大人気のわらびもち専門店『甘味処鎌倉』が2024年海外初出店!
もちもち系を代表する和菓子のひとつが、今回のメインテーマでもあるわらびもちだ。
平安時代の醍醐天皇が好んだともいわれる伝統あるお菓子で、2022年頃にドリンクスタイルの新発想デザートとして話題を呼び、一世を風靡したことは記憶に新しい。以来、若者が集まる都心や訪日客が多いスポットなどを中心に専門店が増えている。
そんななか話題を呼んでいるのが、「わらびもちドリンク」で有名な『甘味処鎌倉』の海外進出だ。
「わらびもちドリンク 浅川園のお抹茶」(画像提供:甘味処鎌倉)
同店はこれまで観光地や昔ながらの商店街などへの出店が中心だったが、2024年から海外出店をはじめている。1月出店の香港、2月出店のシンガポール共に、行列ができる好調ぶりだという。
■『甘味処鎌倉』とは?
「20年後、30年後も変わらずに美味しく食べられる」をコンセプトに、こだわりのわらびもちやオリジナルドリンクを提供するわらびもち専門店。
新潟県弥彦村に1号店をオープンし、現在はフランチャイズを中心に国内外へ56店舗(2024年5月現在)展開している。従来のわらびもちのイメージを覆すモダンで気軽なカフェスペースやテイクアウトスタイルが注目を集め、新スタイルの「わらびもちドリンク」はSNSでもブームを巻き起こした。
海外出店について『甘味処鎌倉』の担当者にお話を伺ってみた
ここからは、海外進出に至った貼池や現地の反響などについて、『甘味処鎌倉』の担当者の方に伺ったお話を紹介する。
――海外出店に至ったきっかけを教えてください。
現在海外でオープンしているオーナーさんは、元々は日本へ旅行中に当店に通ってくれていた常連さんです。その方々から自国の方にこの味を伝えたいとの熱に押されて出店が決まりました。
「シンガポールOne Holland Villager店」オープンの様子(画像提供:甘味処鎌倉)
――現在3店舗となった海外店舗について、現地での反響はいかがでしょうか?
とても良い反応です。日本での声と変わらず、今まで食べたわらびもちの中で一番美味しいと言っていただいています。
現地の方で賑わう「香港 Hysan PLACE店」(画像提供:甘味処鎌倉)
「シンガポールOne Holland Villager店」にも行列が(画像提供:甘味処鎌倉)
――さらに海外出店を拡大していく予定などはありますか?今後のご展望について教えてください。
現在、10数か国のエリアで出店計画があります。あまり店舗数には拘らず、美味しいわらびもちを届けられるように日本の文化を伝えていけたらと思っています。
日本のお菓子・スイーツブームは今後も続く見通し
インバウンド需要もあり、日本メーカーのこだわりが詰まったお菓子・スイーツ人気は当分続く見通し。もしかしたら日本から海外に展開したショップで生まれたニュースイーツが、逆輸入で大ブームに…なんていうことも起こるかもしれない。
海外を巻き込んで話題を呼んでいる日本のお菓子・スイーツの動向に、今後も注目したい。
取材協力・画像提供/株式会社K&S|甘味処鎌倉
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文/黒岩ヨシコ
編集/inox.