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レジの読み取りが不要な「スマートカートシステム」のカスタマーバリューを考える

2024.06.04

SkipCart®のカスタマーバリューについてトライアル担当者にお話を伺ってみた

ここからは、SkipCart® 開発の背景やカスタマーバリューについてトライアルホールディングスの担当者に伺ったお話を紹介する。

――スマート会計ができるショッピングカートが全国的にもまだ珍しかった当時、いち早く導入に至った背景を教えてください。

トライアルカンパニーは祖業の1つにITがあり、約40年前の創業時から「ITの力で流通を変える」というビジョンを掲げてきました。SkipCart® はリテールメディアにおける最大の顧客接点であると考えています。

トライアルでは、2012年からレジカートで買い物環境を変えられないかと試行錯誤をはじめていました。当時は、単に割引クーポンをその場で発行する次世代型のレジカートを開発しようとしましたが、想定された利用率に届かず、お客様の支持を得るには至りませんでした。2015年からは自社開発に切り替え、セルフレジ機能を搭載したことで、「お客様の買い物体験を変えることができる」ツールになり、2017年にはグループ内でテスト運用を開始し、2018年2月からアイランドシティ店で本格運用を開始しました。

『SkipCart®』を使って買い物をするカスタマー(画像提供:トライアルホールディングス)

現在では、お客様に「レジ待ちの無い」快適さや「商品のおすすめやクーポンが届く」便利さをご提供し、また、店舗運営を効率化することで「安さの実現」にも繋げることができています。現在では約19,500台導入(2024年3月末時点)し、今後も展開を拡大していきます。

――スマホ決済やセルフレジに慣れているカスタマーがSkipCart® を使うことで得られる1番のバリュー(メリット)は何だと思いますか?

お買い物の中で最も大きなストレスとなる「レジ待ち」が解消される点にあると思います。

特に休日にお買い物をされる際に、レジ待ちを経験されたことは皆さんもおありだと思いますが、今までは当たり前と思われていた、お買い物時のお客様が経験する様々なFriction(摩擦)を取り除くことによって、新時代のお買い物体験を提供できると考えております。

『SkipCart®』のお買い物画面(画像提供:トライアルホールディングス)

SkipCart® 上で入手できる、お得な限定クーポンの利用もお客様のメリットの一つとして挙げられます。お客様の属性や過去の購買データ等のデータを活用して、AIレコメンドシステムによって1人1人に最適な商品とお客様のニーズとのマッチングを図るため、優れたお買い物体験を維持しながら、お得な情報の入手や買い忘れの防止などを図ることができます

――経営者視点でのSkipCart® 活用のメリットや、今後の展開について教えてください。

自社グループでの効果検証でポジティブな結果が得られたため、本格外販を行っていきます。最新のデータで、SkipCart® の利用率は平均26%(※2023/9/25~10/1の9時~21時までの実績/自社調べ)、最も高い店舗で44.8%。カートの利用者は非利用者よりも来店頻度が6.3%高いことがわかりました。

また、小売業がSkipCart® を導入するにあたって期待することの一つは店舗オペレーションの省力化(人員・時間の削減)です。SkipCart® の導入により、従業員一人当たりのスループットが大幅に改善(通常の有人レジと比べて商品点数ベースで6倍)となり、小売業の業務割合の多くを占めるレジ周りの人的リソースを2割程度削減することが可能です。

国内の小売・サービス業において、店舗運営のためスタッフの確保は経営課題となっており、社会全体の課題となっているといっても過言ではありません。SkipCart® はこのような社会の構造的な課題に対しての解決策としても非常に有効であると考えています。

本格外販を開始した『SkipCart®』(画像提供:トライアルホールディングス)

さらに、チャネルパートナーとの連携によって、POSシステムとの接続の問題に解決の見通しが立ったことも大きいです。22年9月には東芝テック(東京都/錦織弘信社長)と業務提携し、共同プロジェクトを開始し、小売企業側のPOSレジとスキップカートのシステムを連携できるようにしました。これまでグループ外の企業は1、2店舗単位で実験することはできていましたが、全店や多店舗で展開するにはシステム接続が障壁になっていました。チャネルパートナーとの提携によってそこがクリアになり、本格的に外販できる体制が整いました。

まずは国内流通業の変革を実現し、将来的には海外展開も視野に入れています。

最新のカートシステムで次世代の買い物体験を

タイパ重視の令和時代に、スマートな買い物ができる次世代のカートシステムを紹介した。

物価高の昨今、カゴに入れた商品と価格を可視化できるのは食費の節約にも役立つ。SkipCart® が利用できるトライアル店舗はWebページで確認ができるので、機会があればぜひ体験してみていただきたい。そのスマートで便利な買い物体験に、きっと驚かされるだろう。

取材協力・画像提供/株式会社トライアルホールディングス (Trial Holdings Inc.)
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文/黒岩ヨシコ
編集/inox.

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