性別を問わず働きやすい環境であるにもかかわらず、約7割が転職を検討しているのはなぜ?
「現在の役職を教えてください」を聞いたところ、『一般職(47.9%)』の人が最も多く、次いで、『中間管理職(チームリーダー/マネージャー)(42.2%)』の方が僅差で並ぶ結果となった。部門長以上の人は約1割となり、女性エンジニアが管理職に就くことの難しさがうかがえる。
「職場における女性エンジニアの割合を教えてください」と質問をしたところ、『1割未満(13.9%)』『1割(23.6%)』『2割(38.6%)』と回答した人が約7割となり、職場における女性エンジニアの割合が少ないことも判明。
次に「性別に関わらず働きやすい環境だと思いますか?」と質問。『はい(69.3%)』と答えた人が約7割となり、多くの職場で性別に関わらず働きやすい環境が整備されていることがうかがえる結果に。
「女性として現職で課題に感じていること」について質問をしたところ、『女性のロールモデルがいない(34.4%)』に次いで、『生理などによる体調不良が言い出しづらい(30.3%)』と答えた人が多く、これらは職場における女性エンジニアの割合が少ないことで生じる問題と見受けられる。
「転職を考えていますか?」と質問をしたところ、『はい(68.9%)』と答えた人が約7割に上り、転職を考えている方が非常に多い結果となった。
「転職先に求める環境」について聞いたところ、『給与や待遇のアップ(45.5%)』に次いで、『女性が活躍している環境(女性比率や管理者比率など)(35.7%)』を求める人が多い結果となり、女性の活躍を推進している企業で働きたいと考える人が多いことが分かる。
最後に「転職先で実現したい理想のキャリアプラン」について聞いた。『プロジェクトマネージャーとして活躍したい(26.4%)』と答えた人が最も多く、次いで、『管理職に就いてマネジメントに携わりたい(24.6%)』という回答が並ぶ結果に。
将来的には管理職として周囲の人々を巻き込みながら、プロジェクトを統括する立場になりたいと考える方が多いことがうかがえる。
今回の調査で、性別に関わらず働きやすい環境を整えている企業が多い一方で、約7割の方が転職を検討していることが明らかになった。
また、エンジニアになった理由の上位である安定性や成長性を実感している人が多いものの、その後のキャリアアップとして管理職に就いてプロジェクトを統括する立場の人は少ないようだ。
調査概要
調査名:「女性ITエンジニアの実態」に関する調査
調査期間:2024年3月26日(火)~2024年3月27日(水)
調査方法:リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
調査人数:1,002人
調査対象:調査回答時に女性ITエンジニア※企業に所属している方(フリーランスの方除く)であると回答したモニター
調査元:アクサス株式会社
モニター提供元:ゼネラルリサーチ
関連情報
https://www.axas-japan.co.jp/
構成/Ara