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将来、管理職に就きたいと考えている上場企業の女性社員はわずか2割

2024.05.29

「将来、管理職に就きたい」と回答した女性一般社員はわずか2割程度

女性一般社員に対して将来、管理職に就きたいと思うかを質問したところ、「とてもそう思う(4.7%)」「そう思う(17.7%)」「あまり思わない(41.7%)」「まったくそう思わない(35.9%)」という結果になった。

管理職に就きたいと思っている女性一般社員はわずか2割程度に留まる結果になった。

また、今の会社で管理職を目指すうえで、どのような課題やハードルがあるかを質問したところ、「業務負荷や責任の増大(61.6%)」が最も多く、以下「仕事とプライベートの両立(56.0%)」「労働時間の長さ(44.8%)」と続いた。

女性管理職の約8割が「女性管理職になって良かった」と回答

続いて女性管理職に対して、管理職になって良かったと思うかを質問したところ、「とてもそう思う(31.3%)」「そう思う(47.6%)」「あまり思わない(17.8%)」「まったくそう思わない(3.3%)」という結果になった。

「とてもそう思う」「そう思う」を合わせると、実に約8割の人が管理職になって良かったと感じていることがわかった。

前の質問で「とてもそう思う」「そう思う」と回答した人に、管理職になって良かったことを質問したところ、「新たなやりがいが生まれた(54.3%)」が最も多く、以下「自身の成長につながった(53.6%)」「給料が上がった(50.9%)」と続いた。

管理職に就くと、一般社員のときとは異なるやりがいや自己成長を感じられるようになったことから、管理職に就いて良かったと感じる人が多いことがわかった。

次に、管理職を目指した(引き受けた)動機は何かを質問したところ、「よりやりがいのある仕事に就きたかったから(26.6%)」が最も多く、以下「もっと仕事の上で成長したかったから(22.3%)」「給料が上がるから(20.7%)」と続いた。

最後に、女性管理職として活躍するうえで、感じている課題やハードルを聞いたところ、「仕事とプライベートの両立(45.6%)」が最も多く、以下「業務負荷や責任の増大(41.9%)」「労働時間の長さ(40.5%)」と続いた。

管理職を目指すには、責任の増大や仕事とプライベートの両立などが課題と感じている女性一般社員が多いように、現女性管理職も管理職として活躍するうえで、仕事とプライベートの両立や業務負荷などを課題に感じていることが明らかになった。

今回のアンケート調査の結果より、上場企業における女性活躍の現状として、女性リーダーの活躍を感じている人は6割以上となり、社内にロールモデルとなる女性がいる割合も6割近くとなった。

働く女性が活躍するために最も必要とするサポートは、「出産・育児支援」「産休・育休からの復職支援」といった出産や育児に関するものであり、女性のライフステージの変化に柔軟に対応した取り組みや施策などが働き続けるうえで必要と感じる女性が多いようだ。

また、将来管理職に就きたいと思っている女性一般社員はわずか2割程度に留まり、管理職を目指すうえで、業務負荷や責任の増大、仕事とプライベートの両立といった課題を感じている方が多いこともわかった。一方で、女性管理職は、一般社員のときとは異なるやりがいや自己成長を感じており、管理職になって良かったと回答した方は約8割にも達している。

管理職として活躍する女性の多くが後悔なく、やりがいを持っていることから、企業はこれから管理職に就く可能性を持った女性一般社員に対し、管理職に就くことの不安や葛藤を払拭できる支援体制や仕組みづくりをしていくことが、女性管理職の比率を上げていくカギになると思われる。

<調査概要>
調査概要:「女性活躍・管理職」に関する意識調査
【調査期間】2024年3月21日(木) ~ 2024年3月24日(日)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1,024人
【調査対象】調査回答時に上場企業に正社員として働く女性であると回答したモニター
【調査元】株式会社プロフェッショナルバンク
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

出典:株式会社プロフェッショナルバンク

構成/こじへい

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