)」、その次に多かった回答が「緊急時に取っておくため(31%)」となった。
日本で働く人は世界で最も、休み不足を「感じていない」
日本の有給休暇の取得率は世界で最も低い数値だったにもかかわらず、日本で働く人の半数近く(47%)が休み不足を「感じていない」と回答。これは世界で最も多い割合となった。