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自分自身に飽きていた、俳優・石原さとみが語る変化を求める気持ちとの向き合い方

2024.05.31

いつか縁やタイミングはやってくる
変化を求める気持ちとの向き合い方

今の自分を変えたい──。かつての彼女が抱いた願望は、多くの人が持つ欲求でもある。とはいえ、それを即座に行動へ移せる人はどれくらいいるだろうか。

「私だったら、まずは変わるための自問自答をします。『なぜ』を5回問うじゃないけれど、『何で私は変わりたいのか?』『どうすれば変われるのか?』ってひとしきり考えたあとに、行動へ移す。きっと一番早く理想の自分に近づける方法なんじゃないかな」

30代になった石原さんが出会った、変化への焦り。とはいえ、それが年齢を重ねることに対するプレッシャーだったのかと問えば、そうではないと話す。

石原さとみ

「年齢にプレッシャーを感じてしまう人は、たぶん自分への期待値が高いんだと思います。でも、最初は誰しも何もできないのが普通じゃないですか。子供だって、歩けなかったのがだんだん歩けるようになっていく。それと一緒で、できていないのは自分だけじゃないはずです。何事も遅すぎるなんてことはなくて、『変わりたい』と思い続けるうちにいつかできるようになるための縁やタイミングが舞い込んでくるんじゃないかな」

それでも、できるようになるまでの〝速度〟は人それぞれ違う。自分と他人を比較してもどかしくなってしまう時、彼女ならどう向き合うのか。

石原さとみ

「周りと比較すると、永遠に答えは出ない気がします。だから他人ではなく、昨日や過去の自分と今の自分が〝どう違うか〟を比較することが大事なんです。そこに対して自分がちゃんと成長できているかを確認して、手ごたえを実感した時に『もうちょっとがんばってみよう』と思えたらいいかな」

〝変わりたい欲求〟に対しては貪欲に、でもそれに押しつぶされる必要はない。好奇心と勢いで突き進んだ10代、仕事の在り方を模索し続けた20代。そして、変化を追い求めた30代。彼女が駆け抜けてきた先には、一筋の光のような答えがあった。

石原さとみ

等身大の〝働くヒント〟が見つかる!
石原さとみのハタラキズムQ&A

01/「働いていて良かった」と思う瞬間は?

誰かを励ませた時

俳優は直接「ありがとう」と言われる職業じゃない。それでも作品を通して誰かを励ませたらうれしいです。

02/仕事のことで頭がいっぱいになったらどうする?

いったん、パンクさせる!

考えていることを全部言葉にして吐き出して、パンクさせます。そのあと、家族や友人にたくさん甘えますね。

03/仕事で「絶対しない」と決めていることは?

遅刻しないこと

周りに迷惑をかけないようにがんばって生きてます(笑)。プライベートで待たされる分には全然いいんですけどね。

04/仕事とプライベート、優先するのはどっち?

9割は仕事優先!

基本的には仕事を選びます。ただ〝私以外に代えがきかないこと〟であれば、プライベートを選ぶかも。

石原さとみ

INFORMATION

壊れた世界の中で、光を見つける物語
映画『ミッシング』

とある街で起きた幼女の失踪事件。「娘に会いたい」という一心で、母親の沙織里はテレビ局の記者・砂田を頼る日々を過ごしていた。ネット上で叩かれ、心を失いながらも世の中にすがり続けるが──。
2024年5月17日(金)全国公開。

映画『ミッシング』配給:ワーナー・ブラザース映画
©2024「missing」Film Partners

取材・文/高橋千里 撮影/須田卓馬 スタイリング/宮澤敬子(WHITNEY) ヘアメイク/猪股真衣子

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