【2】IPO株を購入しよう
IPO株の購入までには、ブックビルディング、抽選結果の発表、購入と3つの段階を踏む必要がある。IPOは例年晩秋から年末にかけて最も多く、決算期の関係上3月にも集中する。また、主幹事になりやすい大手証券会社は多くのIPO株を保有するが、普段から取引している得意客に割り当てられることが多い。中堅の証券会社を狙ってみるのもいいだろう。
1. ブックビルディング
IPOの際、適切な発行価格を決定するため、事前に購入希望者から希望価格や株数を募ることをブックビルディングという。投資家は、募集要項や財務など会社の情報が書かれた目論見書をもとに判断する。1週間程度募集し、集まった希望価格をもとに公開価格を決定する。
2. 当落発表
抽選時に応募多数の場合、公開価格未満の希望者は自動的に落選となる。抽選方法は完全ランダムだけでなく、過去の取引履歴がある人を優遇するパターンなど様々だ。
落選するケース
● 公募・売り出し価格未満でブックビルディングに参加
● 抽選に漏れた
3〜4. 購入、上場
抽選に無事当選した人は、IPO株を公開価格で購入する権利を得る。数日間の購入可能期間を経てIPO株は上場し、上場後初めてつく値段が初値となる。IPO株は初値で値上がりすることが多く、初値売りされることが多い。しかし中長期的に保有することで、初値を大きく上回る成長を遂げる企業もある。しっかり戦略を立てて購入しよう。
取材・文/桑元康平 撮影/木村圭司 図版作成/山本さわ
※掲載している情報は4月25日時点のものです。
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