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「挨拶がない!」という理由で解雇を通告してきた会社を訴えたら、いくらもらえる?

2024.05.21

こんにちは。

弁護士の林 孝匡です。

宇宙イチわかりやすい法律解説を目指しています。

――なんで解雇されたんですか?

Xさん
「会長から『挨拶がない!』とブチギレられて、解雇です」

――は?それだけの理由ですか?

Xさん
「はい…」

――裁判所さん、鉄槌を。

裁判所
「こんな解雇はダメ!会社はバックペイ630万円を払いたまえ」

そう。こんなフザケタ理由で解雇なんて出来ないのです。会社もよく解雇しましたね。アホです。

バックペイとは過去の給料のことです。今回は約7か月の給料です。解雇裁判に勝てばビッグボーナスがもらえるんです。

以下、わかりやすく解説します。

※ 実際の判決を基に構成
※ 判決の本質を損なわないようフランクな会話に変換
※ 争いを一部抜粋して簡略化

登場人物

▼ 会社

・ベンチャーキャピタルが主たる業務

▼ Xさん

・正社員(中途入社)
・日本の証券会社での勤務経験あり
・アメリカのベンチャービジネス企業でも勤務したことあり

どんな事件か

▼ 面接

Xさんは会社の採用面接を受けます。面接の場にいたのは、親会社のの会長でした。この会長が後日、「挨拶がない!」とブチギレた人です。

でも、面接では穏便に事が進んでいました。Xさんは、会長から直接「採用してもよいかな」と言われるほどでしたから。

▼ 採用通知

面接から約4か月後、Xさんの下に採用通知が届きました(3カ月の試用期間あり)

しかし、その1か月後、会長ブチギレ事件発生です。

▼ 会長がブチギレ

Xさんが入社して1か月くらい経ったころのことです。

会長が会社にやってきました。

そのとき、Xさんと社員3人がデスクで仕事をしていました。みなさんは、会長が入室したことに気づき、起立して頭を下げました。

しかし、声を出さなかったんです。

これに会長がブチギレました。「挨拶がないじゃないか!」ということです。

会長はすぐに社長を呼び、Xさんを解雇するようほのめかしました。

しかし、社長はダンディーです。

「Xを3か月ほど教育するので、解雇するかどうかの結論は待っていただきたいです」とお願いしました。

ワンマンの会長に楯突くなんて、男前すぎます。

▼ 詫び状を書く

――上司から何と言われたんですか?

Xさん
「次長に呼び出されて『君がキチンと挨拶しなかったことについて、会長が大変立腹している。詫び状を書いて謝罪しなさい』と言われました。なので以下の詫び状を作りました」


【判決文より引用(固有名詞を除く)】
この度は私が会長様に大変な非礼を働いたことに深く反省しております。会長様とのご縁により、御社に入社させていただきながら、このような不始末をいたしました。二度とこのようなことがないよう固くお誓い申し上げます。今後、会長様の御指導を肝に銘じて、テーダブルジェーの業績向上のために誠心誠意、努力する覚悟でございます。なにとぞ、今回の非礼をお許しくださいませ。


Xさんは詫び状を社長に渡しました。

――社長、この詫び状を会長に渡したんですね。

ダンディー社長
「渡そうとしたのですが……会長は受け取ってくれませんでした。会長はご立腹しており『Xさんを解雇するよう』命令してきました」

―― 挨拶1つでしつこすぎるオッサンですね。会長命令を聞きましたか?

ダンディー社長
「いえ。解雇しろという会長の求めには応じませんでした」

かっこよすぎ……。抱かれてもいいわ。

▼ しつこい会長

約1か月後。会長は社長を呼び出しました。そして再び「Xを解雇しろ」と命令したのです。……社長は、会長の業務命令に従わざるを得ませんでした。

▼ 解雇通知

――社長に何と言われましたか?

Xさん
「『会長と相談の上、キミには辞めてもらうことになった。すぐ辞表を書いてくれ』と言われました。でも納得できなかったので辞表を書くことを断りました」

すると、会社からXさんのもとに解雇通知が届きました。

▼ 提訴

納得のできないXさんは解雇無効を求めて提訴。

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