ブラック企業ほど劣悪な労働環境ではないが、ホワイト企業と言うには給与やスキルアップ、仕事のやりがいが見込めない……そんな「ゆるブラック企業」と呼ばれる会社に運悪く就業し、心をすり減らしている若手ビジネスパーソンはいったい、どれくらいいるのだろうか?
アデコはこのほど、日本全国の20代と30代の会社員および公務員・団体職員を対象にした「ゆるブラック」に関する調査を実施し、その結果を発表した。
本調査では、調査実施にあたって、「ゆるブラック」を「働きやすく居心地は良いが、仕事のやりがいや成長を感じられず、スキルアップやキャリアアップも難しい職場」と定義したうえで、アンケートを行った。
1.若手社員・職員の約7割が、現在の勤務先はホワイト企業と回答
日本全国の20代と30代の会社員および公務員・団体職員1,000人に対し、「あなたの勤務先は、ホワイト企業とブラック企業どちらですか。あなた自身がどう思うかでお答えください。」と質問したところ、68.9%(689人)が、「ホワイト企業」と回答した(「ホワイト企業」17.2%、「どちらかといえばホワイト企業」51.7%)。
2.現在の勤務先がホワイト企業だと回答した若手社員・職員の4割以上が、勤務先は「ゆるブラック」であるとも考えている
現在の勤務先がホワイト企業だと回答した若手社員・職員689人に対し、「あなたの現在の勤務先は、『ゆるブラック』だと思いますか?」と質問したところ、40.3%(278人)が、「『ゆるブラック』」と回答した(「そう思う」8.3%、「どちらかといえばそう思う」32.1%)。