ビジネスパーソンが睡眠や食事、通勤などにかける時間は、この50年の間にどのように変化したのだろうか?
シチズン時計はこのほど、全国のビジネスパーソン400人を対象とした『生活時間』に関する調査を実施し、その結果を発表した。
本調査では、25年前(1999年)と、50年前(1974年)にシチズン時計が実施した同様の調査との経年変化に加え、スマートフォンやAIといった新しい質問を追加し、ビジネスパーソンの生活時間を探ったものだ。
平日の睡眠時間は「6~7時間」、睡眠不足の「5時間以下」は25年で半減
平日の平均睡眠時間は「6~7時間」が全体の7割超(72.3%)を占めた。内訳を見ると、25年前と比べて「6時間」が減少し、「7時間」が増えており、睡眠時間が長くなっていることがわかる。
厚生労働省が睡眠時間の目安などを示した「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、「成人の睡眠時間は6時間以上」を推奨しているが、「5時間以下」の“睡眠不足”の人はこの25年で半減(22.8%→11.5%)した。⻑時間労働の是正や、テレワークなど多様で柔軟な働き方が広がったことで、⾃分⾃身のために使える時間が増え、十分な睡眠時間を取れる人が増えたようだ。
仕事の日の朝食はささっと「10分」が主流、“食べない”派は50年で倍増
仕事の日の朝食にかける時間は、最も多かったのが「10分」(36.8%)だった。これは50年前から変わらないが、25年ごとにやや減少(43.3%→41.1%→36.8%)している。ボリュームゾーンも「10分~20分」から「10分以下」に変化し、朝食時間の短縮傾向が見られた。
また、朝食を“食べない”派は50年で倍増(8.1%→16.8%)した。年代別に見ると、朝食にかける時間は年代が高くなるほど長くなるが、40~50代の2割は“食べない”派のようだ。