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東京都知事選出馬の石丸伸二、「論理の力」で小池百合子へ挑む

2024.06.10

人間が持つ論理の力を信じたい

石丸さんのことをYouTubeで知った人の大半は、議会で繰り広げられる激しい論争をある種エンタメとして楽しんでいただろう。しかし、それがいざ都知事という自分が住むところの首長になると考えた時、同じように都議会と喧嘩して大丈夫なのかと不安に思う人はいるはずだ。当選したとして、どのようにして味方を作っていくのかは気になるところだ。

「自分が大事にしているのは『論理』。論理こそ、共感を生む一番の原動力です。職員に対してもそうでしたが、結論だけ言って終わりじゃなくて、その理由や意図をしっかりと共有する。そのやり方さえ間違えなければ、納得感が生まれて、やがて共感へと繋がっていくはず。YouTubeを見てくださった方が応援してくれているのも、単に面白いことを言っているだけじゃなくて、自分なりにポリシーを発信しているからだと思っています」

都知事選を勝ち抜く上で避けては通れないのが、大本命ともいえる小池都知事だ。

「いやぁ……厳しい勝負になるのは間違いないでしょうね。基盤が全然違いますし、知名度も申し分ない。単に2期8年務めたというだけでは終わらない厚みがありますよね。そこに挑むっていうこの勝負の難しさは理解しています」

まだ出馬表明はしていないものの、大勢は小池さんの再当選を予想している。だが、全く勝ち目がないと石丸さんは考えていない。その一つの理由が、これまでYouTubeを中心に積み上げてきた影響力だ。

「若い世代に政治へ興味を持ってもらうことがYouTubeに力を入れる目的の一つだったんですが、意外にも高齢者層が一番多く観ているみたいで。この間も87歳の方が『初めて政治に興味を持ちました』ってコメントしていたんですよね。幅広い層から応援をいただけているなという実感が自信に繋がっています」

そして何より石丸さんが信じているのが「論理の力」だ。

「言い換えると、都民の皆さんの理性を信じているということです。安芸高田市でも同じ話をしてきましたが、今を生きる人間は目の前の現実だけじゃなくて将来においても等しく責任を負わないといけないし、そのために皆で頑張らないといけない。自分の勝敗はもちろん大事ですが、この選挙でそれがちょっとでも伝わってほしいというのが何よりの願いです」

安芸高田市から東京へ、厳しい戦いに挑む石丸さんをここまでかき立てるものは何なのだろうか。

「平易な言葉で言うと『感謝』ですかね。安芸高田市という田舎に生まれて、都会に憧れ東京に行った時、人生をクリアしたような感覚でした。でもニューヨークに赴任し、北南米の様々な国を渡り歩いて、大人になれる保証すらない現実を目の当たりにしました。そして痛感したのです、日本という国に生まれた自分はなんて幸せだ、と。そんな日本がどうやらこの先ほぼ確実な人口減少に直面する。言うなれば、タイタニック号の前に氷山が見えて、衝突は避けられない。だからちょっとでもそのダメージを軽減して、一人でも多くを助けたい。なぜならば、この船は自分を育ててくれた大事な船だからです」

海外にいたからこそ分かった、日本という国の素晴らしさ。それを後世に繋げたい――石丸さんにとって、そのための最短ルートが都政だった。熱い思いを胸に選挙へ挑む石丸さんだが、続々と名乗りを上げる候補者たちは、それぞれ多種多様なビジョンを掲げていることだろう。誰の思いや願いが有権者の心を打ち、次期都知事への道を開くのか。この夏の都知事選から目が離せない。

取材・文/桑元康平(すいのこ)

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