働き方の多様化が志向される日本社会だが、いまだに正社員至上主義的な思想が根強く残っているのは事実だ。そんな中で派遣社員として働く人たちは、どのような理由でこのワークスタイルを選んだのだろうか?
ウィルオブ・ワークはこのほど、同社が運営する総合人材サービス「ウィルオブ」を利用する20歳~69歳の派遣社員2,757名を対象に意識調査を実施し、その結果を発表した。
派遣社員を選んだ理由「正社員になれなかったから」はわずか8.9%
「派遣社員を選んだ理由」について聞いたところ、「時給が高いから(40.0%)」が最も多い結果となり、 次いで「ライフスタイルに合わせた働き方ができるから(32.5%)」となった。
年代別で比較するとどちらも30代と40代で相対的に選択率が高くなったことから、ライフステージの変化に伴ってパートタイムの仕事より時給が高く、ライフスタイルに合わせた業務時間を選べる派遣社員という働き方が選択されていることが伺える。また「正社員での就業を希望していたが、なかなかチャンスがなかったから」を選択した人はわずか8.9%となった。
「給与・仕事内容・勤務地」以外で派遣の仕事選びで重視することは「休日の取りやすさ」
「仕事選びの際に仕事内容・給与・勤務地以外で重視するポイント」について聞いたところ、「休日の取りやすさ(57.6%)」が最も多く、年代別で見ると30代(61.8%)と40代(63.3%)で相対的に高い結果となった。次いで「働く環境の快適さ(55.1%)」となり、特に60代(66.0%)で高い結果となった。
また全体で5番目となった「自己成長/キャリアアップ/スキルアップ(24.3%)」では、20代が他年代と比較して顕著に高く(31.9%)、特に20代の派遣社員は仕事選びの際に今後のキャリア形成への寄与を重視していることがわかる。